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心理状態考察8

週刊現代ラストメッセージ記事で、P180右下にラストメッセージの1ページ目を印刷した写真が出ていて、のっけから犯人は刑事司法に対して強烈な批判を投げかけている。
記事本文にも引用されていて、<刑事司法の問題点として良く出てくるキーワード、「自白偏重」「代用監獄」「人質司法」「密室取調」「作文調書」・・・etc
私はそれらを実体験を持って知る人間です。・・・人生と精神に回復不能の大きな傷を残した。一連の事件は、私が「負け犬」から復帰するためのリベンジです>となっている。
なお、この中のキーワードとして挙げられている幾つかの言葉を被疑者が検索していたというのが検察主張だが、その件は今回は触れない。

それで、前科の時の取調に関して、既に見られた方もおられるであろうが以下の詳細なまとめがある。
 ”2005年の連続ネット犯行予告事件の詳細記録”

これを見ると、2005年10月20日に仙台の小学生への脅迫容疑で逮捕されている。
その後、05年10月31日、つまりA社の1件目の社員殺害予告からほぼ1ヶ月後、この殺害予告について初めて自供。
05年11月22日に、同社への1件目の殺害予告について、彼は仙台南署と警視庁捜査一課に強要未遂容疑で再逮捕。
A社脅迫1件目の起訴後、05年12月5日に片山は2件目のA社社長宅放火予告について、警視庁捜査一課に脅迫容疑で再逮捕。

公判は第1回が2006年2月3日、第2回が3月。1年6ヶ月の実刑判決を受けた最終公判日は分からないが、仮に2006年3月までとしても2005年10月からだと、約5ヶ月も判決まで拘束されたことになる。
この間に、取り調べも含めて相当なストレスがあって、心の傷が残ったことは考えられなくはない。拘束期間が長すぎるのも日本の司法の問題点と云われる。

さて、このような司法の問題点が被疑者に実際どのような影響を与えたかは今回の事件が起きても明らかではない(警察や検察に恨みは無いと言っているそうだが、心の奥底までは分からない)。
しかし、服役の方は確実に被疑者を変えたようであり、あるブログに以下の記述があった。

 出所後の2008年2月からは都内のIT関連会社の開発部門でプログラミング作業に従事し、無事、社会復帰に成功していた。
 IT関連会社の社長が説明する。
 「彼は求人広告の募集を見て応募してきたんですが、のまネコの事件についてはまったく知りませんでした。入社面接のとき、彼が『父親がIT系の仕事なので、
 自分もやってみたい』と話していたのを覚えています。入社以降、勤務状態はいたって真面目で無断欠勤もなく、仕事について積極的に提案することもありました。 
 今回の一連の事件を起こしていたとされる昨年六月頃からもまったく変わった様子はなかった。
 ただ、昨年12月頭に、『抑うつで一か月の休職を要する』という診断書を持ってきて、それ以降は休職していました。
 容態がおもわしくないということで休職が延長されていたのですが、2月12日から職場復帰する予定だったんです」

この記述の出典は書いてないのだが、内容は具体的でちゃんとした記事と考えられる。
これによると、勤務状態は非常に良いようで、前科の際に回避性人格障害があったとしても回復している可能性がある。
ただ、「昨年6月頃からも全く変わった様子は無かった」となっているが、これは検察の主張する勤務状況とは大きく異なっている。

派遣先で本来業務を約2ヶ月もやってなかったら、派遣先から連絡が派遣元に入るのは確実。社長が知らないとは考えにくい。
更に結果的に9月から派遣先は変わっているが、変わった理由はわかっていない。
今回の事件では派遣元の会社からの話は出てくるが、派遣先での情報は見かけず、派遣先変更理由などが表に出て来ていない。
マスコミ取材の突っ込みが足りないように感じる。いつものマスコミの取材攻勢はやり過ぎも多いが、独自に派遣先を突き止めて了解得て話を聞くようなことはごく普通の取材ではないだろうか。
最初の逮捕から相当時間経過したのに独自追跡取材のようなものも出てこない。まさか検察・検察に遠慮しているのではないと思うが、今回はマスコミの怠慢も問題だろう。
なお、今週はお盆休みのためラストメッセージの続報が期待される週刊現代の発行がないことも残念。

以上
[追記]
昨日記したドコモショップの件でsatoru氏が考察を行なっていた。伊勢神宮への予告文とドコモショップへの予告文で高い類似性が見られる部分がある。急いで文章を書く際の無意識の癖の問題として興味深い。
 ”未公表の犯行予告で4度目の再逮捕。2つの事件の類似点”

また、別途「被疑者は前科によって江ノ島以前から捜査線上にのっててもおかしくない。片山氏を逮捕するために猫の首輪の出来事をでっちあげるのはおかしくない」という趣旨のコメントを頂いた。
確かに昨日当方も書いたように、「犯行予告の最初が小学校から始まっている」ということなどからも、同種事件の前科を持つ者の中でも絞りやすい対象と想定される。警察が早くからマークしていてもおかしくない。
そして、江ノ島の時間帯を5分程度まで狭めることになった写真がどういうものかは、まだ弁護団からも説明がない。
写真は現在の技術では偽造が可能なものの一つであるから、今までの警察・検察の不祥事も勘案すれば、容疑者を特定した上で、証拠を作り出すこともありえない話ではないと言えるだろう。
後は、そのようなことがあった場合にどう証明するか。弁護団が専門家鑑定を依頼することになるかもしれない。

