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「予告犯」(漫画)と神奈川新聞

ラストメッセージに「新聞紙」という項目があって、「予告犯」という漫画から手口をちょっと真似てみたと書いてある。

<・新聞紙 
 「予告犯」という漫画を読んで、とても共感を覚えました。
 特に、登場人物の犯人グループの一人である「ゲイツ」君の境遇には自分と重ね 合わせできるものがありました。(11月に入ってからはじめて単行本で読んだの で、このマンガに感化されて一連の事件を起こしたというわけではありません。 念のため)
 その作品に出てきた、新聞紙を使う手口をちょっとだけ真似てみたというわけです。

それで「予告犯」をネットで見てみた。
そうしたら単行本第一巻の最初の方にそのものずばりの手口が載っていた。

イメージ 1

神奈川新聞は11月13日(火)深夜の自殺予告メールと1月5日(土)未明の延長戦メールで使われた。
どちらもその時点までの最新日付の新聞を使ったということで、タイムスタンプとして使ったのであろうというのは大方の予想であったと思うが、それが「予告犯」の内容と明確に一致するわけである。

しかしそうなると、タイムスタンプなら特に神奈川新聞を使う理由はないだろうということが改めて問題になる。
なぜ神奈川新聞だったのか。
この理由はまだ当方も不明だが、当方としては犯人が「ちょっとだけ真似てみた」と書いていることも注目すべき点と考えている。
「ちょっとだけ」だから新聞紙をタイムスタンプとして使っただけで「真似た」目的は達成して、神奈川新聞を使ったことに大した意図はなかったとも考えられてしまうからである。

ただ、もう一つ新聞紙を使った理由を以前から当方は考えていて、写真を撮る時に床などが写ると証拠になりかねないから、何か隠すものが必要で新聞紙が使いやすかったのではないかという想定である。
ただし、この用途も神奈川新聞である必要性はないし、床の状態を隠す配慮までするなら、配布地域が限定的な新聞を使うのも避けるのが普通と考えられる。

結局特に被疑者が犯人としたら、タイムスタンプと精々床隠しが目的なら、入手しやすい全国紙か地方紙でも東京新聞を使うのが自然ということになる。

被疑者が犯人の場合、実際は「ちょっとだけ真似てみた」だけでなく、神奈川新聞の使用で東京から目をそらせようとしたか。
江ノ島も含めて神奈川方面に目を向けさせようとしたのか。
カムフラージュということで考えると、雲取山江東区からは遠く東に離れている。
場所だけでなく時期のカムフラージュも考えて、12月初めに登ったのに「紅葉の初めごろ」とラストメッセージに書いたのか。
また、江ノ島の首輪を新聞紙上に置いた写真も首輪を付けた3日ではなく4日の新聞を使って日付ずらしたか。

ここまで考えてみて一つ矛盾することあった。
フィギュアである。
amazon購入履歴があるものを使っている。
捨てたことを何か証明できる手段があればまだ良いが、本人しか知らない捨て方なら疑いを持たれるのは当然である。
用心しているなら、なぜそのようなものを使ったか。

分かったことがあっても、すぐさま次の謎がでてくる事件である。

以上