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したらば掲示板アクセス

公判に入ってから「したらば掲示板」の話が多く出るようになり、一昨日も第4回公判で話が出た「したらば掲示板の総合ログ一覧表」や、その中の今まで出てきていなかったタイムスタンプなどに言及した。
それに加えて第2回公判でも生駒証人から以下の内容が示されていた。
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”第2回公判傍聴メモ・最初の検察側証人は「ファイルスラック領域」を強調”江川 紹子  2014年3月11日
< 乙社の被告人専用PCのC:\testフォルダに、test.datファイルがあった。test.datファイルは、iesysと基本的動作が同じである。test.datが指令のやりとりに使用するしたらば掲示板はauto/6682で、管理者メールアドレスに被告人のgmailアドレスが使われていること、2012年10月7日に被告人の自宅OCN回線で閉鎖されていること、乙社で16回、被告人自宅で4回管理者ログインが行われていることから、その管理者は被告人と思われる。同掲示板には、145回スレッド作成が行われていた。犯行に使われたiesysで使用した掲示板はmusic/27190他であった。 
test.datはiesys開発のテストに使われたと思う。auto/6682はiesys.exeの動作確認に使用されていたと考えられる。> 
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「乙社で16回、被告人自宅で4回管理者ログイン、145回スレッド作成」というアクセス回数は驚きである。
145回スレッド作成は、一日の内に複数回の作成が行われたとしても、何日分なのだろうか。
仮に1日平均10回でも14日以上、20回でも7日以上にわたるアクセスになる。
又管理者ログインも乙社・自宅合わせて20回になり、1日2回として10日、3回としても約7日になる。
アリバイ問題で考えると、したらば掲示板のauto/6682だけでもアリバイ検証日時としては非常に多いということになる。

しかも、アクセスログがこれだけあるということは、警察は一昨年10月の犯行声明メールで、したらば掲示板の使用が明らかなってから、すぐにログを根こそぎ押収しているのではないか。
その後昨年2月に片山氏が逮捕されて、彼が自分で立てたことを認めているauto/6682の掲示板がテストに使用されていることが判明したと思われる。
よって、昨年2月や3月には上記の多数回のアクセスログは掴んでいたことになる。

それで警察・検察側のアリバイ検証はどうなっていたのだろうか。
現在は検察官請求証拠の全部同意ということで、証拠調べが行われないから表面化していないだけで実際はアリバイ調査結果が存在するのだろうか。
しかし、アリバイを全部調べて、12月22日以外のアリバイが全て無いという結果が出ていれば、検察側は有罪の有力論拠として主張するであろう。
やはり、アリバイ調査を積極的にやっていなくて殆ど調査結果がないか、やっていたらアリバイ可能性がある日時が存在していて明らかにしていないということかも知れない。
一番考えられるのは「取調が出来ない」ということを理由にしてのアリバイ調査放棄で、これだと怠慢と云う他ない。

このようなアリバイ調査に関する曖昧な状況をそのままにして裁判を進めても良いのだろうか。
やはり、一昨日の記事に書いたように、「シロにする捜査」で検察・警察にアリバイ調査を徹底的に行なってもらうようにして、その結果で判定を付けることが必要ではないか。
検察側が渋れば、裁判官に訴訟指揮を求める。
それでも検察が応じなかったり、裁判官が適切な指揮をしなかったら、裁判官忌避も有りえるが、一足飛びに抗議の意味での公判ボイコットまで考えることが有効ではないか。

例えば、検察側からアリバイ調査結果が出てくるまで出廷拒否などが考えられるだろう。
片山氏にとっては、欠席裁判で求刑通りの有罪にされてしまうという非常に大きなリスクを背負うことになるが、「事実無根」であればダラダラ争うより早くきちんと判定付ける為には必要なリスクとも言えるのではないか。
ただし、そんなリスクは取れない、取りたくないという考え方も当然あるだろうから、最終的には本人次第ということになる。

以上