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ラストメッセージと「Congratulations.txt」などの考察

1.ラストメッセージUSBメモリに格納されていなかった
→まず昨日の繰り返しのようになるが重要な事なので、犯人の記述から出来るだけ簡潔に再度証明してみる。
「QUEST5.txt」の中身を部分的に再掲。(A,Bは当方付与)
<これを解くと、
  A.iesysと付随ツールのソースコード一式
  B.私からの長文のメッセージ(これまで頂いたメールへの解答などFAQ形式)
 が手に入ります。
 まず、写真の場所に前者のファイルを格納した記憶媒体を埋めてあります。>

「前者のファイル」は当然二つのうちのAであり、「記憶媒体(USBメモリ)に格納した」と明記されていて、Bはそう書いてない。
よって、USBメモリには「FAQ形式の長文メッセージ」=ラストメッセージは入っていないと犯人が明言していることになる。(Bは謹賀新年メールで格納場所のURLが示されている)

ただ、「ラストメッセージUSBメモリに格納されていたのではないか」と思ってしまう理由の推測も昨日書いたが、読解以外にも要因があると考えている。
折角パズルを解いて、東京とはいえ一番外れの都境にある2000m級高山、しかも真冬に一般人が急遽登る決断をして、警察も出し抜いて一番乗りを果たして凍った地面を一生懸命に何とか掘ってUSBメモリを見つけたとする。
入っていたのが、キーファイルとはいえ、もう警察は入手済みのソースコード類。
それでも価値はあることはあるが、入手までに要した苦労と見合う成果なのか。

キーファイルだけだったら、パズル解くとパスワード入手できるようになっていて、どこかのアップローダから先着一名だけそのパスワードでラストメッセージをダウンロードできるようにしておけば同じようなことが出来る。ソースコード類も同様にダウンロードさせることは容易。
誰しもこういうように考えるから、「少なくともラストメッセージぐらいはUSBを掘り出さないと入手できないのではないか?」と推測するのも無理もない話しである。
この推測が根底にあるから、USBメモリへの格納が頭から離れ難いのだと思っている。
これは結構重要な話と考えているので、関連考察後述。

2.ラストメッセージはいつ頃作成されたか?
→検察側の主張では大晦日となっているようだが、これはファイル作成日付から想定していると考えられ、下書きや大体の決定稿をいつ書いたのか?とはイコールではないと思われる。

ラストメッセージの内容から、作成期日の特定につながる要因がある。
(「私は紅葉のはじめの頃登った」と、「予告犯」の件は今回は除いて、以下の分かりやすい要因に絞る)
 (1)11月13日送信の自殺予告メールに関する言及が有る
  ・GPSデータ入力ミスが書いてある(「10進数→60進数の変換を忘れてしまいました」) etc
  (2)FAQ形式になっている
  ・犯行声明メールへのマスコミ等からの返信が迅速にあったとしても、それを見れたのはyahooアカウントアクセス記録から一番早くても11月6日になる。
  ・現実的にはFAQ形式ということで、多くの返信が寄せられてから内容考えたと思われ、自殺予告メールからある程度の時間、例えば2週間とか経った後だろう。実際はさみだれ的に寄せられる質問等を時々チェックしていて、大晦日かその直前ぐらいにラストメッセージは完成したと個人的には見ている。

3.10月13日の「iesys_src.7z」と「Congratulations.txt」のファイル作成(更新)時にラストメッセージ送信を意識していたか?
→犯行声明メールの最後の方の記述が重要になると考える。
 >■警察・検察の方へ
 >あそんでくれてありがとう。
 >今回はこのぐらいにしておくけれど、またいつかあそびましょうねーーー
ラストメッセージとは違って、まだ続けてやる気になっていると受け取れる。
ただ、それにしても犯行声明メールが実質的に騒がれだしたのは10月11日になってからとなる。
10月13日、つまり二日後にもう次の仕掛けを考えていたのだろうか。
幾ら何でも早すぎるだろうし、本来はもっと反応見てからにするのではないか。
ただ、この辺は犯人の発想次第なので、確定的なことは当然言えない。

