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撮影実験と画質

警察は犯人写真と画角比較するために撮影実験を昨年行なっている。
その日時は明らかではないが、逮捕前に行なって被疑者撮影の可能性を検討したことが考えられる。
その際、画角比較の話は今まで出ているが画質はどうなのだろう。

「装着ッ!.jpg」を再掲するが、表裏の色差や裏の縦線殆ど見えない状態は、回収した首輪を使用して光の具合を合わせた際に再現できるのだろうか。
イメージ 1

しかも警察はデジカメを使ったということだが、画質まで比較する場合は押収した被疑者のArrows X F-05Dでの実験必須。

今日は1月20日で1月3日に首輪が取付けられたとして、まだ三週間も経っていない。
もし、警察の実験では表裏色差や縦線まで考慮していなかったとしたら、今からでも当日と出来るだけ似たような天候の日に、冬の光の中で取付け想定時刻と同じような太陽の向きの時間帯に撮影実験を再度行なってみるべきと思う。
そして、例えばArrow Xでは「装着ッ!.jpg」と同じように撮れて、他のデジカメや携帯カメラでは違っていたら、Arrow Xで撮った可能性が高いことが間接的ではあるが示せることになる。
なお、動画キャプチャや写真加工も含めた検討も必要だろう。

警察・検察は、「回収した首輪」と「撮影に使った可能性がある被疑者スマホ」という貴重な現物を持っているのだから、昨年の実験で画質面の説明つかなければ、今からでも再実験を出来るだけ時間が経たない内に行うべき。
遅くなればそれだけ光の具合等の条件がずれていく。

なお、警察の昨年の撮影実験そのものにも重大な疑問がある。デジカメを使用したことである。
これは佐藤氏も再三指摘しておられるが、被疑者所有していたArrows X F-05Dそのものを押収しているのに、それで実験しないことは本来到底考えられない。
Arrows Xをメインに実験して、比較参考用でデジカメやiPhone等他スマホでもやってみるというのが当然である(特にiPhoneは真偽は別にして自殺予告メールの写真のExif情報がiPhoneだったという事情もあるのでやっておくべきだろう)。

ということで、「デジカメでやったというのは何か意味があるのではないか?」ということも個人的には考えている。(その意味するところは今の処不明だが)
ただ、単に警察の失態や怠慢という可能性もゼロではないが、デジカメ使用が何か意味があるとすれば、公判になってから持ち出されたりしないように、弁護団は「本当にデジカメしか使用しなかったのか?もしそうなら押収したArrows X F-05Dを使用しなかった理由は何か?」を問いただしておくと良いと思う。
(証拠の内容そのものではなく証拠取得方法をめぐる「争点整理」になると思われ、公判前整理手続で検察が答えなければいけない項目だと思う)

以上