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江川氏記事「雲取山USBメモリの謎」に関して

昨日の第三回公判前整理手続後の弁護団会見について、江川氏の記事が日付が変わる直前ぐらいに出ていた。
その後記者会見映像の方もアップされたようなので、今後じっくり見たいと思う。

本日は江川氏の記事で考察。
まずは江川氏も記事の表題にしていて、佐藤弁護士が特に熱を込めて語ったという雲取山の件。

江川氏は、「被疑者が雲取山に登った12月1日は一日中氷点下で、警察が元旦に捜索して見つからなかったのと同じように地面は凍っていたはずだ」という弁護団の指摘を紹介している。
更に佐藤弁護士は、「犯人は実際には埋めておらず、・・・・温かくなってから、犯人が埋めに行ったのではないか」 という仮説も提起しているとのこと。

また、弁護側は犯人の「ラストメッセージ」に注目して、「12月1日に被疑者が埋めた」という検察側主張に疑問を投げかけているという。
 >警察が、江ノ島の猫からSDカードを回収した後、解読した「ラストメッセージ」は、犯人のこんな言葉から始まる。 
 >お疲れ様でした。冬山はいかがでした?私は紅葉の初めの頃に行ったので快適でしたが、雪が積もった山は大変だったと思います 

当方も以前「雲取山の謎」という記事を書いて、埋められた時期に関して以下のように記した。
「元旦のメールには「10月に仕込んだ」とはっきり書いてあるので、10月かどうかは別にして、
  年末よりもっと前に埋めた可能性も考慮するのは当然である。
 それを凍った土に当たったからそれ以上掘らなかっとは、俄に信じがたい話しである」

弁護団は「ラストメッセージ」の方を取り上げているようであるが、元旦の「謹賀新年メール」の方にも以下のような記述がある。
 >平成二十五年 元旦 
 >さて 新しいゲームのご案内ですよーーー 
 >10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です。 

結局これは犯人がメールで書いている内容にどの程度信憑性を認めるかという問題につながる。
この視点は結構重要で、例えば他にも昨年10月の「犯行声明メール」には以下の記述がある。
 >逮捕報道の2日後ぐらいに、全く同じ手口(CSRF)で横浜市サイトに告白文を送ったのですが、
 >その後どうなったのかは報道が無いので不明です。
この部分は殆ど注目されていないと思うが、当方は犯人の記述には相当程度の信憑性があると考えている方なので、実際に告白文は存在した可能性が高いのではないかと考えている。

ただ、犯人は送った、或いは送ったつもりであるが、CSRFの動作の手違いなどで届かなかったのではないか。
逮捕直後に告白文が送られたとすると、犯人は最終的に冤罪を起こさせるつもりはなく、アクセス後2秒で書込完了という無理な状況を無視しての誤認逮捕や自白誘導が疑われる取調で被害を与えた警察の責任の方が再度クローズアップされかねない。

「犯行声明メール」には他にも福岡の件で以下の記述もある。
 >これ(犯行予告本文の一部が書いてあるファイルなど)を警察が発見したらオーナーが犯人で間違いないと誤認すると思ったので。
 >ついでに2chに、ここ↓の377で晒されている書き込みもしました。

この「377で晒されている書き込み」がどんなものなのか、犯人の意図を知る手がかりであるから「犯行声明メール」の全文は公開して貰いたいと思う。
また、長文という「ラストメッセージ」は更に色々な重要情報があると思われるので公開必須と思う。

なお、今朝以下のコメントを頂いている。
 >雲取山の謎。犯人は片山氏を含めた複数犯か。
「犯人は片山氏を含めた複数犯か」と云う点に関しては、複数犯はまだ当方としては考慮していない。
今回の犯行のように「全くお金にならない」、「思想性もあまり感じられない(犯行予告先に殆ど一貫性が見られない)」という行動は個人の考えだから出来る事で、複数の人物が関わるようなものではないと推定するからである。

雲取山の件の考察は以上であるが、他に江川氏の記事では注目の「事件関連の言葉の検索履歴」に関する被疑者反応について以下のように記されている。
 >「猫、首輪」という言葉を検索していた問題については、片山氏本人は、「覚えていない」と述べている、

拍子抜けするような反応であるが、否認する場合には「覚えていない、記憶が無い」が一番有効ということもどこかで見たことがある。
肝心の遠隔操作の証拠がどうなったのかなども含めて、今後記者会見の映像をじっくり見て検証・考察して行きたい。

以上