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PlaySport

片山氏の自供で、猫写真コダック社の「PlaySport」というビデオカメラで撮影したことが明かされた。
"KODAK PlaySport" 
イメージ 1

殆どの人は当方も含めて猫写真スマホで撮られたと思っていただろう。
実際監視カメラ映像では不鮮明ながら片山氏がスマホを左手で縦に持って、猫に向けているように見える映像になっている模様。
弁護側はそれを基に「右利きの片山氏がスマホを左手で持って右手は下げたままの状態で、タッチパネルのシャッターを押し、横長の写真を撮ったというのは無理がある」という主張を展開してきた。
しかし、「PlaySport」ならタッチパネルではないから手袋をして左手だけで押せるし、縦に持って横長の写真が撮れる。
そして、一般的なビデオカメラと違ってスマホに近い形状なので、遠くにある監視カメラ映像で裏側から見たPlaySportはスマホとの区別がつかなかったということだろう。

結果的に、片山氏のスマホには犯人から送られたのと同じ猫写真は無かったことになる(ニュース画像のキャッシュは撮影とは無関係)。
もし片山氏がスマホをそのまま所持した状態で警察に押収されていたら、当該写真はSDカードも含めて痕跡も無いから逮捕は相当難しかったと考えられるのではないか。(PlaySportは処分したとのことで発見不可能と思われる)

何故片山氏はスマホを売却したのだろうか?
以前から証拠が残りかねないのに何故処分ではなく売却だったのかと不思議だったが、猫写真がないから売却でも大丈夫と思ったことが考えられる。(スマホ売却時の初期化とは無関係に、警察でも元々無いものは復元されない)
実際に彼の考えたことは分からないが、結果として警察は助かったことになるだろう。

さらに、昨日記事で1月8日には「(被疑者)特定が進んでいる」というNHK記事が出ていたことをご紹介した。
実際は既に特定されていたと思われ、早めに任意聴取してスマホも売却や初期化の前に任意提出を受けていれば、猫写真があって動かぬ証拠になったと当方は考えていたのだが実は真逆だった。
片山氏がスマホを売却して、その際に2度の初期化が行われたので、猫写真が発見できなくてもそれは初期化のためということに出来てしまった。
つまり、任意聴取が遅れたことが結果的に警察には有利に働いた。
本事件は思わぬ偶然の重なりが多いが、ここでもそれがあったことになる。

また、警察はスマホではなく別の撮影機器の可能性も考えてはいたようだが、ビデオでの撮影や実際に片山氏がPlaySportを使ったことへの明確な言及はなく、証明は出来ていなかったと推察される。
そのため裁判があのまま進んでいたら、「(スマホによる)左手だけでの撮影は不自然」という弁護側の主張は真実を含んでいるので一定の効果を持ったと思われる。

以上