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「予告犯」(漫画)と本事件

昨日記事で本事件の新聞紙の使い方は、犯人の記述どおり「予告犯」を真似たと確認できたことを記した。
更に「予告犯」を読み進むと他にも類似点があった。昨日分も含め以下に列記してみる。
(→以降は本事件との関連性を当方考察。(2)~(5)は文末に内容抜粋も添付・・・興味ある方は特に第一巻お勧め)
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(1)新聞紙をタイムスタンプとして使用
  →犯人が「予告犯」を真似たとラストメッセージに記述。
(2)神奈川のネットカフェが登場
  →昨日記載のように神奈川方面への誘導が本事件でも感じられる。
(3)主犯格(ゲイツ君)の境遇
  →犯人はラストメッセージに以下のように書いている。
  <特に、登場人物の犯人グループの一人である「ゲイツ」君の境遇には
   自分と重ね合わせできるものがありました。>
  特に被疑者が犯人とすると、派遣IT技術者で経験も5年(被疑者)3年(ゲイツ君)と近く、Java使いで学校でC++なども勉強した点は相当重なる。
  ただし、ゲイツ君はCは独習したが、C#はやってなかったようだ。
  また、正社員目前で社長に退職圧力かけられ辞めさせられて犯行に及んでいるが、このような境遇までは被疑者の場合とは異なっている点は多いだろう。

(4)ネットカフェから別のネットカフェのPCを遠隔操作
  →「遠隔操作」という点では話が一致することになる。
(5)山に仲間の遺体を埋めに行き、その仲間が持っていたOTP(ワンタイムパスワードトークンを用いてその後の犯行を行う
  →東京から軽作業(実は肉体労働)ということで連れて行かれたので東京近郊の山という想定になる。
   山の描き方も雲取山のような中程度の高さの山のように見える。
   OTPトークンはUSBポートにさすタイプでUSBメモリと形が似ている。
   更に雲取山USBメモリに入っていたのもパスワードではないが復号キー。
   また遺体を運んで埋めに行くのは複数犯の仲間たち。
   USBメモリだけなら複数で運ぶ必要はないだろうが、この(5)だけでも暗示するようなものが色々ある。
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他にも細かい類似性のような点はあるが現時点では省略。
犯人はラストメッセージに<(11月に入ってからはじめて単行本で読んだので、このマンガに感化されて一連の事件を起こしたというわけではありません。念のため) >ということも書いている。
この記述を信用するとすると、ウィルス作成や遠隔操作は9月までで終了しているので(2)~(4)で「予告犯」と類似性は見られても、基本的には影響されたものではないということになる。
ただし、その中で(3)の境遇には犯人は自分を重ねて感じるものがあり、11月の自殺予告メールには(1)を真似したと自ら認めている。

そして(5)である。
(3)の類似性も相当なものであるが、当方は個人的に(5)が一番驚いた。
漫画ではOTPトークンは埋めてないが、雲取山の山頂にUSBメモリを埋めたこととの連想ができてしまう。
この辺の考察は明日記事で記したいと考えている。
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イメージ 1

以上