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市場問題PT第1回「佐藤尚巳氏発言」、及び「橋下徹」氏の真相

昨日は技術会議資料の後日追加発覚が大きなニュースになった。その結果、「モニタリング空間設置は都側提案で、会議側からは論議なしということで反発を受け、提言にも入れなかった」と云う経緯が明らかになった。
マスコミは更に「盛土自体も当初からの都側提案」という根本的事実を明確に報道し、「都側の壮大なマッチポンプ」と云う実態が早く知られることを期待したい。

さて本日は盛土無しの経緯が知られたら、次に焦点が当たるであろう「地下空間の本質」を検証してみる。ただし、本質中の本質は「建物下への盛土が実質不可能」であることを当ブログでは述べてきているが、これにいつ焦点が当たるか不明。

それで「地下空間の評価」について考えてみるが、当ブログの「盛土無し理由付けの苦肉策」という見方とは逆に、地下空間設置を積極的に評価する声が有る。その代表例となっているのが、市場問題PT第1回での建築家「佐藤尚巳」氏発言であることは皆さんもご承知の通り。
この発言に賛同する方々も多いようで、例として以下資料2点をご紹介。

----佐藤氏発言 賛同資料2点 開始----
----同 終了----

資料2の文字起こしから、佐藤氏は大きく以下の2点を問題として認識されている。
----佐藤氏 問題認識項目2点 開始----
ここには2つの問題があるんですが、1つは誤解された一番大きな問題は、地下に大きな空間を作ったことによって、物凄い出費をしてるんじゃないかという、そういう一つの誤解があると。(・・・佐藤氏認識1)
もう一つはこの地下空間、いったい何のためにあるの?という構造については、上手く説明しきれてないという問題だろうと思います。。(・・・佐藤氏認識2)
----同 終了----

認識1は当ブログとも同見解だが、建築や土木関係者なら、すぐに見抜けた問題と思われる。少なくとも佐藤氏や所属するJIAなどが、何故もっと早く「無駄を省いただけ」と都側やマスコミ等に助言しなかったのだろうか?の方が課題(苦笑)ということを先日記事で書いた。
本日は認識2に焦点を当てる。文字起こしは上掲「資料2」にあるが、当方も「認識2」が重要と考えて文字起こしをしてあったので、それを掲載。なお、べた書きにしてあるので、読みにくい方が資料2を御覧ください。ただ、当ブログでは、ここが焦点という意味合いで抜粋を行ったという趣旨は有り。

----第1回市場問題PT 佐藤尚巳氏発言 抜粋開始(①~や*は当方付加)----
なぜこの空間が必要だったかという話なのですが、さきほどご説明したように、地下には非常に多くの配管類やダクト類が走ってます。皆さん写真に撮られて十分認識されていると思いますが、設備というのは大体20年から25年ぐらいで更新をする時期が来ます。必ずやり替えたり悪いものを取り替えるということが必要になります。それで、(①)これをもし地下ピットとして作っていた場合、建物の下にはおそらく250から300ぐらいの小部屋がざーと並んでるわけですよ。そこに60cmの直径の人通口、先日現地を見た時に皆さん通ったと思うんですが、それを通りながら真っ暗な空間を進みながら、地下に配管された設備類を保守点検するということが現実的なことかどうか。実際それは非常に不可能に近いぐらい大変なことですよね。酸欠になるかもしれない、真っ暗な空間だし、通り抜けられないから、なかなか行けるところも行けない。それを考えたらですよ、後1m余分にして土盛りをせずにですね、下から大きな空間を作り、(②)必要な基礎梁というのは(1階)床から2mぐらいですから、その下2m実際空いているわけです。

皆さん、ご覧になったように何だこの空間はというように非常に大きな空間が空いている。ところがですね、実際この空間は設備にとっては非常に重要な空間であって、簡単に問題が有るところが見つけられますし、問題があったときには簡単にそこにアクセスして取り替えたりすることが出来る。或いは20年後でなくても40年後ですね、こういった配管を絶対やり替える時期が来るわけですよ。そういう時に(③)地下ピットだったらどうにもならないんです。ですけども、この地下空間があることによって、この建物の保守メンテ性というのは格段に上がる。それによって、この豊洲市場の長寿命化といいますがか、50年先、70年先でも十分使えると言いますか、更新をしながら使っていくという、そういう非常に重要な空間が出来たわけです。これを作ったということも、私は(④)都の技術系の方々の英知だと思いますし、けっしてこれは責められることではないと思います。単純に技術の話をしてるんですよ。

ということで、非常に大きな地下空間に対する誤解が有りますので、これについてはですね、しっかり認識を改めて頂いて非常に有効な空間だと。ただ、それに本当は実際幾ら掛かったの?という話は、もうちょっとしっかりとした計算をしなければ分かりませんが、175億というようなレベルの話じゃないだろうと思います。

