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(続)弁護団の記者会見など

6月28日記者会見での佐藤弁護士の話によると、昨日は以下のことが予定されていた。
 「弁護側が4月30日付けで先行的に明らかにした主張に対して、それに対応した主張を検察官が行わない場合は、その点についての釈明・理由を7月12日に明らかにする」

多分これは行われたのではないかと思うが、江川氏のツイッターでも何も報告がないようなので、記者会見は行われなかったのかも知れない。
7月18日(木)に3回めの公判前整理手続が予定されているので、それに弁護側も集中する可能性はある。
そうなると、7月10日検察側証拠開示に関しての被疑者の反応もそれまで出てこないか。

なお、7月18日公判前整理手続に関しては弁護側は公開を申し入れているとのこと。
7月10記者会見での佐藤弁護士の話によると、前回も公開を申し入れたが、申し入れが当日朝だったということもあって公開にならなかったとのこと。
今回は事前申し入れが行われているので、公開になることを期待したい。

さて、昨日は記者会見がなかったようなので、7月10日の記者会見に関して追加で記す。
昨日は報道されていない注目点を挙げたが、本日は取り上げられていても実際に記者会見を見ると印象が違っていた点を記す。

C#でプログラムをしているのを見たという証言に関して
  江川氏の記者会見の記事では以下のように報告されている。
   「2)片山氏がC#でプログラミングをしているのを見たことがあるという派遣先社員の検面調書が1通ある」 
  これに対して、記者会見での佐藤弁護士の説明で証言者の肉声部分が紹介された。証言者は以下のように言っているという。
   「なんでそんなことしてるの?と声を掛けたことがある」
  これは結構具体的であり、「見たことがある」というレベルより更に現実味が出てくる。
  単に後ろを通るなどして見ただけでなく「声を掛けた」ということで、被疑者がどのように反応したか、何と答えたかというようなことになってくる。
  ただし、その際の被疑者の対応については、調書に書かれているかどうかも含めて佐藤弁護士からも説明はなかった。
  今後更なる調書内容開示と現在の被疑者の言い分が出てくることを期待

・ウィルスは15種類あるという件に関して
  産経新聞の記事は以下のようになっている。
   「片山被告が会社のパソコン(PC)でウイルス十数種を作成した、と検察側が主張する方針であることも判明。」
  これに関しては、種類数は全部で15種類と記者会見で説明されていた。ただし、それがどこで見つかったのかは記者会見では定かではなかったように当方は感じたが、同記事には以下のようになっている。
   「警視庁の捜査で、米国のサーバーから片山被告のウイルス作成を示す痕跡がすでに発見されているが、その後、データ復元作業を通じ主張を補強する結果が判明したという。」
  記者団の質問と佐藤弁護士の答えのやり取りでは、派遣先のPCから見つかったような話の流れになって、産経の記事もそれに沿っていると思われる(派遣先PCからのデータ復元)。
  しかし、15種類(或いは十数種類)ものウィルスが派遣先PCから痕跡レベルでも見つかっているなら、これは非常に重大な物証となり得る。多種類のウィルス作成を示すという証拠がどの程度のものなのか、公判前整理手続を注目したい。

以上