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(続)雲取山写真

昨日は検察側回答の日であったが、江川氏のツイッターを見ても記者会見の情報はない。弁護団も8月22日の第4回公判前整理手続に焦点を合わせているのかもしれない。

それで本日は、雲取山の写真をもう少しご紹介。
まず昨日紹介の12月1日の山行記録に三角点写真はないが、その付近の山頂標識の写真はあって撮影時刻も分かった。
7:40鴨沢バス停-8:08雲取山登山口-9:46七ツ石小屋-10:15ブナ坂分岐-11:20~11:40雲取山山頂(昼食)-14:16雲取山登山口-14:36鴨沢バス停
⑫2012年12月1日 11:24
イメージ 1

山頂標識と三角点の位置関係を参考に別の写真で示す。
⑬標識と三角点位置(写真自体は昨日の③と同じもの)
イメージ 2


山頂標識は三角点からそう離れていない位置にあって、写真⑫で12月1日午前11時24分時点の周囲の土の様子が映っている。12月1日の山行記録に気温は記載無いが、写真⑫では地面は特に凍ってるようには見えない。ただし、地表の下は凍っているのかもしれない。

時間関係も検討してみると、写真⑫を撮った人は電車とバス使用なので、7時40分にバス停出発して12月1日11時20分に山頂に到達している。
被疑者は車で行って、車中泊して早朝から登ったと供述している。
 ”被疑者が述べた全てを公開” 2013年3月9日
 「登山をする前日に奥多摩湖の近くに行き、車中泊をし、当日早朝から登って 日帰りで下りてきました。

それで似たような行程で登った人の記録を探した所、2012年11月29日(木) の記録があった。
 「時刻・気温 小袖駐車場0640 -1℃  → 雲取山頂1008 4℃°  晴れ」

この人は車中泊ではないが、車で行って駐車場から6時40分に出発している。この日の東京の日の出時刻は6:32となっているので、夜明けと同じぐらいに出発したものと思われる。
 0640小袖乗越駐車場-0743堂所-0847ブナ坂-0917奥多摩小屋-1008雲取山1111-1210七ツ石山頂1220-1238七ツ山小屋-1422小袖乗越駐車場

被疑者も早朝から登ったと言っているので、似たような行程になるのではないかと思われ、10時ぐらいの山頂到着が想定される。
冬場で人は少なかったかもしれないが、夜明けとともに登る人は実際にいるのだから目撃される危険はある。
また、11月29日(木)に登った人は以下のように書いていて、降りてくる人と早朝でも結構すれ違うようである。
 「快調に歩を進め8時を過ぎるころには、昨日雲取山荘に宿泊した方々が降りてきました。山頂までにすれ違った方は12~13人(トレラン2人含む)」
もし被疑者が犯人であれば目撃も覚悟の上で行っていることになる。また、真犯人が別にいても、登山道は狭い一本道が多いから目撃は避けにくい。夜中に行くのも危険で無理があるだろう。

なお、犯人はラストメッセージで以下のように書いているのが江川氏の記事で取り上げられている。
 ”雲取山USBメモリの謎” 2013年7月18日
 「お疲れ様でした。冬山はいかがでした?私は紅葉の初めの頃に行ったので快適でしたが、雪が積もった山は大変だったと思います

それで紅葉の写真も添付する。11月3日ではもう綺麗な紅葉であり、犯人の「紅葉の初め頃」の記述が本当なら犯人は10月か11月初めぐらいには登っていたことになる。ただ、犯人の記述の真偽は不明である。
⑭2012年11月3日雲取山山行紅葉風景(昨日の写真④と同じ人の撮影)
イメージ 3

以上が埋めた場所に関する話であるが、被疑者が埋めたとすると日程面で特徴的なことがある。
被疑者は12月1日(土)から休職に入ったが、前日金曜まで出勤していたとすると、その後車で奥多摩湖周辺まで行って車中泊して日帰りで山行したことになる。
休職に入って気分転換するにしても、時間はたっぷりあるのだから、わざわざ厳冬(氷点下)の駐車場で車中泊までして、休職入り第一日目に山登りする気分とはどのようなものだろうか。
普通は余り考えにくい行動と思うが、余程ストレスが溜まっていて、山好きで解消には登山が一番というようなことだったのかも知れない。また、12月1日から「休職扱い」ということで、その前から休んでいた可能性などもあるだろう。
この辺は今後その時の心境が被疑者から語られるかもしれない。

また、動機が犯行宣言メールにあるように「警察・検察を嵌めてやりたかった、醜態を晒させたかった」ということなら、本来は警察はすぐ探し当てられたはずなので、嵌めたことにはならないだろう。
捜索ミスがあって当初探し当てられなかったから結果的に醜態は晒させたが、犯人の方もそれに乗せられて急遽江ノ島を準備せざるを得なかった。
警察を動かして楽しむにしても、埋めた場所をピンポイントで示している。警察も冬山に登るという苦労はあるにしてもネットよりリアルのほうが対応しやすいだろう。犯人の意図通りならすぐ見つかって気分よく戻れたわけである。
つまり、犯人の方は警察を気分よくさせるために、わざわざ雲取山まで登ったことになってしまう。自分の行動予定に合わせたのかも知れないが、どんな考えだったのか。

更に大きな疑問もある。犯人はUSBメモリソースコードと、元旦メールでURLを知らせたラストメッセージを見るためのキーファイルを入れた。
ラストメッセージは犯人宛のメールへのFAQ形式だから、犯人は警察だけに渡すつもりで書いたのではないことは明らか。メールくれた人が見れなければ意味が無い。そのためには、キーファイル自体はクイズ形式で得られるようにしても、それを雲取山に埋めたりせず何処かにアップしておけばいい。クイズが解けたらダウンロード出来てメール受け取った人達が見られるようにすれば良い。そして犯行宣言メールのように公開してもらえば、世間に広くメッセージが伝わって長文書いた甲斐もあることになる。
しかし、最終的には警察だけに渡ってしまった。何のためにこんな回りくどいやり方をしたのか、本当に不思議である。(元旦メールで「先着一名様」と書いてあるから、先陣争い発生を狙ったのかもしれないが、後の江ノ島の方ならともかく、厳冬期の冬山にそれだけのために競って登りに行く一般人はなかなかいないだろう。マスコミは行くかもしれないが先に警察に通報される可能性があるし、見つけても物証だから押収されてしまう)
それでも週刊現代で少しでも公開され始めたことは真相を知るために良かった。

最後に元旦の捜索の様子を添付する。ニュース映像のキャプチャ画像で見難いが、これまで登山者の写真で紹介してきたように足場はそんなに悪くないし、避難小屋から山頂まで50mぐらいなので拠点にも出来る。
雪の中の捜索映像だけ見ると、見つけにくかったのもやむを得ないと思ってしまうが、捜索対象範囲はごく狭く、決して無理な捜索ではなかったと思われる。
そういう条件下でプロが見つけられなかったというのだから、世の中には本当に不思議な事があるものだ。
⑮元旦捜索の様子
イメージ 4

以上