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リアルでのトリック

昨日記事で雲取山三角点の写真(写真1の方)について、先に写真を選んでそれの撮影時期に合わせて「紅葉の初めごろ」というストーリーにした可能性も有るのではないかという考察を記した。

ただ、それだと元写真が分かってしまうと後付けのストーリーということも分かって間抜けな話になってしまう。
そこで問題になるのが、犯人は写真1がヤマレコからの流用とすぐにバレると考えていたかどうかである
犯人は書込み代行や犯行予告で2chを駆使しているぐらいだから、ネット民が写真流用を見つけて探し出すのは容易ということも認識できただろう。実際すぐに発見されている。

だから、犯人は延長戦メールの際には例えば次のように書けば良かったと思われる。
「時期に合わせてネットから写真を選んだ」或いはもう少し説明を加えて「自分で撮ったのより判りやすい写真があったので使った」など。
この程度で充分納得性はあって、それ以上詮索もされず、「最初からバレても構わないつもりだった」と開き直れたのではないか。

それなのに延長戦メールで、写真2は偽造ではないことをトリミングやフィルタの詳細説明までして強調しているのに、写真1の方は全く触れていない。
この犯人は、メールやラストメッセージで基本的に嘘は書かないが、都合の悪そうなことも書かないという行動パターンのように当方には見受けられる。
(例えばドコモショップ雲取山の「予告犯」との関係などはその例であろう)
延長戦メールの際にはもはや写真1がヤマレコからの流用であることはハッキリしていたのに、全く触れなかったのは何か都合悪いことがあったのだろうか。

なお、犯人は9月までは誤認逮捕を意図して裏に隠れていて、犯行声明メールから姿を表してきた。
そして犯行声明メールではまだメール文章だけであったが、自殺予告メールでは現物のフィギュアや新聞を撮った写真を添付してきた。
次の雲取山では実際に埋めておくことをやって、更に江ノ島では急遽だったとはいえ人の多い場所に出てきた。
ただ、自殺予告メールと雲取山に埋めたのはどちらが先かという問題は有るが、当方は「予告犯」の影響との関係で雲取山の方が後と見ている。

順番はいずれであるにせよ犯行声明メールの後の三つの行動(自殺予告、雲取山江ノ島・・・謹賀新年メールとラストメッセージ雲取山、延長戦メールは江ノ島に含む)はリアルに関係している。
こういう流れであるが、当方が特徴的だと思うのは三つのリアル関連行動において、犯人はそれぞれにリアル絡みのトリックを仕掛けているように見えることである。

  (1)自殺予告メール
    ・トリック1・・・ExifGPS情報改竄(間違っていたというオマケ付き)
  (2)雲取山
    ・トリック2・・・埋めた時期の偽装?(写真1で他人写真の流用・・・仮に写真1の撮影日付がずっと分からなかった場合でも、三角点の作る影の向きと長さから大体の時期は分かるので、その時期と実際に埋めた時期とのズレによる偽装の可能性)
   注:犯人写真2は本物と当方は考えているので元旦には埋めてなかったと云うトリックは現在考慮していない
  (3)江ノ島
    ・トリック3・・・首輪装着日の偽装(神奈川新聞の日付・・・自殺予告メールで当日の新聞を使ったから、ここでも新聞を使って首輪装着が新聞日付の当日と思わせようとしたかも知れない)

これらのトリックはネットでのトリックといえる遠隔操作に比べたら、三つともチープですぐ見破られるという点も共通しているように思える。
犯人は見破られないように真剣にこの三つのトリックを考えて実行したのだろうか。
或いはすぐ見破るか、又はどれぐらいで見破るか、警察の動きを見るためにやったのだろうか。
この辺の犯人の心理が読みにくい。

以上
[追記]
雲取山の写真1について、犯人は自分で撮った写真だと三角点の影で時期が分かってしまうことに後で気が付いて(犯人が埋めた日に影が出来る天候だったかどうかは不明だが)、時期が分からないようにするために全く別の人の写真を適当に選んだと当方は当初から考えていた。

しかし、今回改めて見て検証したら、昨日から述べてきたように犯人の選んだ写真は、「10月から仕込んだ」、「紅葉の初めごろ」という犯人の主張にちゃんと適合している。
カムフラージュするにしても律儀なのか、或いはそれもトリックのうちなのか、分かりにくい犯人である。
皆さんは犯人の心理や意図をどのように読んでおられるだろうか。

追記以上