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第14回公判7(横浜CSRF)

当方の自分でも読めない(笑)傍聴メモを見直して解読してみると、江川氏の傍聴メモに無い証言が出てきている。本日は当方がずっと注目してきている横浜CSRFの告白文の件。

---犯行声明メールにある「告白文」は送ったのか?警察は発見できなかった。
 送った。内容は、
 (1)犯人は自分です
 (2)CSRFの技術的説明。ラストメッセージに書いたような内容。
 (3)警察へのおちょくりのようなもの > …(1)~(3)の番号は当方付与
片山氏は告白文の内容まで示して明確に「送った」と証言した。
しかし、弁護人(小池氏)の質問の中にあるように警察は発見できなかったようである。

当方も告白文が送られたかどうか以前検証してみて、結果的に発見できなかった。
”「告白文」の真偽”2014/4/1
→告白文の有無は情状に影響を与える可能性があるだろう。
警察・検察側は探す必要を感じないにしても、弁護側・被告人は探した方が情状面で良いと云うことになる。また、もし告白文送付も虚偽なら、何故まだ「嘘」をつき続けるのかという心理的問題にもなってくる。
昨日は雲取山の解明について書いたが、告白文送付も真偽を明らかにしておくべきと思う。
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なお、片山氏は今回以下の証言もしている。(江川氏メモより)
――警察や検察は、もっと人の話を聞く姿勢があれば、誤認逮捕は起きないと書いてあるが。 
 はい。まず横浜のCSRFでは、神奈川県警の反省文にもあったように、白にする捜査もして話をちゃんと聞いていれば、なかったと思う。・・・> 
→「シロにする捜査問題」は当ブログ記事で取り上げて、特に横浜CSRF事件に焦点を当てた。
”「シロにする捜査」問題”2014/3/27(木) 

片山氏は神奈川県警報告書に言及しているのに、記事で取り上げた同報告書記載の以下のポイントを直接指摘していない。
(ⅱ)そのサーバーのURLが肝心の横浜市のサイトログにあったのに、解析担当者は「リファラー」の知識がなく気付かなかった
 (ⅴ)解析担当者は、CSRFに対する知見がなかった
弁護団も「警察の対応の仕方によっては事件の拡大が防げた可能性がある」という提起のためには、まず最初の誤認逮捕が発生した横浜CSRF事件で「神奈川県警のサイバー捜査担当者にCSRFRefererの知見が無かった」という大問題を第一に取り上げるべきではないかと思う。(神奈川県警自体が報告書で率直に認めているので話が早い)

以上
[追記]
当方整理用としてCSRFに関する当ブログ本年記事の主なものをリストアップした。
保土ヶ谷”2014/3/4
”コメント返信(CSRF)”2014/3/30
CSRFRefererリファラー)”2014/4/3
CSRFReferer(続き)”2014/4/4
”第10回公判後記者会見”2014/5/31
”前科時犯行予告のユーザーエージェント”2014/6/17
”捜査の課題点”2014/7/1
”第13回公判”2014/7/20

追記以上