その上で、この空間が一体、構造的にどういう評価をされていたかということに、私なりに解釈すると(⑤)通常の地下ピットといいますか、基礎梁の下の空間でありますから、(*)まずかいでないのは明らかです。ただし、4mという非常に大きな空間ですから、構造上の適切な計算をしなければいけないというのは、絶対条件です。建物の地下に入ってみて、よく観察してみたんですが、基礎梁があって杭があって、(⑥)そこの基礎梁と杭と柱を連結する部分をフーチンと言うんですが、非常に大きなコンクリートの塊です。その塊が地下の方にずっと降りていって、地下4mか4.5mまですっと降りた形の、ちょっと余り例のない、言ってみれば高下駄をはいているような構造かも知れません。

そのような構造なんですが、それを前提として構造計算をしている限り、それは安全性が確保された建物として私は認識するし、確認審査なり、構造評定なりで、そういうものが第三者の目でちゃんとチェックされているはずですから、そこで見落としのような話(コンクリート厚1cmの件)があったかも知れません。⑦ただそこについては○○先生(注:構造担当のメンバーのことか)の方でしっかり見ていただければ、安全性については十分評価できるし、そういう⑦特殊な構造ではあるんですけども、私は安全は担保されている(と思います)。>

*部解釈について 「まずかいでないのは明らかです」は、当ブログでは「まず階でないのか明らかです」と解釈してみた。しかし、資料2は「先ず書いてないのは明らかです」としている。どれもしっくり来ない感じがするので、実際の佐藤氏発言は現在不明。
----抜粋終了----

太字部分①~⑦に関する見解を作ったが、その後資料1の以下コメントを見つけた。(当ブログより)秀逸かつ的確と思えるので転載し、当ブログ見解は明日以降記す予定。

<「地下機械室は浸水に弱いしね」
むしろ佐藤某は設備に疎くて自爆したかんじだったけど。
あの空間の建築申請はどうなってるのか。
 素人でも大きめの分譲マンションで管理組合に関わってたら、設備点検とかで知る機会がある。
 「地下ピット」が必要なのは大前提として、配管ピット、湧水ピット、防火水槽、地下駐車場、規模や用途によって適用される法律も造りも違い、必要なだけの大きさで、あんな大空間に混在しない。
 高所作業になる深さにした意味が分からない。
 下水管の勾配ガーというのも、地下水位と下水本管の位置次第でポンプを入れるから必須と言えない。
 他の市場に同じような地下ピットがあるとも聞かない。
 「英知」というわりに、都の職員が説明から逃げまわっている。

以上
[追記]
本文の資料1を書かれた方は、豊洲問題に関するツィート多数の橋下徹氏を評価しておられ、<どうにもこの問題は橋下さんが正論を吐き続けている…>としている。

しかし、本当にそうだろうか。特に昨日からの資料追加問題発覚で、橋下氏発言の根底が崩れたように思う。具体例で言うと、9月27日記事”橋下x羽鳥の番組(9月26日)」の欺瞞で書いた疑念がまさに証明された形になった。

同番組で長谷川氏が技術会議での地下空間論議を「嘘です」とまで強く否定した。しかし、橋下氏は<僕は弁護士だから、書面を全部見る癖が有るんでね。だからその議事録にも都の説明が、そういうようにあります>と押し込んで、結果的に長谷川氏に頭まで下げさせた。
イメージ 1

しかし、今や長谷川氏が正しかったことが証明された。しかも橋下氏は「書面を全部見る癖」とまで言っているが、実際に見ていれば都側が(曖昧に)説明しただけで、会議としての論議にはなっていないことは明白。まして了承したと読める箇所はない。

昨日の「技術会議のメンバーは同意を求められたが、論議していないから断った」という報道によるまでもなく、議事録だけでも会議としての意見になってないことは容易にわかる。

この状況になり豊洲問題を通じて橋下徹という人物の次のような真相も分かったと思う。
 ・虚言…「書面を全部見る癖」とまで言う恥知らずのホラッチョ
 ・無能…全部見なくても要所だけ見れば分かることも理解できない
 ・傲慢…自分が間違っているのに正しい人に謝罪させる
(・鉄面皮…今後明確な謝罪がなく今まで通り続けるならこうなる)

既に認識していた方も多いと思うが、番組やツィートで証拠が大量に残ったことは大きい。まだ信頼し続けていく人たちもおられると思うが、このような人物であることが証拠付きで明らかになったことは、豊洲騒動の隠れた大きな効果と個人的には感じている。

下に示す番組結びの場面で羽鳥氏のヨイショは立場上仕方ないにしても、虚偽を押し通して得た得意満面の高笑いはしっかり記憶に留めておきたいと思う。そして橋下氏のツィートを持ち上げている○本○郎氏のことも。
イメージ 2

追記以上