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小池百合子氏出馬会見と文春砲

7月5日の石原都連会長との会談で推薦の結論が参院選後に先送りされたことを受け、昨日6日に小池氏が改めて立候補表明会見を行った。

都連はブラックボックス」、「猪瀬舛添両氏が短期間で代わって来たが、二人とも優秀であるのにこうなったのは、誰かにとって都合が悪い・不都合になった時に捨てられたのではないか」と批判して、「①冒頭解散」をはじめとする強烈な公約を掲げた。

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「誰か」というのは、都議会解散を掲げているから、都連でも国会議員より主に都議会の幹部を指していると推測される。舛添氏の辞任に至る過程の混迷でも、自民党都議団のドンと呼ばれているらしい「内田茂」氏の関与が取りざたされた。②③についても都議会、特に自民党幹部に対する挑戦と受け取れる。

ただし、小池氏も重々承知で会見でも説明していたように、知事には解散権が無いので議会側からの不信任案決議が必要。そのため冒頭解散を主張する意図がよく分らない面もあるが、都議の「音喜多駿」氏が次のように言っていることが近いかもしれない。
<この公約について、東京都議のおときた駿氏は自らのブログで、「実現性は極めて低い」とした上で、「『議会を解散させるくらいの勢いで』都政の改革、都政の闇に切り込むという意気込みを示した、と見るのが現時点では妥当」だと分析している。>

ただし、意図不明なだけに、「都議会選挙をやれば更に40億円かかる」とか、「解散して何をやりたいがが分からない」、「都議会と対立して、やりたいことが出来るのか」などの批判が既に出て来ている。しかし、小池氏はそのような動きも、「包囲網」・「出る杭は打たれる」として、まとめて切り捨てるような感じ(FNNインタビュー)。
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更に、マスコミや評論家・コメンテータ等でも強引なことを嫌う人もいるから、小池批判は高まってくる。舛添騒動における国民の反応を「衆愚」と表現したような、高みから批判する人も出て来るだろう。
そして舛添氏辞任に大きな役割を果たした「週刊文春」は、最新号で早速政治資金問題を書いている。
<小池氏の政治資金パーティの一部が政治資金収支報告書に記載されていないことがわかった。問題となったのは、2012年3月12日と6月25日に小池氏の選挙区内にある都内のホテルで開かれた「Y'sフォーラム」と称される政治資金パーティだ。>

しかし、昨日会見でも、その件について質問が出たが、小池氏は「既に選管に対して修正済み」と素早い対応を見せており、そのやり取りは後掲。

この流れだと、小池氏は少なくとも投票までは文春砲も包囲網も突破していくと想定され、後は都民の判断と云うことになりそう。また、これだけの正面切っての挑戦を自民党がどう受けるか。野党の対応も含めて、今後見どころ満載の様相。

----「政治資金報道に関するやり取り」(会見動画最後、敬称略、質問記者の所属不明)----
記者:政治資金を巡る報道が出てきていると思うんですけども、改めてご自身には問題ないということでしたら、改めてご発言をお願いします。
小池:各種報道があることは存じております。基本的に例えば記入漏れであるとか、そういったことについては、記載漏れですね、これについては修正をさせていただきます。基本的に公私混同と云う舛添さんの問題の時には一番核になった部分ですね、これについては私はこれまでそのようなことはしていないということでございます。
記者:一部週刊誌で政治資金パーティの記載漏れがあったという報道が有りましたが、今おっしゃったのはそのことでしょうか?
小池:それは既に選管で収支報告を修正させていただきました。
記者:具体的には2012年3月と6月のことでしょうか?
小池:それは修正させていただきました。
記者:いつ修正されたでしょうか?
小池:今日(6日)です。

以上