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1月3日写真とスマホ売却

昨日弁護団の現地検証場面の写真をご紹介したが、その際には1月3日に被疑者がグレーに接触して以降の写真撮影可能性についても検討されたのではないかと思う。
12月20日記者会見で佐藤氏は以下のように述べている。
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犯人にとってグレーに首輪を付けた時に写真を撮る必然性はどこにもありません。
犯人に必要なのは被疑者がグレーに触れた直後にグレーに首輪を付けるだけです。
検察官は犯人がグレーに首輪を付けた時に写真撮影したことを前提に22分間の間にグレーに触れ、かつ写真撮影をした人物は被疑者以外にいないないと言ってるわけですけども、しかし犯人が延長戦メールに添付した写真を撮影することが出来るのは、1月3日の22分が経過した後、1月4日までの充分過ぎる機会があるわけです。
仮に犯人が被疑者がグレーに触れてスマホで写真撮影したことを近くで見ていたとすると、犯人が被疑者が撮影した画角と近い写真を撮影することも十分可能です。
つまりこの事実も被疑者が犯人でないとしたら合理的に説明することができない事実関係などでは無いのです。
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これに関して、現在当方として以下の疑問が出て来た。
①被疑者はグレーの写真を撮ったのか撮ってないのか?
 江川氏の書面インタビュー記事では次のようになっている。
 < 問題のグレイについて。「あの場所でグレイを撮ったか?」と問われると、記憶が定かではないのです。江ノ島に土地カンがあるわけではなく、似たようなベンチは他にもあり、特徴が似たネコが複数いたりで、ハッキリとしたことは言えないです。>
 →記憶が定かではないということだが、そもそも写真を撮ってなかったら犯人も似たような画角で撮ることが出来ないのではないか。
  これに対する説明としたら、例えば犯人が被疑者が写真を撮ったと誤認したのがたまたま上手く行ったのだろうか。

②犯人は被疑者がスマホを初期化して売却することを1月3日や4日時点で知り得たのか?
 →被疑者がグレーの写真を撮っていたとして、その様子を見た犯人が画角を似せて撮っても全く同じ写真にならないのは明らか。
  もし被疑者がスマホを売らずに持っていて、逮捕後或いは本来は有るはずだった任意聴取段階でスマホや画像を提出し、その写真と犯人からの写真を比較すれば違いがあることはすぐ分かってしまう。
  犯人は被疑者が1月3日から程なくしてスマホを初期化して売却することを知っていたのか?
  現在の論議スマホが売却されたことを前提に行われているようにも思えるが、真犯人がそれを事前に察知することは本来非常に困難ではないか。
  これの説明としては、例えば被疑者がスマホ売却を予定していることが分かるような内容がスマホかPCにあったということだろうか。
   なお、雲取山もカメラ紛失しているので同様の疑問が出て来るが、こちらは1枚がヤマレコ流用でもう一枚も偽装の可能性が弁護側から主張されているに対して、江ノ島の方は3枚とも犯人が撮ったものと想定されているという違いが有る。
   ただし、検察官がこの疑問点に着目するかどうかは分からないので、公判で論点になるかどうかは不明。

以上
[追記]


kensyou_jikenbo2では、本日は「保釈問題」について記した。
ホリエモンは否認でも公判前に釈放されたので、その理由調査や本事件との比較考察実施。

追記以上