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動機(週刊現代記事)

動機面に関して、週刊現代6月7日号に掲載された5月20日朝再収監直前インタビュー記事の中に片山氏が語ったことが載っている。
よくそのような時期にインタビューできたと思うが、それは置いておいて、記事冒頭に次のように書かれている。
「事件の真犯人は、僕で間違いありません。はじめは、ただの腕試しのつもりだったんです。最初にたまたまうまくいったから、みんなが面白がるんじゃないかなと思って、同じようなことをやってやろうと。(無実の人が逮捕されるのを見て)おお、やったぜ。すごい、警察を動かしてやった、みたいな感情を持ちました。正直、楽しんでいました」

確かに愉快犯としての動機はこのようなものだったということで納得できなくはない。
腕試しでCSRFをやって(前段階「はちま起稿」も)上手く行って、それからもっとやってみようという気になったとしても整合性はある。
ただし、個別に見ていくとそれぞれの行動にも動機が必要。例を挙げてみる。
 (1)CSRFやはちま起稿による手口とトロイを比べたら、開発期間から見ても難しさが飛躍的に違う。
   その飛躍をやろうと思った理由は何か。又自分の能力で十分できると最初から思ったか。
 (2)雲取山江ノ島を選んだ理由は?
 (3)江ノ島では監視カメラの存在に全く気がついていなかったようだが、捕まってもいいという気持ちは本当に無かったのか。
   又捕まらないという完全な自信があったのか。
 (4)神奈川新聞の使用意図は何か。単に神奈川方面への捜査誘導で撹乱目的なのか。

以上のような各種行動への疑問はまだごく一部で、皆さんもそれぞれ独自に数多くの疑問をお持ちだろう。
昨日の記者会見はまだ見れていないので、動機面でも何らかの言及が有ったかもしれないが、マスコミに関しても接見等を利用した追加取材を期待。

以上
[追記]
本事件は(真犯人メールは除いて)江ノ島までが一体と考えることになるが、2012年9月までの遠隔操作は犯罪行為であって、同年10月の犯行声明メール以降は犯罪ではない(メールの結果として警察を動かしてはいるが少なくとも起訴はされていない)。
そうなると、犯罪行為とそれ以外では動機面をどう考えるべきかという観点もある。
また昨日記事の「ポイント・オブ・ノーリターン」も、それぞれにあることになるだろう。

ただ、本文に掲載した週刊現代に語った動機だと単に愉快犯という理解になる。
「愉快犯が調子に乗ってやったことが、江ノ島で特定されるまではたまたま上手く行った」ということで基本的に事件全体の動機と進行の説明が付いていくのだろうか。
また、逮捕されてからの経過は「嘘を平気でつける」人物だったことが大きく影響したと分かってきた。
こういう説明の流れだとごく簡単になってしまうが、今となっても証言はどこまで真実かという大きな課題が有り、やはり「壊れている」という面からの解明も必要と思われる。

追記以上