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第13回公判

江川氏傍聴メモがアップされた。色々興味深い内容があり、疑問に思っていたことが判明したものもあった。沢山あるので抜粋として示す。
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(1)横浜CSRFの告白文
<ーーその後どうしたか。 
2、3日後に真相を告白する文言を作成し、同じ方法で同じ横浜市のサイトの同じご意見投稿フォームに投稿した。>
→証言が真実だとすると実際に送っていたことになる。
ただし、以前記事でも書いたが、「同じ方法」で送ったと想定して2ch書込みを調べたが見当たらなかった。おとり用のリンク書込みは2chなら過去ログで残っているはずなので、それを片山氏が実際に示せるか?(嘘だったら示せないので真偽はすぐ分かる)。
また、この時のおとり用書込みは今まで誰も発見できていないのだから、実際に送ったのなら犯人しか知らない「秘密の暴露」に使えたと思われる。どうしてそういう所に気が付かないのかは不思議。(犯人なら「秘密の暴露」は色々できると想定したのは、このようなことが一例になる)

<――伊勢神宮を対象にしたのは? 
感染した方が三重の方と分かったので、三重と言えば伊勢神宮だろう、と。 >
<――伊勢神宮に行ったことは? 
平成24年10月下旬に行った。ちょうと事件が騒がれ始めた頃です。> 
→犯行声明メールでも「PCの中身から、この人が三重在住だと分かったので伊勢神宮をターゲットにしてみました」と書いてある。
しかし、気がついていた方もおられると思うが真犯人メールでは次のようになっている。
伊勢神宮も片山氏が道路検索していたので(選定した)。」 (( )内は当方追加)
これは全く矛盾した話である。
ただし、その前段に「片山氏に関連付けたのはドコモの件だけではないです。」と書いてあるので、片山氏が伊勢神宮への道路検索をしていたから選んだというふうに書いてしまったのだと推測される。
「今回の真犯人メールの時は、助かりたいという気持ちで必死になった」と言いながら、このような簡単で重大なミスをしている。
何とも理解し難い人物である。

(3)スランプ
<――仕事はうまくできないが、それ以外のことには意欲的に取り組むことができた。 
旅行など趣味の部分は問題なくできるのに、仕事になるとダメ。事件に関することをやる時は調子がいい。自分で新型鬱と自己診断した。>
詐病ではなかったことになる。ただ、「新型うつ」と自己診断したと言っているが、ここまで都合の良い鬱状態があるのだろうかと唖然としてしまう。

(4)雲取山時期工作
rec*lde**des*さんコメント引用。
<このへん写真を撮ったが、三角点には雪が写っていた。これでは秋に登ったことにはならないため、ヤマレコの写真を使った。>
→雪が写っていたから使わないというのは理解できるが、ヤマレコからの流用では全くカムフラージュにならない。
片山氏はヘビーな2chユーザーで祭り好きなのだから、2ch住人の探索能力は重々分かっているはずである。kokohore1の回転やトリミングが発見されにくくするための細工としても、それぐらい2ch住人は楽に突破するし、ヤマレコは登山関係では一番有名な投稿サイトである。
何を考えているのか分からないとしか言いようがない。
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以上を総合すると、片山氏は自分でもラストメッセージに書いていたように「壊れている」という表現が適切な状態ではないかと改めて思えてきた。
彼自身が云うところの「サイコパス」で嘘が平気でつけて善悪判断が麻痺しているような状態というだけでなく、何か大きな部分が精神的に抜け落ちているような印象を持つ。
当方が感じてきた小児性や、似たようなことを指すのではないかと思われる佐藤氏指摘の「広義の発達障害」だけではないような気がしてきている。

勿論子供のような部分もあるが、子供っぽさというだけでなく何かもっと深刻な精神面の問題を抱えているような気がするのである。表面的には一見担々としているので分かりにくいが何かありそう。
情状鑑定を行う予定の臨床心理士長谷川博一氏は、医師ではなく教育学の方から入っておられるので小児性を含む鑑定には適格だと思われる。

ただ、端的に当方見解を述べると、それ以外に「精神鑑定」もやはり必要ではないかという気がする。
しかし、片山氏が受診した心療内科の先生方は大した診療もしていないようだし、鑑定になればじっくりやるかもしれないが、片山氏の場合は非常に稀な例かも知れないので的確な診断ができるかどうかは未知数。(そもそも精神鑑定申請して認めてもらうこと自体もなかなか難しそうであるが、必要であると思うことは記しておきたい)

今回公判で明らかになった事実関係からの考察は本日は以上であるが、昨日記事で取り上げたハイジャック防止法違反関係の証言もあった。
< ーーJALが引き返したと知ってどう感じたか。 
いたずらとみて無視するか、真に受けたらどこか途中の空港に緊急着陸するかと思った。夜のニュースで知った。引き返したのか、と少し意外な気がした。やってやったぞというゆがんだ満足感と同時に、やってしまったという恐怖感もあった。>
→単なるイタズラだけでなく、「途中の空港に緊急着陸するかと思った」という認識があるということは、予告で大きな影響が出ることも予想した上で実行したということになる。
これは心証を悪くする要因になりそうで、求刑が5年を超えて7年ぐらいまで行く可能性は出てきたかも知れない。ただ、その場合は反省と謝罪の念をしっかり表せば判決での減刑が期待できるだろう。

以上