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第15回公判(魔法とドローン)

報知新聞のブログに第15回公判を傍聴した記者の記事があり、以下の一節がある。
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弁護人からの被告人質問で、片山被告は事件の加害少女が「人を殺してみたかった」と供述したことを引き合いに出し「私も人を恨んでいるわけでもなく、単に腕試しをするつもりだった」と証言。殺人を実行した可能性を問われると、2008年に秋葉原無差別殺傷事件を起こした同い年の加藤智大被告(死刑判決を受け最高裁に上告中)を例に挙げ「もしかしたら自分も同じことをしていたかも」と証言しました。
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上記は佐藤氏による被告人質問の最後の方での答えで、他の報道でも注目されている部分である。
ただし、前段が有る。
まず、「人を殺したいと思ったことがあるか?」という佐藤氏質問に対して、<いじめに対してあった。 また就職してからも理不尽なクレームに対してあった。殺したいと思ってもやらないのはバレずにうまくやる方法が思い付かないから。 バレない方法があればやっていたかも知れない。今回のネット犯行はバレずにうまくやれそうなのでやった>という趣旨の証言をしていた。

これはおどろおどろしい話だが、引き続いて「方法について考えたことが有るか?」という質問に対し、次のように言った。
中学生の頃に魔法超能力で、と考えてはいた
単なる中学生の空想ではないのか。聞いていた当方は唖然として椅子から落ちそうになった(笑) 
人によっては、こういう風に考えることはあるだろう。しかし、実行はされない。よくある当たり前の話である。

ただ、その後に「他には?」と問われ、<ドローン>の話が出た。
アマゾンが無人飛行機を使って商品を配送しようとしている件だが、<犯罪に悪用できる。爆弾を乗せたらと佐藤氏に話した>と述べた。
その後に佐藤氏質問により、上記佐世保の事件の話につながる。

この流れで思ったのは事前に接見で或る程度の話もあったとは思うが、片山氏は質問の趣旨を勘案して、それにできるだけ合うように話してるのではないかということ。例えば上記では、殺人の方法について最初は中学生の空想の話をして、それでは余りに現実味がないから、最近のドローンの話題も加えているのではないか。

勿論彼の心の中までは分からないが、関連して考えられてくるのが雲取山の「虚偽証言」である。
本来は自らに不利となる「自分が埋めた」というストーリーを作って、それに沿った虚偽を話す。上記証言も、もしかすると「殺人方法を考えたことがある」という自分を悪く見せるストーリーに合わせた話をしていて、同じ構図とも考えられるのではないか。

この見方自体は片山氏の心境が分からないので仮説ではあるが、未だに虚偽証言をしているのは間違いないので、話すことがどこまで本当か嘘か分からなくなってきている。片山氏が犯行を全面的に認めた再収監後の証言に関して、全体的に見直しが必要となってくるのは当然の流れではないだろうか。これをやらずして裁判を進めることは、本事件裁判の信頼性に大きな疑念を抱かせることになると思う。

以上