江ノ島行動の時系列考察
昨日記事の考察を実施する。
まず、佐藤氏12月20日会見発言再掲。
＜ 被疑者は高速道路に乗った後、そのまま江ノ島に向かい、神社に参拝し、店を覗き、
猫に触れるなどして（グレイ以外の猫）、コッキング園前広場に現れたのです。
途中被疑者が細心の注意を払わなければいけない作業を行う場所も、時間も存在しません＞
次に江川氏書面インタビュー記事より引用。
＜ 江ノ島ではネコはそこかしこにいて、５ ～6 匹のネコを合計10 ～ 15 枚ほど撮ったと思います。商店街にもいたし、登っていく石段にも、神社のほうでも見かけました。＞
これらの情報と当方の現地情報を基に考察したのが以下である。
（以下で「山頂広場」としているのは、佐藤氏発言の「コッキング園前広場」と同じ）
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１．当方の参道入口から山頂広場到着までの所要時間約15分
撮影時刻の３時頃には山頂に着きたかったため急ぎで以下の行程。
(1)エスカレータ使用（２段目、３段目使用して山頂へ）
(3)参道に並ぶ店には入らなかった（たこ煎餅の店とその他数店の店頭撮影のみ）
(4)途中猫には全く遭遇せず、山頂にもグレイ不在（途中は主にエスカレータ移動のため）
２．被疑者行程時間推定（以下ⅱの当方時間約15分をベースとし、その他プラス要因検討）
ⅰ．駐車場から参道入口まで徒歩…2～3分（江ノ島到着2時30分頃は駐車場到着時刻と仮定）
ⅱ．前述の当方行程時間…約15分
ⅲ．エスカレータと徒歩の差…3～5分（被疑者は途中猫撮影したということで徒歩と想定）
ⅳ．参拝行列所要時間…？ （当方は山頂広場から降りた後、行列の少ない小さな社に参拝したので行列する人が多い社での所要時間不明）
ⅴ．店を覗いて、途中で猫撮影した時間…？ （これは好みの問題なので被疑者しか分からない）
３．被疑者所要時間推定
(1)まず、時間が？でなく推定できるⅰ～ⅲを足すと計20分～23分。
（但し、エスカレータと徒歩の差は計測したものではなく、勘による憶測）
(2)20分～23分の間を取って21.5分とすると残された時間は8.5分。
vを仮にゼロとしても、ⅳの参拝に当てられる時間はこの8.5分しかないことになる。
行列の長さを勘案すると、参拝さえ困難かもしれない。
（3）参拝神社その他途中行程詳細内容や所要時間等は、本来被疑者に確認しておくべき事項。
しかし、取調はやられておらず、又江川氏が指摘した「ツケ」の問題になる。
後はどこまで監視カメラで追いかけられているか。
４．SDカード取付け検討
(1)前記の所要時間考察で参拝も出来たかどうかというタイトな行程になり、被疑者が駐車場に着いてから山頂までの約30分でSDカード取付け作業を行うことは、混雑具合も併せて考えると、有り得ないと断言しても良さそうに思える。
後は検察が監視カメラや目撃証言・写真などで取付け場所と時刻特定の証拠を持っているのかどうか。
(2)江ノ島でのSDカード取付可能性が残されているとすれば、2時半頃山頂広場に着いてから猫に触れたことを認めている3時10分ぐらいまでの間か。
しかし、今回初公判で見せた監視カメラ映像は報道各社によって違うが約20～25分ということである。
その間に、 被疑者らしい「リュックサックの男」が周辺を行ったり来たりし、「周囲から人がいなくなるのを待ってから」、首輪装着したというのが検察側主張のようである。（楊井氏記事より）
3時10分ぐらいの約20分前だと2時50分ぐらいになる。
2時50分～3時10分ぐらいの間に行ったり来たりしていたと仮定して、公判での映像でSDカードを着けている素振りがあったという話は出ていない。
となると、SDカード装着可能性時間としては、2時半～2時50分ぐらいまでの約20分間が残るということになる。
しかし、もしこの20分間でSDカード付けたなら実際に何処で作業したのか？
なかなか可能な場所は思い当たらない。
（3）そもそも山頂に2時半頃～3時半頃の約1時間ぐらいも滞在していたこと自体が長すぎる気がする。
検察はこの約1時間の行動を殆ど全部監視カメラで把握しているのだろうか。
また実際に何をしていたのかは被疑者にとっくに確認しておくべきことだが、又取調問題になる。
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以上の考察から出て来たことをまとめて、現時点では以下3点を当方は特に注目している。
①山頂広場に行くまでの行程は参拝できたかどうかも分からないぐらい時間的にタイト
②よって、弁護側説明通り参拝もしていたとすると、江ノ島到着から山頂広場到着までの間でのSDカード取付けは到底無理ではないか
③山頂で意図がよく分からない時間帯が存在する（公判映像の前後…2時半頃～2時50分頃、3時10分頃～3時半頃）…公判映像の記録開始・終了時刻は情報無いため、前後時間も正確ではないが、被疑者山頂滞在約1時間から公判映像約20分間を引いた約40分間程度の行動内容と意図について今のところ当方は未把握
④本事件のリアル面において最重要な位置付けとなる江ノ島での行動を、取り調べで直接被疑者に確認してないのは捜査のやり方として論外。
以上
