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ハードディスク データ消去

片山氏証言情報が少しづつ出てきている。以前から気になっていたことと合わせてメモ的に記していこうと思う。
昨日は以下の記事があった。
"遠隔操作ウイルス「自宅で作った」…片山被告"
<片山被告と接見した主任弁護人の佐藤博史弁護士によると、被告は12年7月、ほぼ1か月かけて、遠隔操作型ウイルス「iesys.exe」を作った。検察側は「勤務先のパソコンで開発、作成した」と主張していたが、自宅のパソコンで作成後、勤務先やインターネットカフェのパソコンで動作確認を行い、改良を重ねたという。>

自宅で主に開発していたことが明確になってきたが、今となっては検察側は「自宅で作成していないとは言ってない」ということにするのだろうか。
或いは主張を変えて、自宅開発を認めて、その分作成場所や経過などが明確になるから「ウィルス作成罪」を追加してくるか。(求刑上限は変わらないが、ウィルス作成に対しての警鐘という意味は有るかも知れない)

さて、開発関係を重視してきた当方としては、以前からの疑問に対する答えが今後出てくるかもしれないということで期待している件がある。
それは自宅PCハードディスクのデータ消去時期である。
自宅PCは「Windows8が出たのに合わせて、インストールした」ということになっている。
Windows8発売は2012年10月26日なので、それから日を置かずに行ったと思われる。
このインストール時に完全消去したとすると、CSRFやトロイの開発の痕跡も消すことが出来たことになる。

ただ、開発はそれ以降行っていないだろうが、謹賀新年メールや延長戦メール用のファイル作成などの痕跡は残ってしまう可能性があった。
それで延長戦メールの後に、ハードディスクの消去を行っているだろうか。
完全消去か、そこまで行かない消去かは色々手法もあると思うが、普通にPCを使っている場合のファイル削除等を超えるような綿密な消去を行っていたら、その消去の痕跡が残る可能性がある。
普通の使い方では不要な消去が行われていたら「怪しい」ということになる。
消去時期は重要な情報と当方は思うのだが、今まで話題になったことはなかったと思う。

もう一つ、自宅PCからは開発痕跡を完全に消したのに、「何故乙社PCには沢山残っていたのか?」と云う点は皆さんも疑問になっていると思う。
しかも痕跡だけでなく、試作品のiesys.exeまで別名(test.dat)で残っていたという。
乙社にいた時は、全く捕まることは考えなくて、乙社まで捜査が及ぶことはないとタカをくくっていたのか。
或いは、単なる消去忘れや手抜きなのか。
業務用だから消去しにくかったという事情があるのかも知れないが、乙社ではUSBメモリやTorを使えたりしているぐらいで管理は緩かったと考えられ、やる気になれば相当のところまで消去も出来ただろう。
また、遠隔操作の最後は9月10日で9月末までは在籍したのだから、消去する時間は充分あったことになる。
今後片山氏から経緯が語られるのを期待。

以上