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穴が開いていた時間

本日は予定変更して昨日makotosarutaさんからコメントを頂いた件について記す。
穴をそのままにしたという供述は人がいない時に掘ったというのと雪の粉が写ったというのを両方成立させるために必要な間隔だったのでしょう。
基本的に当方も同感。そして、そのような片山氏の目論見(虚偽ストーリー)が、証言の色々な所で破綻しているのが今の状況ではないかと考えている。

更にこれを機に改めて第14回公判の片山氏証言を見直してみたら、江川氏傍聴メモと当方メモで違う部分があることを発見。また、そこから片山氏証言における「穴が開いていた時間帯」を導いてみたのでご紹介。

まず以下の証言がある(江川氏傍聴メモより)
山頂に着いたのは、10時40分頃。 
 着いた時には、他に人は1人もいません。 
 山頂の滞在時間は40~50分。 
 1人でいたのは、最初の5分くらいのみ。
 掘るのに要した時間は5分もかかっていない。人がいない間にすませました。
 その後、いわゆるUSB写真(kokohore2)を撮影しました。
 これから埋めようと思ったら、左の方から人が来るのが見えた・・・

kokohore2撮影の部分に関しての当方傍聴メモによると、<kokohore2写真は10:40頃到着後5分ぐらいで撮った。その後他の客が1人現れた>となっていて、「kokohore2を撮ったのは10:45頃ということがより明確に示されていた。

また、上記江川氏メモでは<掘るのに要した時間は5分もかかっていない>となっている。
この点は以前からやや疑問に感じていたのだが、改めて該当部分と思われる当方傍聴メモを見なおしてみたら、「掘るのに要した時間」ではなく、<埋めるのは5分かからなかった、2~3分?>となっていた。
他に<三角点を掘る前に標識下など数カ所を掘ったが、土が固くて掘れなかった>という証言もあって江川氏も当方も一致している。数カ所試掘もした上で三角点に穴を掘ってkokohore2を撮り終えるまでに要した時間は5分でもキツそうだから、「5分もかからなかった」というのは当方メモの「埋めた時間」(埋めるのに要した時間)の方が適切と考えて、それを2~3分とする。

更に下山時の証言で江川氏メモにある<埋めた後は急ぎはしなかったが、荷物をまとめて下りた。>を加味すると、”USBメモリを埋めて『このへん』相当写真を撮り、荷物をまとめて下山開始するまでに要した時間は約5分程度”と仮定することが出来るだろう。これらから以下のように穴が開いていた時間帯が導かれる。

穴が塞がれたのは下山時刻の約5分前と考え、kokohore2(穴は開いている)の撮影時刻を10:45頃とした上で、滞在時間40~50分を考慮すると片山氏証言における穴が開いていた時間帯は以下のようになる。
 (1)滞在時間40分・・・10:45頃~11:15頃の約30分間
 (2)滞在時間50分・・・10:45頃~11:25頃の約40分間

つまり、30分から40分間も穴を開けたままにしたのか?ということになる。非常に大きなリスクだろう。
そして、重要な事は少なくとも10:45頃~11:15頃の約30分間に穴が開いていない写真や目撃情報があれば、片山氏証言は虚偽と判明してしまう。(その一つになる可能性があるのが10:51写真であるが、それ以外にもあるかどうか)

警察が登山者から入手した写真の中に、そのような写真は本当に無いのか? 検察側がこのまま虚偽証言問題をスルーし続けようとすれば、後で該当する写真が出てきた時に責任を問われるだろう。
昨日「このままでは検察側の不祥事になる可能性がある」ということを書いた。10:51写真に穴が見つからないことが判明したり、穴のあるべき時間帯に穴のない写真が出てきたりすると、真実隠しの責任を問われることになる。(少なくとも10:51写真に穴が写ってないことは、当方の色々な観点からの考察では、今やほぼ確実と思われる)

検察側が出したくない情報を出さないという対応をまだ続けるのかということが問われてくる。様々な内部事情等はあると思うが、思い切って真実を明らかにしてもらえるよう期待したい。まずは穴が有る無いか?という極めてシンプルな問題。穴が開いた状態の写真があれば出せば良い。或いは穴が見つかってないなら、実際は穴があったという推測根拠を明らかにすべき。

片隅のブログではあるが、このように「真実を明らかにしておかないと不祥事になる可能性がありますよ」という警鐘を書いておけば、何らかのプレッシャーになっていくのではないかという思いがある。少なくとも誰も書かないよりは良いと思う。
真実をないがしろにすると、後々窮地に追い込まれるというのは今の朝日新聞如実に表している。我らが検察にはそのようなことがないよう国民として強く希望したい。

そして朝日が反面教師で示しているように、訂正は早いほうが良い。弁護側はもう訂正した、このままでは検察が取り残される。
次回10月9日公判で検察側が何か動きを示してくれるか?
冒頭のコメントを頂いたmakotosarutaさんは、検察側対応に期待は持てないという読みをされていて、当方も現実的にはその可能性は高いと思う。だが、前述のようにそれでも書いておくことは何らかの意味があると思い、当方で分かる限りの真実と真相解明に向けての考察の仕方を書いておくことにする。

以上