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1月4日の日付偽装(続)

昨日記事の1月4日偽装に関してrec*lde**des*さんから早速コメントを頂いている。 
>4日の神奈川新聞の件は偽装ではなく、
 →昨日予告させていただいた当方の”説明用アイデア”というのも、まさしくこの「偽装では無かったのではないか?」というもの。
>正月なので、もしかすると一番早く手に入ったのが4日だったということはないでしょうか?
 →これは正月という特別な時期の新聞発行日に着目しておられて興味深い。
   当方の見方はこれとは又別の角度なので、以下にご紹介。

まず11月13日の自殺予告メールの添付写真を考えてみると、日付偽装は行われていない。
それで、3日装着を知られないでおくことが無理なことと考え併せて、確かだと思われていた1月4日の日付偽装も犯人の意図としては無かったのではないかという、謂わば逆転の発想をしてみた。

その上で、更に個人的推測による理由がある。
猫首輪について元々当方には「江ノ島に行って、お目当ての猫がお目当ての場所にいる保証があるのか?」という疑問があった。
他にも猫は多いとはいえ、グレイほど大人しい猫はそうそういないだろう。
普通の猫だと、首輪付ける時にも抵抗するだろうし、後々クイズを解いた人が江ノ島に行って猫を発見して首輪外す際にもグレイのように余り動かない猫でないと、上手くいかないという問題もある(グレイでさえ少し抵抗した)。
つまりグレイを想定していたと考えられるし、グレイがいるかどうかにかかっていたことが想定される。

また、もしグレイ以外の猫でも良いと思っていたとしても、猫の扱いに慣れている被疑者が犯人の場合は首輪を付けることは出来たとしても、気まぐれで行動範囲の広い一般的な野良猫だと探しに行った人にすんなり見つかるかという懸念もある。
クイズ解いても猫が探せなければ、そのような設定は犯人のミスとネット民に受け取られるだろうし、ネットに詳しい犯人にとってはUSBメモリが見つからなかった時と同じような心境になることが予想される。
つまり、いずれにせよ相当リスキーなのである。

それで結論を述べると、”首輪装着はうまくいくかどうかリスクがあるから、3日に江ノ島に行って首尾よくグレイに首輪が付けられてから、延長戦メールを送るつもりだったのではないか”という推測である。
そして、上手く云ったから4日に首輪の写真を撮って送る準備をしたので、新聞も4日のものを使った。
実際にも新聞の日付以外は、4日装着に見せかけるような細工などは見当たらないように思う。
この説明でどうだろうか。

また被疑者が犯人とした場合は、休職中で基本的に時間は自由だから3日に首輪を付けられなくても、別の日に再度行ったり、或いは別の方法に切り替えたりという変更がしやすいと思われ、3日の装着成功には余りこだわらなかったのではないかという推測も出来るだろう。

こう考えていくと、首輪を2つ用意したのも、特に偽装用ではなく、3日に上手くいって付けてしまったら写真に撮れないからもう一つ用意しただけではないか。
ただ、3日の出かける前や2日に写真を撮っておけば首輪は1個でよかったのではないかという疑問は残るが、その場合は延長戦メール送信当日の新聞は使用できない。
11月13日と同様に日付を示すためだったとしたら、延長戦メール送信は5日深夜のため新聞発行前であり、新聞日付的には当日は4日となり辻褄は合う。

もしそうなら、あとは神奈川新聞を使用した理由の話になるが、その前にまず新聞紙を使用した理由を推測してみる。
 (1)漫画「予告犯」の手口を真似た日付表示
 (2)地方新聞を使用しての住所偽装
 (3)写真を撮る時に床が写らないように遮蔽

(1)に関しては自殺予告メールでは意味があっても、ラストメッセージで種明かししているので、雲取山で1月1日に発見されなかったとはいえ、1月4日時点では実質的にネタバレ状態であった。
(2)に関してもGPSデータ偽装がすぐ見破られ、犯人もラストメッセージでミスであったと認めていて、もう皆信じない偽装を又やったのかということになる。
(3)は例えば自室で写真を撮った場合に、カーペットやフローリングの模様その他が写ると証拠になってしまうから、目隠し自体は必須である。ただ、これも新聞紙でなくともコンビニ等で大きめの用紙を買って並べるなどすれば隠すことは容易にできる。

