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雲取山山頂タイムライン分析

昨日の「12月1日10時51分の写真は埋める前か後か」という論点を考えているのは、以下に示すタイムラインの図において⑨及び⑥⑧のポイントで時間帯が分断されるため、なかなかすんなり隠れて埋められそうな時間帯が無いように見えるからである。
(丸枠番号は11月8日記事の表に合わせてある)
イメージ 2

弁護側は「10時51分の写真が証拠で出ているが、埋めたのはこの写真の時刻の前か後か」を検察側に問いただしてみればよいと思う。
本来は2択のはずだが、これまでの状況だと以下の(1)~(4)の場合が考えられる。
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 (1)埋めたのは写真の前(更に以下に分かれる)
   (ⅰ)⑧~⑨ 10分間
   (ⅱ)⑥~⑧ 3分間・・・B氏が三角点の近接撮影を2度していて実質不可能
   (ⅲ) ③~⑥ 計5分間・・・B氏の視線がありそうで埋めにくそう (なおこの項目の計5分は制限時間ではない・・・③より前から続けたら5分の制限は無い)
   (ⅳ)①~③ 26分間・・・④の時に頂上に5人程度いて③でもほぼ同様と思われる
   (ⅴ) ①より前・・・そんなに早く着けたか、写真2と影が合うのは何時頃までか? 
 (2)埋めたのは写真の後
 (3)12月1日に埋めたが、どの時間帯か特定できない
 (4)12月1日頃で日付にも幅があり、更に「情を知らない第三者又は共犯者の可能性もある」
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(1)の場合
(ⅰ)~(ⅴ)のどれかと云うことになる。
(ⅰ)は10分間と云っても被疑者は⑨の時点ではもはや三角点からだいぶ離れていて、多少なりとも移動などを考えると10分から減るので丸々の10分ではない。
(ⅱ)は不可能。
(ⅲ)はB氏の視線がありそうだが、それでも埋めて⑥までに埋め終わったとしても⑨まで13分ある。埋め終わってそれだけまだ滞在するのは普通に考えると覚えられたり写真に撮られる危険性が増すだけと思える。
(ⅳ)は①~③で25分あるが、①に近いほうは影に合うかどうかの検証が必要になってくると思われる。
(ⅴ)は被疑者がどれぐらい健脚か、何時ごろ駐車場を出発したかで、10時前後やその前に着けたかどうかという話になる。

なお、(ⅳ)で③までに埋めたとすると、埋めた後少なくとも③~⑨で18分間もそのまま山頂に居たことになる。(ⅴ)だとそれが少なくとも43分になる。
埋め終わったのなら、さっさと下山に取り掛かれば良いし、山頂は景色見て写真撮ったらすぐ降りても怪しまれないだろう。
帰りの時間に余裕持たせるためにも、早く下山するのは問題ない。

江ノ島でも首輪を付けたとすると、被疑者は犯罪関連行為を行った後2時間程度も現場周辺(島内)にいるという隠蔽には不向きの行動をしたことになるが、雲取山でもそれに類したことをすでにやっていたのだろうか。
また、①~③の間だと(①の前も含めて)被疑者が山頂に着いた時刻が重要になる。
頂上到着と10時51分後の下山開始の時間帯の情報は今まで出てきてないと思われ、早く知りたいものである。

なお、被疑者山頂到着時刻に関しては、他の山行記録を見ると12月で日の出が遅いこともあり、10時ごろに着くのでも相当早い方だと思われ、10時前の到着は難しいのではないかと当方は見ている。
(但し車中泊なので夜明け前から歩きだせば到着早まり、そうする人もいるようだが、そうなると少なくとも10時51分まで長時間山頂滞在したのかと云う疑問になってくる)

また⑨より前に埋めたと検察が主張する場合は、⑨の写真には掘って埋め戻した跡が残る可能性が出てくる。
弁護側は「10時51分写真で埋めた跡の有無の鑑定結果はどうなのか?」と検察(経由して警察)に確認することが出来る、
埋めた痕跡などを示せなかったら、検察側はダメージとなるだろう。
(痕跡を示せないので12月1日頃とか、第三者や共犯の話が出てきているのかも知れない)

(2)の場合
曇って影が出来なくなるまでに埋めるという制限がかかってくる。
⑨~⑪の17分間の中で実行できたのだろうか。
また⑨の写真を撮ったC氏は「山頂には鴨沢とかから登って来た人がたくさん」と写真のコメントに書いている。
時間が下るにつれて人が増えたことが考えられる。
更に犯人写真2との影の整合性についても検証が必要になるだろう。

(3)と(4)の場合
「遠隔操作の場所やPCのように又曖昧にするのか?」ということになり、
複数説は「もはや公判維持できるのか」という話になっていくだろう。
(ただ、検察が実際にどのように主張しているのかは分からない)

最終的に、「埋めたのは10時51分写真の前か後か?」という問いは弁護側が検察側を押し込む材料に出来るのではないかと考えている。
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なお、タイムラインを考える上で被疑者やB氏などの移動時間だけでなく、埋める作業に対するタイムロスがどれぐらいありそうかも重要になる。
当方は犯人が写真2を撮ることで、「いったん手を止めてスコップを置いてカメラを取り出しアングルを決めて撮り、カメラを置いてから又スコップを持って埋め戻す」という写真2の撮影ロスについて先日書いた。

それに加えて「val*gar*y」さんも注目しておられて、当方から見ても異様に大きいと思えるポリ袋(ファスナーが付いているのでジップロックのようなもの?)でもロスが発生すると想定される。
USBメモリに比べて非常に大きく、しかも写真2を撮った際には一回折ってあるが依然大きいままなので、そこから穴に入るように折りたたむという作業が必要になる。
ファスナー付きであることと、重さなった部分は半透明のようになっているのでレジ袋等とは違うしっかりした厚手のものである。

防水を考えて厚手の袋を使うのは理に適っているが、それにしても大きすぎる。
それでも手近にあった物や、すぐ買えた物を使った可能性が高いと思われ、埋める直前と考えられる写真であるから、大きな袋でも何回も折りたたんで使ったことが想定される。
そうなると穴に入れたときに浮き上がってくるから、片手で押さえながらもう片手で土を掛けるなどの作業が必要になる。

よって作業をまとめると、「いったん手を止めてスコップを置いてカメラを取り出しアングルを決めて撮り、カメラを置いてから、袋を折りたたんで穴の底に置いて、浮き上がってこないように片手で押さえながら、もう一方の手でスコップを持って埋め戻す」となる。
犯罪関連行為で隠れてやるには無駄で見つかりやすくする危険な作業を自分で増やしている。
上掲のなかなか埋めるタイミングを見つけるのが難しそうなタイムラインの中で、このようなことが出来たのだろうか?
手早くやってやれたのだろうか?
また、掘り出した結果として実際に写真の袋に入って埋められていたのか、検察から資料は出ているのだろうか。

なお、袋の大きさの感じを掴むために、穴の上に重ねてみた図も以下に示す。
イメージ 1

穴の直径と同じぐらいで、更に袋の右端が画像上で切れていて幅は不明であり、少なくとも穴より大きい。
折りたたむにしても、この袋で埋めようとすると穴の深さは足りてるのかということも疑問になるぐらいである。

以上