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3月22日起訴分時系列(考察2)

まとめ表に⑩としてJALを追加し再々掲。これで3月22日起訴分の全体時系列になる。
イメージ 1
                                                       (△印の日にも下準備の遠隔操作がありうる)

[大阪の件の特徴]
 ・初めてのトロイによる遠隔操作
 ・日にちをまたいでいる(他は全て1日の内)

この特徴から考えられることは、「初めてだからいきなり犯行予告を行わず、慎重にテストや情報収集を行なったのではないか」ということ。
よって、何もないように見える日(△印)にも、下準備のための次のような遠隔操作を行なっていたことが考えられるのではないか。
 (1)トロイの各機能の動作試験
 (2)氏名・居住地等個人情報の取得
 (3)犯行予告書込先のHPへのアクセス・・・特にJALはフライトスケジュールの確認のため必要と思われる
   →予告先HPアクセスは遠隔でやったか、Torアクセスか、或いは生IPか

もし、△印の日にも遠隔操作をやっていたとしたら「したらば掲示板」にアクセスログが残っている可能性がある。(被害者側からは生IPなので特定しやすい)
犯人のネット上の足跡(アクセスログ)が増える可能性がある。更に、大阪以外にも愛知、福岡、三重などもある。

被疑者が犯人とすると、全てのTorアクセス日時で「Tor経由のインターネットアクセスが出来るPCを使用出来る状態だった」ことになる。
犯人のTorアクセスログは直接補足できなくても、遠隔操作が行われている時は被害者PCから「したらば掲示板」に応答書込が行われるので、 「したらば掲示板」にアクセスログが残る可能性がある。
遠隔操作がほぼリアルタイムと考えれば、犯人はそのアクセスログがあった時間帯にTor使えるPCを操作していたことになる。(リアルタイムの確認は非常に重要になるので、証拠開示請求でiesys.exeを入手して専門家に解析してもらうか、解析済みの検察にリアルタイム操作以外も可能かどうか見解を正式に求めれば良いと思われる)

逆に、例えば上表では⑤⑥⑧⑨⑩のどれかでTor経由のPC操作が出来ない状態だったことを被疑者が思い出して、その裏付けが取れればアリバイ成立。
考えられる状況の例としては、被疑者はクルマやバイクを持っているので、それに乗っていたときはアクセス難しい。該当時間帯に乗っていたことを思い出せれば、Nシステムなどで正確な時刻補足可能。
又被疑者がモバイルPCやPad等とモバイルネットアクセス環境を持っていなかったら、外出するだけでアクセス困難。外出時の立ち寄り先を思い出せれば、今はどこにでも防犯カメラなどがあって時刻が分かる。交通機関に乗っていればICカード乗車券や駅の防犯カメラで時刻が分かる。
スマホは当方がDocomoAndroid端末でソフトを入れてやってみたら、Tor接続は出来なかったので困難と思われる。ただ、被疑者のスマホが出来るかどうかは分からないが、その他のモバイル接続環境も含めて警察・検察は当然捜査済み。よって、検察が「被疑者はモバイル接続出来た」と主張して来たら反証を考えれば良い。検察が証拠を挙げて証明出来なければモバイル接続は出来なかったということで確定。
このようにTor接続可能なPC操作はいつでもどこでも出来るというようなものではないし、それができない状態の時の正確な時刻等も色々な手段で得られる。その分アリバイ立証の可能性も多くなる。

ネットカフェで被疑者関与立証しようとしているらしい検察より、遙かに数が多いアリバイ立証機会がある。
(佐藤弁護士も言っておられたように弁護側はアキレス腱を突けばよいから、1件でもアリバイ立証できたら突破口になり得る)

弁護側としては、早く被疑者のアリバイの発掘を始めるべきだと思われる。
以前アリバイ証明の記事を書いた際に、「遅くなると被疑者がアリバイを思い出しにくくなる」という趣旨のコメントも頂いたことがある。
それでも今の流れだと、弁護側も7月10日(釈明あれば7月12日)まで待つしか無いということになると思うが、当方は又何か見えてくるものもあるかも知れないということで、他の犯行分もまとめてみようと考えている。

なお、記者会見での佐藤弁護士によると、証明予定事実記載書面の中に「遅くとも6月下旬までにiesys.exeを開発した」と書いてあるとのことだった。これはどういう意味があるのか今のところ不明と思われる。
上表にあるようにトロイ2.0のコンパイルを7月26日に行なっている。2.0自体が最初に作られた日付は分からないが、トロイの最初のバージョン(1.0?)は別に7月に入ってからでも違和感がないと思えるのに、わざわざ6月下旬までに開発したとするのは何故なのか。これに対応する隠し玉などが有るのだろうか。

以上