kensyou_jikenboのブログ

yahoo!ブログの同名ブログを移行しました

第4回公判と記者会見

昨日記者会見と本日教えていただいた江川氏の相変わらず仕事が速い記事を見ての感想を今日明日で記す。
本日は新井氏証言の中の開発問題に関して。
なお、以下文中の技術レベル等の話は当方の個人的感覚で述べている。

(1)開発問題
  ・新井氏から「自分で開発するとしたら1ヶ月程度」との回答を弁護側が引き出したのは非常に大きい。
   更に江川氏記事によると以下のように開発の想定概要を述べている。
   <「ほとんどの期間は、機能、仕様を定めるため。したらば掲示板に通信する機能が定まってしまえば、ソースコードを記述するのは1週間もあればいい。1日の作業は3時間程度。一日まるまるプログラム開発することは考えられません。(一日中プログラム開発に集中することが)できる人もいるかもしれませんが、私にはできません」
   →この発言から当方は以下の様な見解を持った。
    (ⅰ)フルにやって1ヶ月程度かかるということ。
      仮に1日の勤務時間が8時間とすると、3時間x1ヶ月ではなく、8時間x1ヶ月であることに注意が必要。
      新井氏は惑わすつもりは無いと思われるが、3時間がひとり歩きすると真相がわからなくなる。
    (ⅱ)コピペが多いから簡単ではないかという点に関しては、1ヶ月程度かかるなら、そうとも言えなくなってくるのではないだろうか。
      コピペで簡単というのは、片山氏が作ったという半日か一日、或いは2~3日のイメージ。せいぜい一週間。
      コピペが多くて1ヶ月というのは逆に相当難しいプログラムになってくる可能性がある。
      自分で作ったなら挙動がわかるが、コピペで上手く動かなかったら解析が大変。特に通信関係は面倒。
      また、35あるコマンドにはコピペ流用は殆ど無いそうである。
    (ⅲ)新井氏は(新井氏が作る場合の)1ヶ月程度の開発工程について、「ほとんどの期間は、機能、仕様を定めるため」であり、「ソースコード記述は1週間」と言っている。
      発言をそのまま解すと、「テスト期間(改良含む)」が入っていないことになる。
      新井氏は超優秀できちんと仕様を決めたら、後はコードを書いて動かすと殆ど一発で動かせるタイプの技術者かも知れない。
      そういう技術者も知っているが、技術者の中で占める割合は非常に少ない。
      当方経験では、10人に一人よりずっと少ないと思う。
      今回の事件では片山氏がそのようなレベルの技術者かどうかという話になる。
      そして、もしそのレベルの技術者なら、一人でやっている業務が進まなくなって深刻な行き詰まりを起こし、隠していたのがバレて他者が応援に入らなければいけないという事態はとても考えにくい。
      (本来業務の内容も今後詳細検討が必要)
      新井氏のC#の能力や経験度合いなども今後反対尋問で聞く必要があると思うが、
      現時点での当方の見方は「新井氏証言は『片山氏では作れない』ということを裏付けしたようになった」と捉えている。
      なお、この見方は初回犯行使用版の開発期間を当方想定の7月初めからの1ヶ月弱とした場合であるが、iesysの動作確認がしたらば掲示板のログで6月にも行われていると検察・警察側は見ているようである。
      ただし、そのログの開始と終了が逆転しているなどの疑問点が有るようで、今後開発期間の特定が急務と思われる。

以上