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第15回公判後記者会見1(証言の仕方)

ビデオニュースにアップされたので見てみた。
最後の方に以下のような証言の仕方についての質疑があった。
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---今日のやりとりの中で想定外のことはありましたか?(江川氏)
[佐藤氏]そういうのは無いですね。
[野間氏]言い忘れはありました。想定問答の中では書いてあったけど、言わなかったことは幾つかあったと思います。それが深い意味があるかどうかはよくわかりません。
[佐藤氏]そういう意味では、今日私が最後に質問したのはもちろん想定問答集のようなものがあって質問しているのではないですよ。(当方注:佐藤氏の最後の質問には想定問答集は無かったが、他の被告人質問では想定問答があるという意味と考えられる)
接見をやっているんだけども、どういう質問があってどういうように答えたらよいか、すごく気にするタイプの人で、我々(弁護団)がどう理解しているかを示す意味でも、インタビューした結果についてまとめたような形で示してもらうというか、インデックス(目録)があることをすごく好む人です。何でも聞いてくださいということでは全くありません。
---彼はそれを見ながら答えているのですか?(神保氏)
[佐藤氏]それはありえないことです。
---全部記憶して?(神保氏)
[佐藤氏]そういうことをやっているわけではなくて、彼自身聞かれたらこう答えるんだけども、要領得ない答えなどもあるじゃないですか。長すぎたり。それをコンパクトにまとめるということを私達がして、それに沿って答えるということをしていて、野間さんは一応それに有ったけども答えなかったことがある、と言っている。
--- 一応打ち合わをして、多分最初にザーッと聞いて、その中から質問事項を組み立てて想定問答のような形のものを作られると思いますが、そういうものは接見で差し入れるのですか?(江川氏)
[佐藤氏]そんなことは全くしてません。差し入れるということは検閲されるので検察側にも分かるということです。そんなことは絶対しません。
[野間氏]ほとんど見せもしてませんね。弁護側の方で手元で接見の時でもあまり見せないようにしてます。
---やりとりを暗記してるわけではないのですね?(江川氏)
[佐藤氏]それは全然違います。私達がこういうことを聞くということは、予めアウトラインを言ってあげなければいけないから(話してあります)。
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要約すると、「接見で事前打ち合わせして想定問答を検討し、そのアウトラインは片山氏にも知らせるが、紙に書いて答えを渡しておいたり、答えを暗記して法廷で答えるということはしていない」ということになるだろう。
そうなると、やはり前回公判での雲取山証言に関する疑問につながってくる。

雲取山の被告人質問は竹田弁護士担当だったが、上記のような事前打ち合わせをしていたのは間違いない。
その中でUSBメモリを埋めた位置に関して、法廷で写真を拡大して映し、それに印を付けてもらうという段取りも、法廷で片山氏に初めて依頼したのではなく当然事前に話している。
その上ですぐ分かる側面を取り違えただけでなく、わざわざ写真欄外に印をするという行動は、一体どういう意図が片山氏にあったのだろうか。
(写真の側面A下部に穴が見えないこととの整合性を取るための偽証であれば、それ自体は辻褄が合うが、全面自供した後に今更そのような行為を行う理由があるのか? 実際にやった行動を正直に話す方が今は楽なはずである。しかも何らかの目的があって偽証しようとしても、側面Bではkokohore2が撮れないことは本来一目瞭然でバレてしまう内容。たまたま検察側はスルーしたが、そのスルーまで片山氏が事前予想したとは到底思えない。また検察側は不利な主張につながれば即座に誤りを指摘できる)

事前打合せをしていることは予想していたが、実際に打合せがあったと想定されるようになって、当方にとって謎は更に深まった。

以上