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関係閣僚会議と裏方

昨日は市民運動側について書いたが、本日は政府側。
政府は「関係閣僚会議」で推進しているが、第三回会議において「再検討に当たっての基本的考え方」を説明したのが総理大臣補佐官の「和泉洋人 (いずみひろと) 」氏
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<日時:平成27年8月14日(金) 16:45-16:55>
<【遠藤オリ・パラ大臣】
  ・・・内容について再検討推進室副室長の和泉補佐官に説明させます。
 【和泉補佐官】
 ・第一に、世界の人々に感動を与える場とすること、
 ・第二に、できる限りコストを抑制し、現実的にベストな計画を策定すること。
  施設の機能・水準は、原則として、競技機能に限定、屋根は観客席の上部のみ
 ・第三に、2020年春までに確実に完成させること。設計・施工を一貫して行う方式、
   公募型プロポーザル方式を採用すること
 ・第四に、アスリートや国民の声をよく聴き、プロセスの透明化を図ること
 ・第五、第六として、環境・景観等との調和、日本らしさ、バリアフリー、大会後の維持管理等
 ・第七に、JSCによる整備プロセスを当会議で点検すること。専門家による審査体制を構築すること
 ・第八に、民間事業への移行を図ること。今後、ビジネスプランの公募に向けた検討を
  早急に開始すること)>
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和泉氏の経歴は次のようになっている。
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和泉 洋人 (いずみ ひろと) 
昭和51年3月 東京大学工学部都市工学科卒業
昭和51年4月 建設省入省
平成13年4月 工学博士取得(東京大学
平成24年9月 国家公務員退官
平成24年10月 内閣官房参与(国家戦略担当)
平成25年1月 内閣総理大臣補佐官(国土強靱化及び復興等の社会資本整備並びに地域活性化担当)(第2次安倍内閣・・・改造内閣でも補佐官継続)
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和泉氏が補佐官になった経緯に言及した記事。
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<和泉氏は旧建設省(現・国土交通省)の出身。住宅局長を経て次官級の内閣官房地域活性化統合事務局長を最後に退官し、民主党野田佳彦政権で内閣官房参与に就き、予算編成の基本方針など国家戦略を担当していた。政権が代わって以降も引き続き重用される異例の人事で、霞が関の間では驚きの声も挙がっている。 関係者によると、今回の人事は和泉氏の行政手腕と政官財への豊富な人脈を高く評価する菅氏の進言が決め手となったという。
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東大工学部都市工学科出身の工学博士で建設省国土交通省の次官級OB。このような人が総理大臣補佐官にいた。経歴・肩書からすると建築界の大物たちにもヒケを取らないのではないか。たまたま官邸内に新国立競技場を担当する適任者がいた事になる。
それで菅官房長官の評価も高いとなれば、内閣挙げての閣僚会議と言いながら中身は同補佐官に対応を全面委任していることも考えられそう。河野議員が「わずか10分の会議」と苦言を呈して、実際に議事録を見ても10分だが、内実は和泉氏の「一人有識者会議」として進行しているのではないか(笑) 
国交省大物OBだから省を挙げてのバックアップがあることも確実。安部総理が森氏に説明した際の資料も国交省作成とのことで辻褄が合ってくる。内閣は和泉氏とバックの国交省に謂わば丸投げの可能性があり、スタッフも少ないという遠藤大臣が月末が迫っても福顔でヒヤリング出来ていた理由も分かって来たような気がする。

ただ、官邸内事情は外部からは窺い知れない面も多いし、上記のような政権内部記事には「よいしょ」が含まれている可能性も有るので、実際の和泉氏の手腕も未知と云う事になるだろうが、今後の展開では同氏に注目しようと思う。

以上
[追記]
ザハ側が反論プレゼンのビデオを公開した。
ネットの反響などをざっと見てみたら、納得したと云う人も多いようで驚いた。
しかし、実際はビデオの説明図を見ると、いよいよアーチタイを登場させているので、その関連から分析していけば疑問点が容易に出て来るように当方には思われた。(以下は疑問点例を記入してみた)
イメージ 1

今後更に検討予定。又河野議員が進めている検証内容についても今後考察予定。

追記以上