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猫写真追加考察

(1)首輪装着後写真
左:2_ゆたかくん1.jpg、右:4_装着ッ!.jpgを比較してみる。
イメージ 2

①猫の前足左右の位置は、両方の写真で全くと言って良いほど同じである。
今となっては検察から撮影順番が示されているが、それが出るまではずっと左側の「2_ゆたかくん1」が首輪未装着で、その後、同じく未装着の「3_ゆたかくん2」(後で掲載)が撮られた後に、首輪を付けられて右側の「4_装着ッ!」が撮られたと、ファイル名先頭数字の順番2~4に合わせて考えていたわけである。

しかし、首輪を付けるときに猫を抱いたり、膝の上に乗せたり、或いは猫を押さえるだけでも多少なりとも猫の身体は動くから、その後に又全く同じ両前足の配置になることはまず有り得ないだろう。特に、両写真の足の配置は、左前足先端部が座面端面より外に出ていて不安定とも思える姿勢であり、過渡的な姿勢と考えられるのではないだろうか。
(実際にこの写真の前後と考えられる14時台や16時頃の写真では端面からもっと奥側で安定した姿勢になっている)

つまり、「2_ゆたかくん1」と「4_装着ッ!」は殆ど間を置かずに撮られたものと推定され、その間に「3_ゆたかくん2」が撮られたのではないということである。
このようにExif情報等が無くても写真の内容だけでも、題名の番号順に撮られたのではないことが本来分かっていたのである。これは、今となっても検察の順番の主張が正しいことの再検証になるので有効な情報ではあると思う。

なお、逆に検察はどういう理由でこの順番の入れ替えを主張してるのかが再び気になってきた。この前足の位置なのか、それとももっと別の理由か。直感的には検察は足の位置のような間接的な推測ではなく、もっとかっちりした理由を持っているような気はするが、それが何かは不明。

順番に関しては当ブログ10月24日記事「江ノ島証言など」でも過去に検証を行なっている。
記事の下の方ににあるように、ファイルの作成日時順で並べると以下のようになる(犯人写真にExif情報は付いていないので、Exif情報の撮影順ではない)。
  4_装着ッ!.jpg・・・2013年1月4日 16:31:24
  2_ゆたかくん1.jpg・・・2013年1月4日 16:31:38 
  3_ゆたかくん2.jpg・・・2013年1月4日 16:44:26

4_→2_は14秒しかかかっていないが、2_→3_は約13分も間があり、4_→2_の撮影間隔が前述のように短いという推定に一見符合するが、ファイル作成日時と実際の撮影日時は同じになるというものでもない。
それに、検察の撮影順序の主張は「3_→4_→2」であり、ファイル作成日時の順番と合わないし、2_→3_の約13分も撮影間隔に関係するとしたら長すぎである。

ということで、当方の知る限りでは検察側の順番主張の根拠は未だ不明。
また、今回検証した前足の配置では、4_と2_のどちらが先に撮られたかは今のところ分からない(横から撮ってから前に廻りこんで撮ったという推測はできるが、それが正しいという証明はない)。
未装着の3_が最初なのは当然として、検察が「4_→2」と断定する根拠も何なのだろうか。
(もし検察側の順番主張の根拠に気がついている方がおられたらコメントよろしく)

②座面鏡像が左写真はくっきり出ていて、右写真は見えない。これは鏡像の原理のためと考えられる。
原理は下図のようであると想定される。つまり、正面から撮った場合は座面上後方の木々とその間から見える日光による陰影が反射して見えていると考えられる。(猫で影になる部分は鏡像は見えない)
イメージ 5

反射は同じ角度(θ)で起きるから、座面上の鏡像が出来る位置などで、犯人がスマホで撮っていた位置も大体推定できるかも知れない。
検察・警察の検討はこのようなところまで行われているのだろうか。
なお、犯人からの写真では無いが同じ1月3日の写真で、鏡像で映ると思われる後ろの木々が見えているものがあって、感覚的に分かりやすいのではないかということで参考に掲載。(①項の関連で安定した位置にいる参考にもなる)
イメージ 1