また、もっと簡単には、猫の写真で首輪は写っているのだから、延長戦メールに文章で「首輪にSDメモリカードが付いている」とでも書けば済んだ話である。
犯人は律儀な人物という面があるのは確かと思われ、それが出たのかもしれないが、それにしても無駄なことをやってるものだ、という感想になる。

それでも神奈川新聞を使用したことは事実なので、考えられる理由を挙げてみる。
 ①住所偽装…江ノ島は神奈川には違いないので、ネタバレでもしつこく住所偽装した
          (ただ、これも大手紙地方版の地方面を写すことでも代用可能)
 ②価格…1部120円で大手紙より少し安い(但し産経や東京新聞はもっと安い)
 ③入手性…自宅への宅配や近所のコンビニで売っているなど入手容易だった

①と②は理由としては余りにも弱そうである。
③は、実際に犯人が神奈川在住なら考えられなくはない理由となるだろう。
その場合は被疑者が犯人でないことを示唆するものになる。
ただし、前述の(3)項で述べたように、新聞紙でなくても用は足りるという疑問は残る。

以上の検討で、神奈川新聞を使用した理由はまだ定かでないが、「日付偽装の意図は無かったのではないか」と云う点は、rec*lde**des*さんコメントや又皆さんの中でも賛同いただける方が多いのではないかと思われ、相当確実な推測ではないかと考える。
それで、猫首輪に関して当ブログで新たに明らかになったことを整理してみる。
 ⅰ.犯人からの写真に指の写り込みがある
 ⅱ.同じく写真のベンチに影の映り込みがある
 ⅲ.日付偽装ではなかった可能性がある

考えてみると丁度今日は1月12日で、1ヶ月後に初公判が開かれる時期になった。
上記の新情報を弁護側は公判に向けてどのように扱うか。
弁護側関係者の方も当ブログをまだ見ておられる可能性もあり、弁護側としてこれら新情報をどう扱うか決めかねて当面スルーするか。或いは新たな事実として検察側に投げかけて見解を求めたりするか。

特に、ⅰとⅱを検察が知っていたかどうかは結構大きな問題だろう。
中でもⅰはプロの鑑識が見ればすぐ分かっても不思議ではない。素人でもわかったのだから当然である。
もし知っていて開示証拠で言及がないとしたら、以前紹介した某元検事ブログ記載の検察手法である「提出記録」と「不提出記録」の情報操作を東京地検がやっていることになる。
知らなかった場合は、検察・警察捜査の大きな怠慢となり、特に撮影画角実験は大きな切り札にしているようなのに、指や影の考慮がなければ検討不充分のままの証拠ということになる。
(弁護側で映り込みを発見すれば良いという考えなら、検察・警察と弁護人・被疑者の捜査能力の非対称性からして傲慢の批判を免れない。又昨年の反省報告書はどうなったのかということにもなる)

ⅲも検察側にまず見解を糺すことが考えられる。ⅰ、ⅱと同様に、偽装ではないと考えているのに言及がなかったら情報隠しと言われても仕方がないし、全く考えてなかったりしたら恥ずかしい話となるだろう。
この辺は訴訟戦術的に心証面で、VS2010のインストールを主張訂正して認めるという失点をカバーできるぐらいになるかもしれない。

ただ、もし検察・警察が詳細な再検証などを行なって、指と影に関しても監視カメラ映像とピタリ一致することにでもなれば、それは被疑者不利になるから、弁護側も考えどころではあるだろう。

また客観的に見ると、i~ⅲの内、少なくともⅰは当方推測などは入らなくても明確かつ重要な事実であるので、弁護側も検察側もスルーしてしまうと裁判における真相追求面でどうなのかということにもなる。(なお、ⅰの存在を認めると、関連してⅱとⅲも検察側・弁護側とも認めざるを得なくなって来るという流れもありうる)

以上

[追記]
rec*lde**des*さんコメントの以下の部分。
>4日は秋葉原のネットカフェにも行っているんですね。

これについては昨日記事でも引用した当ブログ12月2日記事「1月4日の行動」で検討して、謎の行動としてご紹介。
そして、これも本日の本文と同様に検察側がどういう推測をしているかがポイントになると思われ、何も考えていなかったりしたら、やはり怠慢と言われても仕方がないと思われる。

また、20時57分~21時19分のネットカフェ利用を神奈川新聞と絡めるよりは、昨日ご紹介した「プレゼント.jpg」作成日時が1月4日16時25分であり、神奈川新聞入手はその前と考えられると云う点を重視したほうが良いのではないかと個人的には考察。

追記以上