kensyou_jikenboのブログ

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人は心

重大なことに気がついたので、本日2本目記事。
まず昨日記事で被疑者が「作っていない、作れない」と一貫して主張しているトロイ開発を、外部から(最終的には裁判官が)「間違いなくやった」と断定できる状況なのだろうか?と云う、有罪判定を下す場合の疑問点を書いた。

これは「人の心の中を外部からどの程度推察して判定できるか」という問題になってくるので、もっと掘り下げてみた。
本事件での判定は以下A~Cの3通りに集約できると思う。
イメージ 1

まず基本的には「Guilty or Not Guilty」で、犯行を「やってない=無罪=A」、「やった=有罪=C」の二通りになる。
ただ、実際は「やった」のだが、本人が心底から「やっていない」と認識していると云う場合が有り得るかも知れないということでBを入れてある。
後は、「やったかやってないか不明」と云う場合は考えられるが、それは判定できる証拠が無いだけで真相としたら「やったかやってないか」のどちらかであるため表から除いてある。
(また、最後まで不明の場合は「証拠不十分」で無罪というのは皆さんご認識の通り)

ただ、表の中の「(本事件に対する)被疑者人物像」と「確率」の欄は当方が独自見解にて記述しているので、「どうしてそのような記述になるのか?」という疑問が出て来ると思う。
それについて説明すると、まず「人物像」だが、Aの場合なら「人の良い母親思いのお兄ちゃん」ということで納得性があるだろう。

Bの場合の、「何らかの二重人格的障害」というのは、実際には有り得るかどうかは不明なレベルの話であることは当方も認識している。
だが、「やった」のに「やってない」と主張して、それが嘘でない場合を考えてみると、「本人が実際はやったのに自分ではやってないと本当に認識している」という精神状態になる。
それは二重人格と表現するしか当方には思い当たらないのでBの場合を入れた。
しかし、殆ど有りえないと思っている。

さて、Cであるが、実際はやっていて、犯人とも思えるような「監視カメラ映像」、「開発の痕跡」、「事件関連検索履歴」などを多々示されているのに首尾一貫して完全否認している。
しかも録音されない取調には応じないが、黙秘ではなく1時間にも及ぶような異例の本人冒頭陳述まで行なって、理路整然と否認理由を述べている。
これはもはや「精神的モンスター」と呼ぶべきレベルではないかと思う。(当方造語)

ここからはCの確率を考えていく。
検察の各種証拠や雲取山江ノ島に行っている、犯行予告という点で同種前科がある、などから被疑者が有罪であろうと見ておられる方も、「被疑者が精神的モンスターなのか?」と問われたら、Yesとすぐに断定して答えられる方は少ないのではないかと思う。

被疑者の人となりを推測する情報が少ないので、どのような人物かあまり良くわからないままここまで来たように思う。
被疑者の人物像に迫る情報が当初は様々出ていたが、途中から段々減って殆ど無くなり、被疑者がどういう人物か推測するのが困難になってしまったという経過もある。
実は当方がまさしくそうで、最初の頃は同僚の話などで「彼には無理」などの情報が出ていて、前科はあっても改心もして真人間になっているのではないかと考えていた。
しかし、そういう報道が段々減っていった状況で、検察がようやく監視カメラ映像を出してきて「5分問題」が明らかになり、中立的立場で考えても犯人と考えざるを得ないのではないかという基本的心境で今日まで来ていた。

だが、今一度被疑者の「心」の問題を考え直していたら、「精神的モンスター」であるならば言動にそれが現れてくるのではないかと思えてきた。
その時にrec*lde**des* さんから教えて頂いた「関ヶ原合戦祭り2012」の写真が浮かんだ。
2012年10月20(土)・21日(日)に開催されている。
今まで当方は被疑者の写真は掲載してこなかったが、今回は掲載を行うことにする。
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これ以外に動画にも出て来るのでぜひご覧頂きたい。前述のブログにもリンクあるが元はyoutubeにある。

