kensyou_jikenboのブログ

yahoo!ブログの同名ブログを移行しました

捜索令状

5月22日会見に興味深い話があった。ビデオニュースで見られた方も多いと思うがご紹介。
------------------------------
1時間14分頃~
雲取山の話、12月1日に埋めたのは事実なんだそうです。これも衝撃的なことでした。
彼は捕まるときに雲取山からUSBメモリが発見されていないことを知っている。
ですから「自分は登ってない」というふうに言うつもりだったそうです。
ところが事実だと思うんだけども、捜索令状の差し押さえるべきものの中に「12月1日に雲取山で着ていた服」とか云うものが書かれていた。
瞬間にそれを見て、12月1日頃に雲取山に登ったことは分かってるというふうに考えて、「雲取山に君は登ったことはないか?」と質問されて、「登ったことがあります」と答えているわけです。
私にも「登ったことがあります」と、それは11月末か12月初の頃ですと言う。
だんだん12月1日に絞り込まれることも計算の上、それで「しかし埋めてない」と言うわけです。
------------------------------

令状内容の書き方の評価は皆さんごとにお任せするとして、片山氏は自分の都合の良い様に考える特性がここでも出て、最初は「雲取山に行ったのは見つかっていない」と思ったようである。
社会復帰のためには、サイコパス的人格は割りと早く矯正できそうな気がして来ているが、この自己中で抜けが多い性質も直さないと仕事をする時に困ることになるだろう。
こちらの矯正のほうが難しいかもしれない。

それと、雲取山に登ったのは「11月末か12月初」と言っていたのは、当初から確かに違和感があった。
雲取山USBメモリ捜索の話題を知ってれば、自分が登ったのは「12月最初の土曜日」という意識をするはずである。(江ノ島猫のニュース映像がスマホに残ってたぐらいだから事件には関心有ったことになる)
この辺は当方も不審に感じたが、片山氏がこのような記憶にも頓着しない性格かどうかが分からなかった。

ただ、他にも記憶面では「ドコモショップでのトラブルを2hに書いたことは忘れていた」というのも無理があった。
当ブログ昨年12月19日記事の最後の方に以下のように記した。
ドコモショップの件である。
逮捕の約1ヶ月前の2013年1月中旬にスマホを売却して機種変更しているが、約1年しか使用していなくて、購入してすぐにドコモショップと2時間?ぐらい揉めた。それを2chにも長文で書いた。忘れていることなど有り得ない。>

これも取調べをやっていれば、まず「昨年ドコモショップと揉めたことはあったか?」と聞いて、「無い」と答えたら、ドコモショップ店員の証言を出す。
「忘れていた」と言い逃れたら、「2chにこんな長文書き込んでいるではないか。忘れるはずがない」と追求していく。
仮にこれでは落ちなかったとしても、他にも自己中証言の矛盾をあばくネタは多々あったと思う。

また、朝日新聞の記事で佐藤弁護士へのインタビューがあった。
www.asahi.com/articles/DA3S11177470.html
そのなかで片山氏いわく「仮に有能な取調官に録画して取り調べられたら、最後まで否認を貫くことができたかわからない」とのこと。
これは相当厳しい検察批判になっている。
検察側は録画(録音)取調べしなかった責任を問われるし、「取り調べしても自供したかどうか分からない」と言い逃れしたら、”では有能な取調官はいないということか?”となって詰んでしまう。
この話は検察側で片山氏無事再収監の有り難みが時とともに薄れて高飛車になってきたりしたら、時々持ち出すと良いのではないだろうか(笑)

なお、話は変わって6月9日会見の記事で訂正あり。
6月17日”野間氏見立て”の記事で、「神保氏解説は佐藤氏が触れていないことも載っている」と書いたが、実際には佐藤氏も言及していた。
ただし、神保氏の内容は独自解説が加わっている。参考に佐藤氏会見の文字起こしを以下に付ける。
------------------------------
5分頃~
野間さんが特別弁護人なんですけども、この間データを色々解析してきていて、検察・警察の解析の不充分性というのか、端的にいうと片山さんは雲取山でUSBが発見されなかったために江ノ島に出て行って防犯カメラに顔を晒した結果、逮捕ということに至ったわけですけども、仮に雲取山USBメモリが発見されていたとすると犯人が描いたシナリオだとそれ以上何もやらないわけですけども、それで片山祐輔に到達できたかという問題。
実はそれよりも前に犯行声明メールを送る前、つまり4人の方が踏み台にされていたことについて、三重でそれがウィルスに感染していたということで、犯行声明メールが出る前に警察は遠隔操作されていることに気づいて釈放している。
言ってみればその時点で、片山祐輔に到達できたのではないかという一つの仮説が有りまして、それも可能だったんじゃないかと私達考えていて、結局どういうことかと云いますと本件は雪だるまのように大きくなっていったんですけども、元々誤認逮捕ということがあって大きな事件になったわけですけども、更に大きな事件にしたのが彼が増長してたとは云え、どんどん警察を馬鹿にするような行為を行った結果、こういうふうになってしまったわけで、その前のところで成されるべき捜査が成されてたら、つまり問題としてはサイバー犯罪であった段階で片山祐輔に到達できたのではないかということについて我々なりに考えるところがあって、それを明らかにしたいというふうに述べまして、そのことを被告人質問したい。
それを受けて野間さんの承認申請をするということを予告した。
------------------------------
以上