頂いたコメントのように検察側のこれまでの問題点まで考え合わせると被疑者有利の状況もあり得るが、逆に心理状態で当方として重要なことが今まで書いてなかった。
犯人性の証明もある程度出揃ったのに、被疑者が自ら積極的に無罪証明に取り組んでいる感じがしないのである。
自分のPCが遠隔操作されていた可能性を主張するのは分からなくもないが、ではそれを具体的に証明するようなアイデアを考えようとしないのだろうか。
普通の人なら出来ないだろうが、被疑者は経験を積んだソフト技術者である、パソコンオタクの面もあるから、単なる技術者より知識が深い部分もあるだろう。
そして理知的なら、間違いなく自ら無罪証明の手段を色々考え出すのではないか。時間は持て余すほどあるし、資料は弁護団に頼めるのだから、やらない理由がない。

参考としてドコモショップでのトラブル後の被疑者のものと思われる2ch書き込みを以下に示す(その下に全文も添付)。見たらすぐわかるが、これ程自らだけでなく相手方の言い分まで整理して頑強に抗議できるなら、今回は5000円どころではなく人生ががかかっているから、徹底抗戦するのではないだろうか。
もちろん有能な佐藤弁護士に基本的にお任せする姿勢はあったとしても、技術的検討は被疑者のほうが遥かに能力があるわけで、自らもやろうとして当然。また、アリバイ立証などは弁護士より本人のほうが詳しいのは当たり前。ドコモショップの時は2chで愚痴ったが、今回は正式文書で自らの無罪主張の論点を列挙して世間に訴えるようなことも出来るだろう。
それなのに被疑者本人の積極性が見えない現状は、心理面で整合性のある説明が付くだろうか。
結局いつもプラス面とマイナス面が出てきて難解になる事件である。

  2012/01/15(日) 23:06:12
 ちょっと長文になるが愚痴らせてくれ。 ドコモショップで揉めた。 

 こっち(被疑者?)の主張 
 ・これも防水という説明を受けて代替機を受け取った。IPX等級は理解し、防水機として常識的な使い方しかしていない 
 ・確かに風呂で使ったが、水没させるようなことはしていない。濡れた手で触った程度。 
 ・本来、IPX5/7等級を謳うなら30分以内の水没までなら大丈夫のはず 
 ・
 ・(計10項目)
 ・

 あっち(ドコモショップ)の主張 
 ・現に水没シールが赤く変色している 
 ・濡れた場所で使う際に、あなたの電池蓋の締め方が不十分だったのかもしれない 
 ・あなたの主張する使用状況はこちらでは確認できない
 ・
 ・(計7項目)
 ・

[全文は以下]
905  投稿日: 2012/01/15(日) 23:06:12.67 
ちょっと長文になるが愚痴らせてくれ。 
ドコモショップで揉めた。 
修理完了品を取りに行っただけでものすごく疲れた。。  

年末にArrows買った。ネットや通話は問題なかったけれど、 
ワンセグYoutube、ローカル動画再生といった、動画再生系が全くできない不具合あり。 
年開けてからドコモショップに持っていった。 
不具合内容を店員といっしょに確認。 
交換品在庫が無いので代替機貸出の修理対応しかできないと言われて仕方なく承諾。 

代替機はMedias WP。 (Xiプランのまま、XiカードからFomaカードに無料交換) 
「Arrowsと同様にワンセグ対応で防水モデルなので、Xi対応してない以外は同じように使えますよ」と言われて受け取る。 

で、修理上がったとの連絡を受けて今日取りに行った。 
そしたら、代替機のMediasが水没しているという。水没シールが赤くなってるから負担金5000円払えとか言い出した。 
で、払う払わないで長時間平行線の議論。 

こっちの主張 
・これも防水という説明を受けて代替機を受け取った。IPX等級は理解し、防水機として常識的な使い方しかしていない 
・確かに風呂で使ったが、水没させるようなことはしていない。濡れた手で触った程度。 
・本来、IPX5/7等級を謳うなら30分以内の水没までなら大丈夫のはず 
ドコモショップで受け取ったときにmicroSDを入れて以来、電池蓋は1回も開けていない。 
・代替機は別にどこも故障してない 今の今まで普通に通話もメールもできていた。 
・防水で無い携帯を防水と謳って売っているのは詐欺ではないか?もしくは個体の不良で浸水してる可能性だってあるぞ? 
・そもそもArrowsの初期不良品を掴まされたのも、交換できなくて代替機を使わせられていたのも、ドコモ側の落ち度。 
 にもかかわらず、こんな客を疑うようなことしてイヤな思いさせるのか、ふざけるな。 
・いい加減にしろ、早く修理品返却処理して帰らせろ 
・絶対払わない。払わせたければ少額訴訟でもしろ。「ドコモショップ架空請求されている」と消費者センターに電話するよ?? 

あっちの主張 
・現に水没シールが赤く変色している 
・濡れた場所で使う際に、あなたの電池蓋の締め方が不十分だったのかもしれない 
・あなたの主張する使用状況はこちらでは確認できない (→ 本当は水没させたのにウソついてるんだろう?と言いたげに) 
・代替機を渡すときに水没が無いことを確認した。 
・代替機貸出にあたり、紛失破損時の負担金についての承諾書にサインしてもらった 
・他のお客様にも、水没シールが変色していたら負担していただいている。(本体が故障しているいないにかかわらず) 
・5000円払ってもらうか来月の請求に上乗せすることを承諾してもらわないと、修理手続きを完了できない、修理品をお渡しできない 

そんなこんなで、副店長まで出てきて睨み合いのような状態のまま閉店後1時間ぐらい平行線で粘ったところ、あっちが折れた。 
ちゃんと修理品は受け取り、5000円は請求されず、こっちの主張が通ったけど、すごく疲れた・・・。2時間半も無駄にした。 

期待して一括で買った新機種で初期不良掴まされただけでなくこんなイヤな思いさせられるなんて、 
softbankほど酷くないといままで思っていただけに、殿様商売の怖さを知った。 

追記以上