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能力の二重性(続)

昨日の続きであるが、性格面と技術面から再度二重性について考えてみる。
まず、昨日記事に書いた真犯人メールのセロテープについては、逮捕前にゆうちゃんさんから以下のコメントを頂いていた。
<スーパーのレジのセロテープ云々は本当とは限りません。
詳しく言い過ぎなのが、ひっかかります。言い訳がましい。
別にたまたま売った人が触ったとか、絶対に犯人と疑ってないのにです。>

更にrec*lde**des*さんからも同時期に以下のコメント有り。
<片山氏のDNAでも私のでもないはずです。他の買い物客が触りかけてやめたものをゲット
→これって弁護団の弁護方針を否定しているんですよね。
真犯人は公判で提出されている証拠と異なる事を言い、検察だけでなく弁護団の方針も否定している印象もあります。>

結果的にセロテープDNA採取の記述は逮捕前から疑問を持つ人も多かったということになる。
そして、これも2chにあった見方だが、「真犯人メールは全体的に片山氏と弁護団に都合良すぎる内容ではないか」という指摘があった。当方も同じような感じを受けていた。
以下の項目などは非常に顕著で、物議を醸しているのは裁判をやっている当事者間であるのに、真犯人(がいれば)が論点を整理して個別具体的に解説してくれている(笑)
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■その他、物議をかもしている事項へのコメント
雲取山ビニール袋の正体 …
・ネコセロテープから検出されたDNA …
・onigoroshijuzo2へのアクセス履歴について、 …
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また、<■おまけ 秘密の暴露 (まだ公開されてない…はず)>という項目も、”真犯人からのメールと判断するには「秘密の暴露」が必要”というセオリーにきちんと応えてくれている(笑)

余りにも犯人が、被告人と弁護団に都合よく書いてくれた内容になっていた。
これで思うのは、片山氏は自分の都合だけ重視した(結果として無理の多い)書き方になっているのに、それで他の人も納得すると思ってしまえるほどの自己中心的性格(自己中)らしいということである。
服役後は人付き合いも良くなって友達も多くなったとのことだが、自分で周りを引っ張っていくことで友達を作ると云うタイプではなさそうだから、控えめな人の良さで好かれて友達を増やしたと当方は勝手に推測していた。
しかし、これだけ自己中と思われる面を見せられると、友達が増えた理由も余り分からなくなってくる。
相手によって使い分けるという可能性はあるが、実際の友達付き合いはどうだったのだろうか。

さて、上記は性格面ということになるが、技術面を考えてみる。
昨日も書いたが真犯人メールは、4月末にスタートしたばかりのSIMカードを使ったSonetの新サービスと中古スマホを使用して、SMTPによる時限メールを実現した。
これ自体はなかなかのアイデアマンで実行力もあると云えるだろう。

しかし、時限式メールにしても、やはりTorで発信元隠蔽をしないと色々辿られる。
早く母親を安心させるためという理由もあったようだが、判決までは時間がまだ相当あったのだから、じっくり検討してTor使用の仕掛けを作ることを何故考えなかったか不可解。

このように、真犯人メールでは時間もあるのに急ぎすぎて、仮に警察に見られていなくてもメール内容や仕組み自体で破綻して、すぐに自演の疑いが掛かる要素が多くあった。
しかし、同じ片山氏がやって、トロイの方は初めて作る複雑な仕掛けにも関わらず、仕様から考えて開発して初回から成功させている。
何故真犯人メールもそのように取り組まなかったのか。
逆に言うと、何故トロイだけ非常に上手く開発と実行が出来たのか。
考えると非常に不思議である。

また、技術面ではC#関係も少し証言が出て来ていて、「隠れて勉強した」と佐藤氏に言ったそうである。
しかし、これについては実態まで考える必要があると思っている。
C#だけ勉強するというより、トロイを作りながら必要なところを勉強したのではないかと想定するからである。
片山氏はC#の基礎は勉強済みだから、作りながら学んだ方が早くて効率が良かっただろう。
そして、「隠れて開発した」から、同時に「隠れて勉強した」ということを片山氏は言ったのではないだろうか。

片山氏がトロイを開発しだしてから、同時にC#も勉強し直しながら進めたとすると、開始時は2011年末にM氏に渡した短いC#プログラムを作成した際の能力レベルから、そう進歩はしていなかったと当方は推測する。
乙社業務ではJavaの方がメインになったからである。
ただ、Javaとは基本が似ているので、C#の理解を深めることにも役立ったであろう。
しかし、トロイ開発時にはとてもC#上級者と云えるレベルではないと考えられ、そのようなスキルで初めてやってみるシステム的動作のソフトを実質1ヶ月弱で開発し、初回から成功させるということは相当高度な頭脳の持ち主であると思えてならない。

そして、以前から不明だったのが片山氏のプログラマーとしての能力である。
派遣元社長が「(検察は)第3コーナーは回れても第4コーナーは回れない」と述べたのは、片山氏ではトロイの開発は困難という見立てだったと思われる。
また、業務でも深刻な開発遅れを引き起こし、応援者が投入される事態になっていた。
これが高い能力を持つプログラマーの姿なのだろうか。

逆に、これも前から気になっていたことだが、優秀で数学得意だった父親の血筋を引いていて素質があるだろうから、もしかするとプログラム能力も相当高いのではないか。
加えて、幼少時から本人も「好きなことには粘り強く取り組む性格」と言っていたとのことで、業務の開発は好きではないが、好きなトロイは粘って成功させたということだろうか。

ただ、ここで前述の性格面での自己中の話が効いてくると考えている。
ソフト開発全体としては、プログラミング能力だけでなく、仕様を決める能力が必要。
そして、仕様決める方が一般的にずっと難しく、適切な仕様を作るためには使う人の気持や行動を読む能力が重要になる。
トロイは被害者にソフトをダウンロードさせたり、トロイ動作に気が付かせないような注意を払っている。
それに対して、真犯人メールに見られるような相当強烈な自己中の人物(片山氏)が、相手(被害者だが)の行動や心理まで読んでトロイの仕様を的確に早く考えられたかどうかは、当方としてまだ疑問が残る。
リアルの行動も、雲取山でも江ノ島でも自己中心的行動と考えたほうが説明が付きやすいだろう。

なお、CSRFは微妙でRefereの件を除けば、被害者だけでなく捜査当局向けに誤認用仕掛けを入れるなど、色々な工夫をしているようだから、その能力の延長でトロイも作れたのか。
しかし、CSRFが1週間から10日程度で出来たとすると、1ヶ月弱ぐらい掛かったトロイはその何倍もの開発ボリュームということになり、動作も遥かに複雑である。それでいてReferer考慮抜けのような致命的ミスもない。
本当にそのような開発が片山氏に出来たのだろうか。CSRFと較べてもギャップが大きすぎると思う。
トロイの開発時だけ「ソフト開発の神?」が彼に降り立ったのだろうか。
もちろん既に自供しているので根本は覆ることはないが、トロイ開発にはまだ大きな謎があると思えて、今後の証言等で解明されていくかを見て行くためにも、昨日記事と併せて本記事をメモとして残す。

以上