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類似性項目改訂(VIP用ボックス席の位置)

本日はB案に関するシンポジウムが行われる。注目のA案流用問題も取り上げられると思うが、どのような内容になるかは今のところ予想つかず。

当ブログでは類似性を更に検討した。類似性項目をまとめた1月2日記事(追加分も含まれる)において、両案の中段スタンドにある「凸部分」4ヶ所の位置が一致していることを次のように5階の比較で示していた。
< 3)5階 ⑫凸印部分…4箇所とも位置が一致(凸印部分の機能未把握)>

実際には該当凸部分は4箇所とも2階にある。またその機能も推定できたので、「2F比較」として新たに図を作成。(1月2日記事も修正) 機能は観客席を描いたCGから推測すると「VIP用ボックス席」のようである(下図右下)。

イメージ 2

重ね合せ方も左上部分の拡大に変更したので、更に一致が良く分かるようになった(ただし、この位置のA案ボックス席はVIPルーム増設改修後でないとVIPルームに接続しないと思われる…改修後まで含めた一致になる)。
このようなボックス席の配置まで一致する必然性は、東京都条例でも他の規則でも考えにくいのではないか。また条例等で規定されているとは思えないB1FのWCなどの位置や並びも一致している。VIP用ボックス席も一般用WCも位置が一致、他にも柱数やスタンド境界線・角度等も一致するなど、ザハ案とA案の関係はどれだけ強力な偶然が支配しているのだろうか(苦笑) 
ちなみにB案の同ボックス席と思われる位置は下図のように異なっている。
イメージ 1

一箇所にまとまっているのは、その付近がホスピタリティ機能(VIPルーム)になっているからと想定される。それに比してA案ではVIPルームが全周を取り巻いていたザハ案の流用により、VIP用ボックス席もザハ案と同じく4箇所に分散しているのではないかと推測している。
これほどザハ案と同じになっているのに、「全く違う」と全否定を続ける隈氏の精神力は見上げたものと率直に感心。ただ、それが昨日も書いたように日本を「嘘をつく国」にして、国民全体まで巻き添えにすることについては是非再考頂きたいと思う。

以上
[追記]
今後の政府・JSCにおける選択肢と課題について現段階でざっくり検討してみる。
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(1)A案で進める…ZHA側にどう対処するか、日本側だけでもコンペ公平性毀損・官製談合等懸念有り
 ①今のまま「ザハ案とは全く違う」で押し切る
 ②「原案 ZHA」と云うような表記を行うことでZHAと使用料含め交渉
 ③ZHAを再参加させる
(2)B案に転換する…実際にB案で推進することになったら間に合うか
 ④B案提案書内容で竹中チームが頑張る、政府・JSCも事前着工等で全面協力
 ⑤JVの見直しを行い、大成建設・梓設計・(隈氏)にも参加を仰ぎオールジャパン体制で納期達成図る
(3)ゼロ案…開閉会式をどうするか、IOCや国際社会から理解得られるか
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それぞれに大きな課題が有るが、本日は(1)の③について考えてみる。当ブログをいつもお読みいただいている方が、以前からこの選択肢を推奨されていて当方も有効な方法と感じるが、以下の様な課題も考えられて一筋縄では行かなさそう。他選択肢も含め今後どのような展開になるだろうか。
 (ⅰ)総理が「白紙見直し」を宣言したのに、政府が国民にZHA再参加を納得行くよう説明できるか
 (ⅱ)竣工までZHAが監修等で参加し続けることになると思われ、追加費用がどれぐらいになるか
 (ⅲ)ZHAが名目的な参加のみで了承すれば良いが、実際に入って口を出すと混乱して工期に影響しないか

追記以上