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心理状態考察5

犯人の動機に関してと思われるが、「警察が大嫌いなだけさあw」というコメントを頂いた。
こういうあっさりした発想もありだと思う。
ただ、そうなると「実刑も良い面があったということで恨みなどには思っていない」も、「横浜市HPに告白メールを二日後に送った」も単なる嘘つきで片付けられる。
正月の江ノ島という人の大勢いる場所をあえて選んだ犯人の心の動きも「犯人がそうしたかったのでしょう」ぐらいで済む。
更に全体的結論も出ていて動機や心境も大して考える必要もなく、「犯人が捕まって起訴もされているのでもはや終了w」ということなるのではないか。
これだと当ブログどころか本事件関連記事さえ見る必要がないように思う。
何故まだ見てるのだろうか、これも謎の範疇に入りそうである。

当方は更に考察を続けようと思う。
週刊現代ラストメッセージを見ると、犯人が「ある事件に巻き込まれたせいで、無実にも関わらず人生の大幅な軌道修正をさせられた人間です。それがどんな事件だったのかは詳しくは云えません。サイバー関係ではありません・・・」と書いていて、被疑者が犯人とすると前科の事件が無実だったかどうかは別にしても、少なくとも「サイバー関係ではない」というのは噓となる。
その後の方に「刑務所に行かずに済んだ」とあるのも噓。(公判で「反省している」と発言したというのは、昨日紹介の傍聴記録にはないが、他の場面ではあったかも知れないので噓と断定はできない)

それに対して、犯行声明メールでは明らかな噓というのは見当たらないように思う。
ただ、書いていない部分はあって、ドコモショップの件がそれ。又警察・検察をはめてやりたいという以外に、新型ウィルス(トロイ)を作る技術的興味のことも書かれていない。
しかし、全体として噓をつくという意図は殆ど感じられないと思う。

それがラストメッセージになって前述のように明らかな噓が幾つも出現。動機の自己正当化も犯行声明メールでは見られなかったのに、「先に償いをさせられた人間はその分の犯罪を犯してもいい」などと強引な論理が主張されている。
更に、逮捕されてから弁護団への説明は「実刑も良い面があったということで、恨みなどには思っていない」と、単なる噓からレベルアップして相手を信用させて騙すような真っ赤な嘘が出てくることになる。
被疑者が犯人としたら、やはり心の動きに時系列で(悪い方への)エスカレートがあるのではないだろうか。

なお、ラストメッセージで「現在うちにあるシステムや外部記憶媒体全部は、どんな高度な復元やフォレンジック(データ調査)を行おうと関係有りそうなものは何も出て来ません。令状なしで来ても「どうぞどうぞ」と見せてあげますよ」と自信満々で書いてあるが、これを大きな根拠にして検察も「証拠隠滅が図られている」と言っているのかもしれない。
ただし、その割には派遣先PCの隠滅は不完全なようだ。9月末までだったから、消去しきれなかったのかもしれないが。

また、「犯人候補の中から当てずっぽうに選んでお得意の自白強要しますか?」と書いてあり、挑発的姿勢を見せている。
もしかして究極の挑発で、自らがあえて逮捕された上で否認し続けて、証拠の消去完璧で無罪放免という筋書きを狙っているのか。
可能性は無くはないような気もするが、雲取山では埋めた日時特定困難だから、登っていたことが分かっても逮捕出来なかったと思われる。
そして雲取山捜索で先にUSBメモリが見つかっていたら江ノ島は無いわけで、逮捕を最初から意図していたとも言いがたい。

やはり犯人の心理状態推測には、まずはラストメッセージの更なる公表、最終的には全文公開が待たれる。
週刊現代は「1万字を超える長文」と書いているから、全文を持っているのは間違いなさそうで、今後続報に期待。(但し続報するとは書いていない)

なお、本事件の報道はどのメディアも全般的に内容・正確性共に物足りないのが多かったが、週刊現代は今回ようやく週刊誌らしい仕事をしたといえるだろう。
独占スクープの「ラストメッセージ」はどこから入手したのか。
検察はこれまでほとんどリークしていないから、捜査関係者という名の警察関係者か。
しかし、捜査関係者からと銘打ってるのは小出しの不正確情報ばかりで、それに依拠したマスコミも不確かな報道に終始してきた(誤報レベルも多かった)。
そうなると、他にラストメッセージを持っているのは証拠開示を受けた弁護団
普通に考えるとこの可能性が一番高そうである。週刊現代の記事が弁護団寄りという印象を受けるのも、入手先を暗示しているかも知れない。
ただ、佐藤弁護士がそこまでやるだろうか。被疑者のPCが遠隔操作されていたことのイメージ作りだろうか。
或いは、思わぬ関係者から週刊現代が独自ルートで入手したのか。
これ以上は単なる詮索になるので、入手先の推測はここまでにしておこう。

以上