このような祭りで楽しめる人物と、わざわざトロイを開発して遠隔操作して犯行予告を沢山書き込んで愉快と思う犯人とでは嗜好が違いすぎると思う。

祭りはしっかりしていて、動画の最初の方の鉄砲隊には「開運なんでも鑑定団」(テレビ東京)で著名な「澤田平」さんが出ていた。火縄銃などの収集家として有名で堺鉄砲研究会会長。この人の薀蓄と自慢話は味がある(笑)
しかも、動画の後半をじっくり見てみると、単なるチャンバラゴッコとは違うストーリーも動きもしっかりした劇仕立てになっている。
だが、それにわざわざ東京から岐阜県関ヶ原町まで行って参加するのが遠隔操作事件の犯人かと云うと、それは当てはまらないと思う。

しかもこの祭りは、10月9日10日犯行声明メールと11月13日自殺予告メールに挟まれた期間内である。
世間に大きな衝撃を与えた犯行声明メールから約10日、雲取山USBメモリのタイムスタンプ10月13日からは約1週間しか経っていない。
20日、21日両日参加したかは不明で、今のところ21日の写真だけのようだが、参考として2013年募集要項は以下のようになっていて、基本2日間のようである。 
 ・10月19日(土)13:00~18:00  リハーサル
 ・10月20日(日)8:30~16:00  リハーサル・着付け・本番
参加費も必要で以下のようになっている。
 ・武将5,000円(被疑者はこれ?)、その他一般3,000円、マイ甲冑武者は基本的に参加費無料

また被疑者の参加姿も重要と思うのだが、鎧兜のコスチュームは立派でも石田三成役の横で立っているだけで、地味な黒装束の幟持ちとそう存在感は変わらないように見える。(宇喜多秀家役か)
被疑者には申し訳ないが無罪証明のためなので勘弁して頂いて率直言わせてもらうと、「トロイ作る人」というより単なる「とろい人」に見えてしまう。
当方から見ると全く人物像が合致しない。

更にこの祭りは参加者も観衆も多くて写真も撮られ放題だが、犯人は犯行声明メールは出したとはいえネットの闇に身を隠して色々企んでる人物である。
参加申し込みには住所・氏名等個人情報も書いて参加費5千円徴収されるイベントに参加するだろうか。
しかも犯行声明メールから約10日後と近い時期であり、そんなに気分をすぐ切り替えてコスプレして顔晒して写真撮られまくる心境になるか。
犯罪者は思いがけない行動を取る場合はあるだろうが、今回は相当の知能犯であるから、その点は重視して考える必要があると思う。

また、心の面では動機も重要である。
前述のように、こういうアクティブな祭りに遠出までして参加して楽しめる人物なら、犯人のようにわざわざ隠れてトロイ作って代行書込で感染させ、更に遠隔操作して犯行予告出来て始めて愉快になるという、手間も時間もかかって面倒なことはしないと当方は考える。
両者が同一と主張することの方が荒唐無稽と思える。
ということで、結果的にC=0%が当方の判定である。

もちろん被疑者が怪しい点は満載である。
それでも人は心で動く。
本日の表題の意味であり、祭りの映像・画像から伝わってくる被疑者の「心」は、遠隔操作事件の犯人のそれとはかけ離れていると推察する。
なお、Bの場合は、本人が「犯人ではないと心底から思っていて否認する」という意味であり(そういう場合が有り得るかどうかは別にして)、A~Cとも「心で動く」と云う点は同じである。

ただ、冒頭で述べたように、人の心を外部から推察するのは容易ではない。
しかし、当方の経験ではこれで間違いないと読める時もある。
気がついた重大なことというのは、もうこれまで書いてきた内容でもお分かりの通り、被疑者のことがようやく少し分かってきて、その少しの部分から推察しても「被疑者はシロ」と確信が持てたということである。

急にこういう話になって驚かれる方も多いと思うが、自分でも自分の考察結果に驚いている段階でもある。
ただ個人的には迷いは無いというレベルになっている。
その意味で本記事は当ブログのターニングポイントになる。

ただ、ターンの中身は更に説明も加えていきたいと思う。
そして、被疑者シロの確信の上に、今後は「何故これほどクロに見える証拠や状況が存在するのか」という核心的な疑問の解明に取り組んでみたい(当然困難が予想され、どこまでやれるかは不明)。

以上

[追記]
同イベントの更にインパクトのある写真なども追加で見つかっているので、明日記事でご紹介予定。
追記以上