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リオ五輪開会式で思うこと

昨日リオ大会開会式の中継が有った。低予算だったそうだが、全体的に見て良く練り上げられ、素晴らしい出来栄えだったと思う。その中でも聖火台は見事だった。
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斬新なアイデアで非常に美しかった。これでハードルが上がり、東京五輪での聖火台がどのようなものになるか、更に注目されてくると思うが、聖火台問題での隈氏の発言を思い出してしまう。
聖火台の設置場所「対応できる」~隈研吾氏”2016年3月8日 日テレニュース
<国立競技場の設計案に聖火台の設置場所が盛り込まれていなかった問題で、設計を手がける建築家の隈研吾氏は日本テレビの取材に対し、「どのようにでも対応できる」と述べた。>

この高名な売れっ子建築家の発言の「とてつもない軽さ」は一体どこから来ているのか、当方には不思議でならない。そして、流用問題での明らかな類似を「全く違う」と全否定する「真っ赤な嘘」にまでつながっている。

リオ開会式の話に戻ると、ブラジルの歴史をたどるパフォーマンスがあって、「インディオ」が登場し、「ポルトガル人の到来」から足枷が付けられた「奴隷制度」を示す部分が有った。
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日本人移民を表す群舞も有った。全体として歴史を直視していたと思うが、東京五輪ではどうするか、ということがすぐ思い浮かんでしまう。早速以下のような記事も出ている。
<日本は、自国の歴史や文化を短い時間でどう表現するのだろうか。未来へ何を訴えるべきか。東京五輪は大きな宿題を課せられている気がした。>

東京での内容はまだこれからとしても、当ブログが危惧していることは既に始まっている。「日本の歴史や文化を表現する舞台が、旧・新計画ともに嘘で塗り固められた新国立競技場になる」という点である。「嘘」の上で何を表現しても虚しい。しかし、このことは殆ど取り上げられていないし、このまま行きかねない状況。
当ブログは長い期間かかっても、少しづつでも、旧計画(ザハ案)の真相を含めて究明取組みを継続することで考えている。

また、「日本をどう表現するか」・「未来へ何を訴えるか」は、非常に大きなテーマ。表面的な演出の工夫だけでなく、訴える中身が最重要なことは言うまでもない。内容を考え決めていく中心は組織委員会になるだろう。その責任者の会長が森氏であることは、やはり大問題。過去の発言などで歴史観も怪しいし、次代への発信という面でも、もっと若い人材に交代すべき。

現在「都議会のドン」が注目されているが、森氏も未だ総理派閥に大きな影響力を持って「国政のドン」と言えよう。小池新知事も「都政のドン」とは対峙できても、「国政のドン」では対応が難しくなる。

ここは国政の側から、安倍氏と菅官房長で森氏の交代を迅速に進めるべき。内閣改造で子分筋の遠藤・馳両大臣を交代させ、森氏の内閣との調整力を大幅に削いだ状態での続投は、ますます意味が無く、政権の責任として取り組む必要がある。
今回リオで開催されたIOC総会に森氏は出席し、日本側提案の追加5競技承認を見届けた。それを花道として、
リオ後に勇退できる環境作りを、五輪準備の当面における最大課題として取り組むべきと思う。

以上
[追記」
遠藤大臣の辞任に関して、地元の山形新聞で以下の詳報が有った。遠藤氏は8月4日出国予定直前の3日に交代を聞かされ、やはり相当慌ただしい決定だった模様。内幕としては「入閣待機組」への対応が真相のようで、丸川氏の能力に信頼を置いての交代とは到底思えない。また、小池氏より政治経験の少ない丸川氏では、国政のドン森氏との調整で更に苦労する可能性が有り、諸般の状況は「森会長早期交代」の必要性を示しているように思う。

<首相はリオ五輪が目前に迫っていることに加え、遠藤氏が小池百合子東京都知事と良好な関係を保っている点を重視し、遠藤氏続投の可能性を模索していた。しかし、東京大会の開催費用が2兆~3兆円に膨らむとの観測がある中で、小池氏は都の負担見直しに再三言及しており、自民が大敗した選挙結果を踏まえ、都など関係機関との調整役を務める五輪相交代の判断に傾いた。

  リオ五輪の開会式に出席するため、遠藤氏は4日、出国する予定だったが、遠藤氏から同日午前に事務引き継ぎを受ける丸川氏が代わって渡航する。・・・
   閣議の終了後、遠藤氏は安倍晋三首相から室内に招かれ「大変な時期にご苦労さまでした。留任も考えたが、(遠藤氏は五輪相を)2期務めている。入閣待機組がたくさんいるので、五輪相は新任せざるを得なかった」と交代の理由を告げられ、慰労を受けた。・・・>

追記以上