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A案とザハ案で「柱割り」は殆ど同じ

まず、昨日A案とザハ案で平面図の比較を行った件で一部訂正。
ザハ案の方はスタンド下の柱位置比較に基本設計の構造図を使用したので、スタンドも基本設計図を使用したが、実施設計図で再度行った。
イメージ 1

結果として分かったことは、ザハ案は基本設計と実施設計でスタンドの形状が変更されていた(注:実際の形状変更ではなく図面の描き方に違いが有ることが判明したので明日記事参照)。実施設計で比較したほうが外形の類似性が高くなる。また、昨日記事と同様に「上段の通路数」は両案で同じになっている(54本)。

更に平面図で柱の数も比較してみた。1周の柱の数は両案で同一だった(108本)。

イメージ 2

断面図の類似性と併せると、伊東氏が言っていた通り、「柱割り」は殆ど同じということになる。それでも「敷地や収容人数が同じだから」、と言うことは出来るのかもしれない。しかし、ZHA側がそれで納得するかどうか。隈氏及び大成建設・梓設計の方々はどう説明するか。
ちなみに本日遠藤大臣が定例会見で次のように述べたとのこと。
<「応募者が作成提出する資料等は第三者が有する特許等などの知的財産権を侵害するものでないことを発注者に保証することとなっている」と話し、応募前提として知的財産権の侵害はないとの認識を示した。
もし、侵害があった場合にも「損害の賠償、必要な措置を講じなければならないときは、応募者がその賠償額を負担し、必要な措置を講ずると求めている。 よって事業者により適切な対応がなされているものと思っております」と、応募者に責任があるとの立場を示した。>

呑気なことを言っておられるが、応募案を審査して決定したのは審査委員会で、最終承認したのは遠藤大臣の主催する関係閣僚会議。安倍総理はその後次のように述べている。
<設計・施工を行う事業者については2つの事業者から応募がありました。
  本日、JSCより、厳正な審査の結果、A案を提案した事業者と決定したとの報告を受け、関係閣僚会議として、選定が適切になされたものであることを点検しました。

総理自ら政府として選定の仕方にお墨付きを与えている。政府と大成建設との間は応募者責任という話も出来るだろうが、政府が関与して決定した責任からは逃れられない。また大成がZHAと交渉することになったら、どんな展開になるか分からないのでリスクが発生する。ZHA側の調査結果は何時頃出てくるだろうか。

なお、個人的にはザハ案の問題点と迷走について、今まで解明してきた内容を今後再整理予定。

以上