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大晦日の行動

本日謹賀新年メールのファイル作成日時を紹介して、自己補足コメントで昨年の紅白歌合戦の放送時間も記した。
紹介したファイル以外にも、犯人は大作である「ラストメッセージ」も12月31日に作成した模様である。
その作成時刻については当ブログ8月25日記事で佐藤弁護士の発言がある。
”第4回公判前整理手続後記者会見2” 
http://blogs.yahoo.co.jp/kensyou_jikenbo/53710686.html (文字起こしの最初の方に以下の発言あり)
<このラストメッセージは様々な意味があるが、ラストメッセージは今年の1月1日の謹賀新年メールに暗号化されて添付された。
その作成が去年の大晦日、12月31日の11時半過ぎだということも証拠上分かっている。>

「11時半過ぎ」は、その後に佐藤氏が以下のように紅白歌合戦を見ていたと述べているから「午後11時半過ぎ」ということになる。(ただし、当然作成し終わってからの最終保存が午後11時半過ぎだろう)
<それで問題は12月31日に作成して1月1日の0時何分に送信しているのだけれども、12月31日夕方は被疑者は母親と家にいた。
紅白歌合戦を見ながら過ごしていたという一種のアリバイが有る。>

「11時半過ぎだということも証拠上分かっている。」という”証拠”に関しては、考えられるのはファイル作成(又は更新)日時であろう。
検察は取調べをしていないので被疑者の行動などから作成時刻を推定するのは困難で、ファイル作成日時以外に”証拠”になりそうなものは少なくとも当方では現在思い浮かばない。

弁護側は検察側がファイル作成日時を元に「11時半過ぎ」と主張していることを紹介しているのだろう。
弁護側はまだそこまで詳細に経過を検討しているとは考えにくいからである。
つまり、検察側がラストメッセージについてファイル作成日時を元に作成時刻を推定し、偽造はないと考えているということになる。

それだと本日紹介したファイル作成日時も偽造されていないと考えるほうが自然になる。
検察はラストメッセージの作成日時は信用して他では偽造の可能性を持ち出すと、どのファイルが偽造されて、どれが偽造でないのか、その根拠は?と次々に突っ込まれることになるから、基本的に偽造されていないという方向で臨むのではないかというのが当方予測となる。

そうなると長文のラストメッセージを含めた多数のファイルが大晦日の夜に作成されたことになる。
また、MP3逆再生でパスワードを読み上げる仕掛け用ファイルなど単にコピペでは出来ず相応の手間がかかることもやっている。
もし被疑者が犯人としたら、紅白歌合戦を見ている時間的余裕は殆ど無かっただろう。

ただし、母親を言いくるめてTVを見ていたことにして、PCをずっと操作していれば時間は取れたかも知れない。
しかし、それでは完全に母親を犯罪に巻き込んだことになる。
後で警察や法廷などで大きな嘘の証言をしてもらう必要も出てくる。
被疑者の環境でそんなことをするだろうか。
これは非常に大きな論点になると思う。
(当方個人的には、被疑者がそこまで母親を巻き込む雰囲気は感じられない)

ファイル作成日付からでも色々な事が分かってくるものだと改めて思う。

以上