4.「Congratulations.txt」は何が入っていたのか?
→rec*lde**des*さんから、SDカードには「このゲームを勝ち抜いたのは君たちが初めてです」という言葉があったらしくて、それが「Congratulations.txt」に入っていたのではないかという推測を頂いている。ソースはFNN記事だが、本事件では時々TV局の方が重要情報流すこともあって、このFNNのも或る程度信憑性あるかも知れない。
それで「Congratulations.txt」にその言葉が入っていたと仮定すると、当方には大きな違和感が出て来る。
「このゲームを勝ち抜いたのは君たちが初めてです」は、したらば掲示板のログも示して頂いているように”ゲーム言葉”(当方仮命名)ではないかと思う。
しかし、その前の「QUEST5.txt」は基本的には普通の文書の書き方であろう。

パズルでゲーム言葉を使用して解かせて、最後は一般的書き方の文章(「QUEST5.txt」)で締めた場合、その後の「Congratulations.txt」で又ゲーム言葉を持ってくるのは、ゲーム詳しい人の(大げさではあるが)世界観の一貫性という面でどうなのであろうか?
更にラストメッセージも普通の文章の範疇であるだろう。

当方は全くゲームには疎いが、ゲームにハマっている人はそれなりのこだわりを持ってゲームに接しているのではないかと思う。それを混在させるのはどうなのか。ゲームに詳しい方の個人的見解をお待ちしたい。
なお、nobonoboさんも同様に混在の点を注目しておられて同見解であるが、ゲーム言葉との混在についても見解あればお願いします。

5.「Congratulations.txt」を記憶媒体に入れた意味はなにか?
→以下は当方の全くの憶測である。
冒頭の1項で書いたが、本来USBメモリにはもっと重要なものも入れるつもりだったのではないか。
そこまで苦労して到達出来て「Congratulations!」で祝福されるというストーリーでは無かったのか。
しかも、USBメモリに入れるつもりだったのは、前述のようにもっとゲームの世界観に沿ったもので整合性を取るつもりだったのではないか。
それが埋めるのが早すぎて、途中で何らかの理由で変更したので違和感や一貫性の無さが出て来たのではないか。

6.結局雲取山に埋められたのはいつなのか?
→基本的に以下のような場合が考えられると思う。
  ①12月1日頃…検察主張(「頃」の意味不明)
  ②12月1日…被疑者が登った日
  ③2月11日以降…佐藤氏主張(真犯人が逮捕後特に雪解け待って埋めた)
  ④10月14日~11月中旬までの間…犯人主張(紅葉初め頃)
  ⑤ ①より後で1月1日の前(冬山なので可能性少ないと思うが一応入れておく)

特に5項で書いた「埋めるのが早すぎて途中の変更により不整合が出たのではないか」と云う考え方をすると、④が浮上してくることになる。

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以上「Congratulations.txt」が突然出て来たことに関するラストメッセージソースコードファイル等も併せた当方の考察である。
率直に言って、「とにかくやってみた」というレベルで現段階では全く煮詰まっていないため参考にもならないかもしれない。ただ、リアルへの出だしになる10月上旬のファイル作成が思ったより重要とすると、それを一応でも考察してしまわないと、他の考察につなげられないということで内容も殆ど分からない段階で行なってみたものである。
早く「Congratulations.txt」を見たいものである(ここは江川氏に是非期待したい)。

なお、6項④の「1月1日には埋められていて、それは犯人の言うとおり紅葉の初め頃埋められていたのではないか?」という可能性も弁護側は捨てない方が良いのではないかという気がしてきた。
④が犯人によって実行されたか否かの見解とその根拠を検察側に質すべきではないだろうか。被疑者が埋めたことの否定につながるだけでなく、曖昧な埋設時期主張に終わらせない真相究明にも必要だと思う。
(tsunさんがずっと追っておられる推測と関連してくるかもしれない。ただ埋めるのが早すぎではないかという疑問は残ると思う。途中で変更するぐらいなら、別にそんなに早く埋める必要もない。雲取山行きのスケジュールの関係などもあったのだろうか。しかも紅葉の時期は山頂も混んでいるという大きな問題がある。ご見解等有りましたらよろしくお願いします)

以上