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砕石層の下にも砕石有り(訂正あり)

地下にたまった水について、共産党都議団の分析では基準越えの有害物質は検出されなかったとのこと。
豊洲で基準超す有害物質検出されず…共産都議団”2016年09月16日読売新聞
共産党都議団は16日、採取した水からは、環境基準を上回る有害化学物質は検出されなかったとする調査結果を発表した。>

ただ、本来砕石層で毛細管現象による地下水上昇を食い止めるはずだったのに、砕石層の上にまで水が溜まってしまっている。地下水管理システムの稼働状況がハッキリしないが、稼働して無くて砕石層の上まで来てしまったとしても、本来11月7日が開業だったはずで2か月前を切ってもシステムの動作確認が出来ていなかったことになる。

また、都側が可能性を言っている雨水だとしても、防水が遅すぎるし、広大な各棟全部で溜まっているのだから膨大な水量。防水や水抜き作業で、どのような対策が打たれるか。

それに関連して、水たまりの深さは以下報道では数センチ~約15センチとなっている。
豊洲市場、3施設の地下に水たまり…成分分析へ”2016年09月15日読売新聞
<床の一部で砕石層がむき出しになっている青果棟は、水たまりの深さが約15センチ、コンクリートが敷かれている水産の2棟は全体的に深さ数センチ程度あった。>

これは砕石層の上にある水の深さで、共産党都議団がメジャーで測定していた。
イメージ 2

当然ながら、砕石層は水を含んでいるので、雨水だとしたら砕石層を満たしたうえで上記の水深になっている。(砕石層の下に浸透する分もあるが、その量の解明は土質などにもよるだろうから置いておく)

よって滞留水量は、上記水深だけでなく砕石層の厚みも考慮必要。技術会議資料(第18回)を見ると、その厚みは街区によって違いがあり、例えば5街区で60~90cm、6街区では50cm。この部分の帯水も含めて調査や防水・水抜き対策を考える必要がある。

[訂正]
第18回技術会議議事録に以下の記述有り。
<左側の範囲を示す図で着色のない箇所は、液状化対策でご説明したのと同様に建築敷地などに相当する箇所でございまして、土壌汚染対策とは別に、別途施設建設などに合わせて砕石層の設置が行われております

このため以降は「砕石層の下にも砕石が敷かれている」という技術会議資料の表のみを参考に掲載。
砕石層(A層とする)の下にも砕石(B層とする)が有る。しかも使用材料は両層とも「再生砕石」。ただし、B層厚みは表に不記載だが、砕石使用量がA層の20分の1強で設置範囲も広いから当然A層(60~90cm)よりずっと薄くなる。ただし、帯水量の計算等には考慮必要になる場合も有ると思われる。

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以上