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開発問題続き

1)開発困難化要因
新井証人は「自分で作るとしたら一ヶ月程度」と発言。
昨日も書いたようにテスト期間を含んでないと解せるので、もっと時間かかる可能性大。
更に片山氏が行おうとすると開発を困難にする特有の要因が多々有る。
以下に例としてまとめてみた。
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これらの悪条件を加えて「どれぐらいで作れると思うか?」を新井証人やその他検察側の技官や専門家証人などに次々と聞いていくと、今回のトロイの開発難度が大体見えてくるのではないか。
また、「分からない」という回答になっても、「片山氏は開発できた」と立証できないことになる(これが重要)。

2)開発工程詳細検証
困難化要因と難度が見えてきたら、片山氏が実際に開発できたかどうかの検証が必要。
それには詳細な日程を考慮した開発工程検証が有効であると思う。
仮に以下の様な行動検証表を作るだけでも、見えてくるものがあるだろう。
イメージ 2

まとめ方は色々考えられるが、重要なのは詳細検証が必須と云うことである。(今の検察立証構造は時間をかけた割には大雑把過ぎる)

3)優先度
公判後記者会見でも開発痕跡に注目した質問が多かったと思うが、技術的可能性を考えると議論はなかなか収斂しないのではないだろうか。
そのような場合は、一旦大局的な観点で見ることが有効だと思う。
開発における大局的な優先度は以下のようになると考えられる。(更にこの先に遠隔操作実行やリアルを含む事件の全体像がある)
 ” 開発の全体像(CSRF含む) >開発工程(トロイ) >開発痕跡 ”

前述の開発工程詳細検討を先に行って、それで得られた知見を基に又開発痕跡に戻るというような、幅広い取組が真相解明には向いているのではないかと思う。
それと、やはり「開発全体像)」の検証が不可欠。(その先が事件全体像につながる)
検察側は逮捕から一年以上もあったのに、開発全体像解明へのアプローチが少なすぎたと思う。
片山氏が犯人と主張するなら、これだけ複雑なことをやった動機は何か、トロイの度重なるバージョンアップやCSRFなども含めてどうやって開発したのか、などについて、ドコモショップや開発の痕跡というようなレベルだけでなく、綿密な捜査を行った上での全体的なストーリーとその裏付けの提示が必須。
(検察側はストーリー構築は得意のはずだったのではないか。ここで活かすべき)
検察側も白黒だけにこだわらないで、まずは真相解明の方に舵を切ってもらいたいと思う。

以上