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時間ズレの考察

7月29日(日)のネットカフェ退店から犯行予告書込までの
約5時間のズレについて考察。

結論としては、ネットカフェからの操作で、このようなズレを
生じさせるやり方を犯人は行なっていないと思われる。

遠隔操作で命令を書き込むのは「したらば掲示板」のため、
書き込んだ命令は被操作側PCが読み込みに行くまで残っていることになる。
それで、命令を書き込んだ際には被害者の被操作側PCの電源が入っておらず、
犯行予告書込が行われた時刻の直前に被害者が電源をONし、
トロイが自動的に起動して書込を行なって時間差が付いたと考える人もいる。

しかし、29日には大阪市公式サイトへのヲタロードでの犯行予告以外に、
首相官邸の公式サイトへも予告が行われている。
そうなると、ネットカフェで命令を「したらば掲示板」に書き込んでおいた場合、
一つの命令で2箇所の書込が自動的に行われたことになる。
単に2回の書込だけでなく、大阪市首相官邸という別サイトでもあり、
これをやらせようとするとトロイの仕様が複雑になってしまう。

その後の三重の事件では、被害者がトロイをダウンロードして約30分後に
最初の予告書込が始まっており、時間差が殆どついていない。
大阪では時間差付けていた可能性が全く無いとは云えないが、三重の事例からしても、
そのようなところまで複雑なトロイを作りこむ必然性が感じられない。
わざわざトロイの仕様を複雑にしてまで時間差を付けようとは、
犯人は考えなかったと推測され前述の結論に至る。

なお、トロイは三重の事件で押収され、犯人からと思われるソースコード
入手しているので、警察・検察で仕様も解析され、
一つの命令で2つの別々のサイトに書込む機能の有無も当然調査済み。
それが無かったら日曜日のネットカフェからの遠隔操作は立証困難になる。
(アリバイ関連で次の記事「もう一つのアリバイ(元旦メール)」に続く)