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雲取山証言追加考察

(二本目記事)
雲取山については、片山氏が記憶を整理し直して再証言すれば、「真相はそういう事だったのか」と容易に片付くのかも知れない。しかし、明らかに虚偽と見ざるを得ない証言もあるため、事実関係だけでなく「何故そのような証言を今更するのか?」という心理面での関心もあるため、更に考察を行う。

第14回公判を傍聴して、江川氏の傍聴メモに無い部分もあるので、今まで未紹介の部分を記して考察してみる。
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<見られるのは考えたが、12月なので日帰りは少ないと思った。殆ど人に会わないと考えた。
写真に写り込む可能性は少し考えたが、埋めているところを見られなければOKと考えた。
登る前にはヤマレコを見た。
ヤマレコにアップされる危険は少しは考えたが、全員がヤマレコを利用しているわけではない。>
<地面の凍結はあまり考えていなかった。
夜のうちに高速道路を使って移動した。
ETCは母親と自分のがあって、どちらだったかは分からない。
監視カメラやETC履歴は余り気にしなかった。
奥多摩湖には22時頃着いた。>
<埋めるのは5分かからなかった。
 (当方注:少し定かではないが、掘るのは2~3分だったと言っていたと思う)
<10時51分の写真(に写っているの)は自分で合っている。
山頂滞在の途中で雪が降ってきたので、(雪が降ってないのは)滞在の前半。
<山頂写真は事件関係で撮ったのは2~3枚。
写真は江ノ島の後、監視カメラのことが分かって削除した。>
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当方が注目するのは、片山氏が山頂滞在を前半と後半に分けて認識していること。
後半は雪が降ってきた事をポイントに考えているようである。
しかし、昨日書いたように、少なくとも10:37~10:59の間で、他に人がいなかった時間は有り得ないと云える。これは前半にあたるだろう。

前半・後半という認識までしていた上で、10:40頃到着後は人がいなくて見られずに穴掘りが出来たという証言をして、前半に埋めたように主張している。だが、実際は前半には人がいない状態で掘ることは出来なかった。
この心境が全く謎。

次に今度は江川氏のメモにあることで考察。
<――ヤマレコの写真をそのまま使ったのか。 
そのまま使うとグーグル検索で同じ画像を探されてヤマレコの写真とバレてしまうので、微妙に回転させて使った。 >
→当方が実際にやってみたら、現時点ではGoogleの検索機能でkokohore1からヤマレコの該当写真が出てきた。時間が経ってGoogleの検索機能が進化した可能性もあるが、片山氏がトリミングと回転を実施しただけで、検索に引っかからないことの確認は行っていない可能性も充分ありそう。

<――「このへん」写真はなぜ自分で撮ったものを使わなかったのか。 
下山してから気がついたのですが、途中で粉雪が降ってきて、白い雪の粒が写り込んでしまっていた。メールの設定は10月下旬に仕込んだことにしたかったので、雪が写っているのはまずい。10月に登った人の写真を使わせてもらった。>
→仮にGoogleの画像検索に引っ掛からないように出来たとしても、ヤマレコは登山関係では一番有名なサイトと言って良いだろう。
その上で、謹賀新年メールに<さて 新しいゲームのご案内ですよーーー、10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です>と書いてあるので、2chの捜索能力ならすぐにヤマレコぐらいあたってみる。
これは片山氏が重々知っていること。しかも、よりによって同じ年の10月の写真を流用しているから、見つからないわけがない。
流用がバレた後も、延長戦メールで「紅葉の初めの頃登った」と強弁したこととも併せて、よく分からない発想である。

<埋めるには二重にしておいた方がいいかな、保護になるかなと思った。さらに外側のジップロックは指紋やDNAをつけないため。>
<ビニル袋の真ん中にジップロックのロゴがあったので、フォトショップで消した。 >
→この辺は慎重にやっているので、手抜きのところの落差が余計目立つ。
不思議な人物であり、心理鑑定はやってほしいものである。

なお、使用した携帯スコップについて以下のように述べている。
<山頂に着いて、急いで荷物を下ろし、スコップとUSBメモリを取り出し、埋める場所を探しました。 >
<スコップは職場近くの100円ショップ。30センチくらいの片手で持てる小さなもの。金属製で、黄色く塗られていた。>
→黄色いのは派手な色しか売ってなかったのだろうが、結果的に目立ちすぎることになるり、見られたら印象に残りやすくなる。また掘るときには小さいスコップと云えども音は出るから、騒音が少ないであろう山頂では2~3分で掘ったとしても聞こえてしまう可能性がある。
やはり、kokohore2に見られる影なども考えると、条件を満たす時間帯が見当たらない。

以上
[追記」

二本記事を書いた後、これまでの考察も含めて全体的に考えてみたが、現状では以前記事に書いた以下の2点が当方見解として固まって来た。
  (1)片山氏は12月1日に山頂に登ったが、USBメモリは埋めていない
  (2)片山氏が本事件の犯人であるという枠組は変わらない

特に(1)に関して事実関係として、10:55と10:59の写真が新たに確定されたことは大きい。片山氏証言との矛盾は更に拡大し、人がいない時にUSBメモリを埋めたという証言は、USBメモリの埋設位置証言と共に、事実と捉えることが困難。他にも雲取山では疑問な証言が色々ある。

ただし、当方見解も矛盾を孕んでいるのは確かである。例えば根本的に「犯人であるなら、何故今更雲取山で虚偽証言するのか?」という疑問には今のところ解を持っていない。
(1)と(2)の前提によって引き続き検討を行っていくと共に、片山氏の雲取山行動に関する再言及などが、何らかの形で早期に出てくるのを期待して待ちたい。

以上