検察の証明に関して（検証2)
昨日以下の記事が出ていた。今後検察も小出しに情報流すのだろうか。
”派遣先ＰＣに仮想ドライブの痕跡…遠隔操作事件”
この記事の内容は、7月10日記者会見でのフォルダの話と同様に、7月18日にはもっと詳しい情報が出てくると思うので当方はそれまで待つつもり。
それで本日はもっと分かりやすい別の検証ポイントとして2点挙げてみる。
まずは、江ノ島猫について。以下は犯人からの猫の写真3枚である。
注目は真ん中の写真。ベンチの背もたれの上に猫が乗っている。この猫は普段殆ど動かずじっとしてるところが特徴なので、背もたれに乗るような場面は少ないと思われる。
弁護団が見たという監視カメラ映像は不鮮明だったそうだが、猫が視認できる程度なら背もたれの上に乗っている姿も判別できる可能性はあるだろう。
被疑者が猫の近くにいるときに、猫が背もたれに乗っていたかどうかを確認するのは重要な検証になる。また被疑者が猫が背もたれ上にいる時に写真を撮るような動作をしていたかどうかもポイントとなる。
警察は再現実験を行なって、犯人からの写真と同じ角度で撮れたのは被疑者しかいないと主張するそうだが、背もたれ上の猫も確認できているのか検証必要。
弁護団は証拠開示でいきなり見せられて、背もたれ上という観点まではなかったと思うので、今後確認して頂きたい。
次に10月からの派遣先でのことを取り上げたい。7月10日記者会見では当ブロクでも既報の通り以下のことが示された。
10月からの派遣先で、以下の三つのサイトの検索を行なっていた記録があるとのこと。
アクセスは生IP（スマホではなくPC)。10月9日の犯行声明メールの前となる。
・10/3 御茶ノ水の幼稚園
・10/9 コミケ関係
・10/9 部落解放同盟中央本部
アクセス先の話は本日は置いておいて、何故生IPでアクセスしたのだろうか。推測として、新派遣先はTorが使えなかったと云うことが考えられる。それで仕方なく生IPを使った。
こう考えると、他にも説明できることがある。10月以降の犯人からのToｒアクセスはメールのみとなり、以下の5通である。
・10月9日（火）23時22分
・10月10日（水）22時20分頃 （9日メールの再送）
・11月13日（火）23時54分
・1月1日（火）午前0時18分
・1月5日（土）午前0時34分
見るとすぐわかるように、深夜帯ばかりである。1月は会社休職中であるが、10月11月は新派遣先にいたのに、それまでと違って勤務時間中にはTorアクセスがないことになる。
つまり、検察側はこの10月以降のTorメールが派遣先以外のどこから出されたか特定する必要がある。一番可能性があるのは自宅だろうが、今回検察は自宅PCをトロイ作成にも遠隔操作にも使ったという主張をまだしていないようだ。
これは自宅PCは完全に痕跡も消されているからか。しかし、自宅用プロバイダにも、何も証拠となるようなアクセスログは残っていないのか。Torで最終的な発信先は不明でも、深夜の該当時間帯にアクセスログがあるかどうかだけでも証拠になり得る。
この点は非常に重要なので弁護側はアクセスログの証拠開示請求を行なって頂きたいと思う。
以上
