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コメント返信と裁判官

雲取山の図や写真に関するrec*lde**des*さんからの昨日コメント。
私は、上記のような手書きで証拠力のないポンチ絵だけしか開示されていないなんて考えられません。もしかしたら弁護側の手書きであるかも知れないとすら思っています(5月もツルハシが記載されているし)。
→過去を振り返ってみると昨年第4回公判前整理手続後の記者会見で以下の江川氏と佐藤氏の質疑応答があった。
  江川「雲取山から発見されたUSBメモリの埋まってた位置は深さ何cmぐらいか?」
  佐藤「19cm」

これに対して、rec*lde**des*さんからのご指摘で、深さ「19cm」は地表からではなく土台下から測ったものということが認識できて当ブログにも記載させていただいた(記事中の図右側に19cm位置記載)。
 ”検討参考用仮投稿”2013/10/19(土) 

このことは佐藤氏も知らなかったので「19cm」と即答したと考えられ、ポンチ絵は弁護側が書いたものではないと分かる。(rec*lde**des*さんもお分かりの上で昨日のコメントは書かれたと思うが)
なお、深さの件は「土台下から測って19cm」を弁護側にも納得できるように説明しなかった検察側に非がある。
地中に埋まっていた深さの数字を聞いて、地表から測った深さと思わない人の方が少ないのは明らか。
また、肝心の穴を掘るために要する時間等は、当然地表からの深さの方に影響される。
「何故地表からではなく土台下から測った数字だけを示したか」まで明確に説明していない検察・警察側の一般常識欠落が問題となる。

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従来からの警察捜査は写真が原則ですし、実況見分で行わなければならない項目があります。そして裁判官、検察官もずっと写真による裁判を行ってきたわけです。
→これも全く当然で一般的にも分かることなのに、プロがやっていて未だに写真が出てないとしたら大問題。
中でも裁判官は自らの判断に必要なことだから、職権を使ってでも出させるべきもの。
また、いつまでもポンチ絵ではなく、正式版を提出させることも同様である。
写真や正式図を出させていないとしたら、検察・警察側だけでなく裁判官も一般常識に欠けることになる。

ただ、さすがに今は出ているのかも知れない。
しかし、まず昨年検察側が当然存在する現場写真を出さずに、稚拙かつ不正確な図しか出さなかった時点で、間髪入れずに裁判官が提出を命じることが必須だった。
一事が万事と云うように、こういうところにも人となりや、考え方がにじみ出る。
一般人から見ても当たり前のことをやっていない今回の裁判官、特に中心となる裁判長には大きな疑問を持たざるをえない。
個人的にも、本事件裁判の最大の不確定要因は今や裁判長ではないかと思っている。
参考に初公判時の裁判官の写真を示す。
イメージ 1

今回公判から右陪席(写真向かって左の位置)が交代して、ずっと担当している裁判長の判断のウェートが更に大きくなるのは間違いないところ。
裁判長はこの難しい事件に対してどのような心証を形成して行くのだろうか。
加えて本事件はネット普及効果と佐藤氏の情報公開姿勢などにより、事件の内容や公判前整理手続・公判の進行等がほぼリアルタイムで広く詳細に知られる異例の展開になっている。
その中で、(裁判員裁判ではない)刑事裁判における「自由心証主義」が改めて試される事例になりそうである。

以上