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雲取山の掘り方に関して(続)

rec*lde**des*さんの傍聴報告で雲取山論議が起きて、捜索方法について再度見直すことが出来た。
昨日示した当方の整理・考察を更にまとめると以下1~5になる。
これらは今回の検察側要旨の内容に関わらず以前からあった問題点で、それを再認識できたことになる。
しかもこれら問題点は余りにも安直と云わざるを得ないもので、検察側は有罪主張は仕事としても、被告人の人生がかかっているのだから、もっと真摯に取り組んで貰いたいと思う。
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 1.検察側は、ツルハシで付けたと思われる台座のキズを知らないか、知っててもスルーしていると考えられる。
      (知っていたら「ツルハシで垂直に掘った」などとは言えない。本当にやったら台座は傷だらけ)
 2.”掘る方向”と”穴の壁の状態”の両方に「垂直」と「斜め」がある。
   「垂直に掘ったが穴の壁は斜め」という組合せで分かりにくくなっていることに対して、適切な解説が行われていない。
 3.提示されている図のレベルが低すぎる。
 4.1月1日は垂直に掘ったと云うが、検察提示図にある垂直矢印の位置がそもそも変である。
 5.「未だに捜索時写真が出ていないのではないか?」という疑問点を再認識した。
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上記の2~4項に関して検察提示図(作成は警視庁)と、矢印等に関する当方追記で詳細を示す。
イメージ 1

ⅰ)1月1日に掘った方向
  図ではツルハシ1と矢印Aで、「ツルハシによって垂直に掘った」ことが示されている。 
  しかし、穴の壁は当方追記した矢印Cのように斜めである。
  そのため、検察側は矢印Aで垂直に掘ったと主張し、弁護側は矢印Cのように斜めと認識。
  まず、ここで両者の食い違いが起きている。
ⅱ)矢印Aの位置
  USBメモリの埋設位置に向けて掘るのだから、本来は矢印Dか矢印Eが正しい。
   矢印Aは埋設位置から距離Lだけ離れてしまっていて見当違いの掘り方になる。
   (図の縮尺は正しくないにしても、台座から相当離れた位置に矢印Aが書かれている)
  もし、実際に1月1日の図のように掘ったとすると、最初は矢印D又はEの様に掘ろうとしたと考えられる(しかも一番最初はスコップ)。
  ツルハシでは台座に当たるので当たらないように掘ったら、深く掘り進む度に段々矢印Cの方向に移動して行って、最終的に矢印Aの位置になったのだろう。
ⅲ)矢印Dと矢印C
 図に最終的な矢印Aだけ書いて最初の矢印D又はEがないと、時系列としての掘り方がわからない。
 また、実質的には矢印Cの方向、つまり斜めに掘ったことになり、弁護側が混乱しても止むを得ない図である。
  天下の警視庁が本来このような稚拙な図を書くはずもなく、あえて混乱させようとしているとも思えてしまうぐらい酷い図になっている。
ⅳ)5月16日の図も問題がある
 雪が溶けているのだから土も凍っていなくて、ツルハシを使う必要はないと考えられる。
 スコップ等のツルハシ以外の道具で掘った可能性が高いと思われ、ツルハシ2は間違いではないか。
 USBメモリを傷つけたり壊したりしないように掘るためにも、土が凍っていないのにツルハシを使うことは考えられないと思う。
 もし、ツルハシが使われてないとすると、5月16日も1月1日と同じ形状(ツルハシ2)が書かれているので、明らかな間違いになり図全体の信憑性にかかわる(元々全体的に信憑性に欠けると思われるが、ツルハシ2は顕著だろう)。
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結局、1月1日と5月16日の捜索時写真が未だに出されてないようなのと、警視庁がまともに書いたとは思えないレベルの図しか無いことが、根本的に問題である。
写真があることは間違いなく、図も当初は手書きメモ的に書いたとしても、後で見なおして書いた正式図が無いと、ヘリまで使った大掛かりな捜索の報告にならない。

少なくとも写真は追加資料として出てきていると思いたいが、どうなのだろうか。
図ももし正式版がないなら、今からでも当時の状況を再調査して作るべきである。
普通に考えれば当たり前のことが行われてないとすると、優秀な人達が税金を使って何をやっているのかと思う。 

以上