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弁護団や片山氏の認識等の謎

雲取山について様々な角度から書いてきているが、まだ謎があるので本日は弁護団や片山氏の認識等について記す(更なる残りは又別途)。

(1)10:51写真の穴の有無認識
以下に該当部分を拡大して抜き出したが、左右同じ写真である。左の点線内は右の2つの点線のように「穴と掘り出した土」にも見えるのではないか?(見える見えないは個人差があると思う)
イメージ 1

しかし、実際にkokohore2の穴と考えるには矛盾があることを9月10日と11日の記事で考察済みであるが、その最終的真偽は今後検察側から「穴が写っているかいないか」の正式見解が出てくるかどうかに掛かっている。

ただし、注目すべきは会見で佐藤氏が「それらしい穴が写ってない」と述べていることである。更に「何故か警察が収集した写真では写ってるはずの穴が確認できないということで、私達も相手にしなかった」とも述べて、弁護団として写っていないという認識であることを明言している。片山氏も同様の認識を持っていて、写真との辻褄合わせを片山氏が独自判断して穴の位置を違うところにした”というのが偽証の趣旨ということに今はなっているようである。

だが、上掲写真のように、見ようによっては一見穴と見える部分もある。実際は穴でなかったとしても、人の心理として「穴が写ってるはず」と思えば穴に見えてくることは充分あるだろう(自己暗示)。そして佐藤氏は前述のようにまさしく<写ってるはずの穴>と述べている。
だから、鑑識のプロではない弁護士さんたちは、「穴かもしれない」と考える方が自然ではないかと思うのだが、何故か「穴が写っていない」ときっちり認識しておられるようである

また、片山氏も彼らしい発想なら写真を指さして「これが穴でしょう」などとあっさり言ってのけて、少なくとも弁護士は納得させてしまうと思うのだが、何故かそうせずに本来直ぐバレるはずの虚偽の位置を示すという行動に出ている。
この辺が矛盾しすぎていて、どうにもまだ解せないでいる。弁護団の写真解析については協力者がいるのかもしれないが、その場合はより一層「穴が写っていない」という認識の重みが増す。

なお、埋めた位置の件では、片山氏は弁護人(竹田氏)も騙したことになる。騙した動機については、「弁護人から埋めた位置を聞かれて、それらしく答えようとした」というような理由と佐藤氏会見からは受け取れた。しかし、片山氏が本当に埋めたのなら正直に「穴が有るはずだが写ってない」と言って、後は弁護人に任せれば良いのは誰でも分かる話だろう。

もしかすると、お世話になっている弁護士さんにできるだけ手間を掛けさせたくないというような思いが強いのかもしれないが、その割には雲取山の件ではないが会見で出ていた「過失割合」の話などは、弁護側の事前説明通りに発言していないようである。
弁護側からすると過失割合を今の段階で被告人に法廷で言及されても、心証を悪くするだけで非常に困る話であろう。それでも片山氏は自分の思いを率直に言っているということは、埋めた位置もその通りにすれば良い。全体的に余りにも不可解で真意がつかみにくい。

最終的解明は証拠によるから検察側に求めざるを得ないが、できれば弁護側も「何故埋めた位置だけでなく『到着時に5分ぐらい人がいなかった』などの虚偽証言もしているのか?」、「本当に埋めたのならどのようにして埋めたのか?」などを、もっと突っ込んで聞いて片山氏の偽証意図をできるだけ明らかにしてもらえないかとは思う。

(2)10:51写真における片山氏の様子
写真右端の片山氏を見ると、手元の何かを見ているようであり、三角点の方には全く注意を払っていないようである。写真は一瞬を切り取るので、それ以外の時間帯は三角点や穴の方を気にしていたのかも知れないが、少なくとも10:51時点では全く無関心のように見えるのではないか。
イメージ 2

また、片山氏だけでなく他の人もそれぞれバラバラに自分の世界で過ごしているようで、三角点方向を見ている人はいない。しかも三角点付近には誰も居ない(ただし写真右外側は不明)。
片山氏が埋めるタイミングを測っていたというなら、いつになるか分からない人が減ることなど待たないで、このようなタイミングで三角点に腰掛けて早く埋めてしまえば良かったのではないか。これもよくわからない点である。(片山氏が埋めていないとすると説明がついてしまうが)

(3)12月1日に埋めてない場合の対応
片山氏が埋めていない場合、別の関与者が埋めたと想定せざるを得なくなる。片山氏が12月1日以外に登った可能性は、警察が把握するだろうからゼロと考えておく。

その結果、当方見解の「片山氏と何らかの関係がある他者が関与して別の日に埋めた可能性」を考える場合、片山氏も登山して疑われるようにしているのは、何らかのトリックなのか?と云う疑問が出てくる。
また、もしトリックなら、「何故それを利用して最初から雲取山の件で強力にアリバイ主張し、早期決着させようとしなかったのか?」という根本的な疑問につながってくる。
ややこしい話なので、早く検察側に明確な証拠で決着を付けてもらいたいと望む。

また、この疑問に対してはwamogaさんのような無罪説の方がスッキリすると思うが、他の状況も考え合わせると当方は前述のように「雲取山に関しての他者関与可能性」という観点で当面進める。

また、昨日makotosarutaさんから以下のコメントを頂いている。
弁護団は今後、雲取山の件について被告がUSBを埋めていないという主張を展開するのでしょうか?
これに関しては<展開するとなれば、無罪を主張することになり、裁判は再び降り出しに戻ります>ということを弁護団も現状では考えていないのではないかと推定。
検察側からの膨大な開示証拠を得ていて、我々では知り得ない情報も多々あり、弁護団のクロという心証は今のところ変わらないと思われる。そのためまず検察側から「10:51写真に穴が写っているかどうか」の正式見解が出て来ないと、裁判官の対応も含め、今後の裁判の行方は全く読めないと思える。(今のところは正式見解が出てくるかどうかさえ不明)

[追記]
car*o*pre*_0*15さんからも片山氏の行動に関する次のような疑問のコメントを頂いている。
12月1日に被告人が「人目に付かないように」行動している様子がうかがえない>、<おそらく一番登山者の多い時間帯に登った。>

これに関連すると思われる片山氏証言は以下のようになっている(第14回公判江川氏メモ)。
12月初旬は日が短いので日帰り登山は少ないだろう、と。朝6時に登り始め、昼前には山頂につくのであまり人はいないだろうと思った。
この証言からすると、「日が短いから日帰り登山は少ないだろう」とか、「朝6時に登り始め」ということで、一応人に見られにくいように配慮したという意図を示している。ただし、実際は「一番登山者の多い時間帯に登った」という御指摘に合致する様な行動になってしまっている。

この辺が片山氏の言動を理解するのが難しい大きな要因にもなる。虚偽を述べているのか、或いは当方が感じる片山氏の「自己中でズレているような発想」から出たものか、よく分からない。長谷川氏には片山氏の思考の傾向について、解明を期待したいところである。

[追記以上]