また、この原理で横から見ると、猫や背もたれが映ることになって、後方の木々のように日が差して陰影のコントラストがあるわけではないので、右写真②の部分は何も映っていないように見えると推定される。
(本物の鏡だとそれでも猫や背もたれが映るが、座面は本物の鏡ほどは反射率が高くない) 
   
(2)写真のブレ
佐藤氏はブレに関して10月25日会見で「富士通製のスマートホンは特別の装置が付いていてブレが少ないということで高性能のものだったらしいんです。ところが猫の写真というのはブレている。(ブレが少ないはずの)太陽光線の下なんですけども。」と述べている。

まず、発言中の特別の装置というのは、ソニー製裏面照射型CMOS撮像センサーと思われる。
ブレ検証してみるために、前項の2枚に加えて「3_ゆたかくん2.jpg」も掲載する。
イメージ 3

3枚とも大きなブレは無いと思うが、特に「ゆたかくん2」はブレがあると云われると、段々ブレが目についてきた。
結局ブレについては、主にどの写真のことを言ってるのか、或いは複数か、全部か、今後明らかにして欲しいところである。

それと、個人的見解であるが、ブレに関してはカメラのホールドの仕方などの撮り方の影響が大きいと常々思っていて、カメラが高性能であればブレが殆ど無いというような認識は持っていない。
暗所撮影ではカメラ性能の差が出るかもしれないが今回は太陽光下の話。
また、特に薄型の中にカメラ以外にも色々な機能を詰め込んだスマホの「高性能カメラ」にはそう期待していない。
(ただ、当方はカメラに関して一般レベル+技術的興味で知っている知識ぐらいで、高いレベルの知識・経験は有していないため、ブレに関しても何か見解がお有りの方はコメントよろしく)

(3)ベンチへの影の映り込み
ネット上にあった写真で、取られた経緯や日時などは不明だが、ベンチへの撮影者の影の映り込みがクッキリ見えるように思われるので参考に掲載する。
イメージ 4

左下の点線で囲った部分はカメラを構えた人の影に見えないだろうか。
カメラを構えるときの腕の形と推測される影の形なので、個人的にはまず間違いないと思う(こんな形の木はない)。
つまり、ベンチには座面上方からの鏡像だけでなく、このように周囲からの影も映り込むという実例になっている。

それと、影の具合は日照に左右されるが、日照は防犯カメラで時々刻々と確認できるということも重要であると思う。
つまり、防犯カメラ映像は猫を撮っている姿だけでなく、日照情報も併せて利用して撮影シチュエーション確認に使用する必要がある。江ノ島全体の防犯カメラの映像を押収したであろうから照合すると、空を直接撮っていなくても、日照の状態を精密に調べられるだろう。
検察・警察の検証はそれらがきっちり行われているのだろうか。

また、この写真では撮影している人が背もたれ向こう側と背もたれ手前の影の人を併せて最低4人はいることになる。
このようにグレイは人気猫であるから、常にカメラに囲まれている実例でもある。

そこで云えてくるのは、個人的見解ではあるが、正月3日で人出が多い日に22分間もグレイの写真の空白があることは有り得ないということである。必ずもっと写真があると思う。
ただ写真が比較的少ないかもしれない要因として、被疑者又は犯人が猫を抱いていたりすると、猫だけでなく抱いている人も撮ることになるから、その間は撮影を遠慮する人が出て来るのではないかという推測もあり得るだろう。
それでも抱かれている猫を撮りたい人もいるかも知れないから決定的理由ではない。

結果的にやはり22分間の空白はもっと縮まる可能性があると思う。
(指が写り込んだ子供?の保護者も撮っている可能性がある。なお、nak*bb*1さんから「指でない可能性はありませんか?」とのコメントも頂いたが、rec*lde**des*も検証されて「爪らしきものがあるので私も指だと思います」との見解も有り、まず間違いないと思われる。また、指の影らしいものが見えるのもポイント。レンズなどに何か一見指に見えるようなものが付いたというような可能性も、影まであると排除されることになる)

以上