仮説:コロナ感染状況の拡散と新幹線
コロナで興味深いと思える現象を発見した。
■ピークの伝搬(=感染状況の伝搬)
①まず全国都道府県の「発症日別集計」から新規陽性者数発生のピーク日を抽出。
②次にピーク 日の「1月4日(赤)と5日(青)」を地図にプロットした。
これを見て感じたのは、
■仮説1:東京近傍から各地に感染状況が伝搬しているのではないか?
更に推測として、
■仮説2:同日や1日という伝搬の速さ、及び影響を受けている地域から、「新幹線」が関係しているのではないか?
なお、愛知・岐阜は一番大動脈の東海道新幹線の影響を推定。
(飛行機や高速道路も影響している可能性は有るが、輸送量から新幹線が主因と推察。また地域的に愛知・岐阜は東京からの飛行機が飛んでいない点からも、飛行機の影響は有ったとしても少なそう)
同じ東海道新幹線でも、大阪は「元々東京とは違う感染状況」を示していた影響が有るかも知れないが、それでも「タイムラグ1日」。
大阪近傍の京都と兵庫は、1月4日にもピークがあるが、別の日(京都7日、兵庫5日)も4日より少し多いピークで、ダブルピークになっている。
岡山は4日と5日に同程度のピークがある兵庫の隣で、4日になったと推測。
(広く見れば東海道山陽新幹線の影響、また栃木は東北新幹線で東京に近い影響か)
③1月6日も加えた地図も作成。
静岡・群馬・長野は、東京からそう遠くなくて、新幹線も走っているが、途中駅になるため、乗降客数などにより、タイムラグ2日なのではないか。
( 元データは2001年2月1日厚労省アドバイザリ-ボード資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html
この中の「押谷」氏提出資料 エピカーブ(流行曲線)使用
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000731940.pdf )
以上
メモ「五輪開催」
”本記事に至る経過”
(1)発端は引用RT
五輪開催に関する堀氏ツィを当方で引用RT
[メモ 五輪開催]
<今年開催が無謀>
→もはや当たり前過ぎる話
<日本が中止宣言を出せば、...諒>
→日本から言い出せばOKされるでしょう
⇒しかし堀さんのような人でも、このような「反日的」言辞を弄する時代?
日本は全く悪くないのだから2024年延期を求めて当然。
真っ当な筋が認識されない? https://t.co/tBZT75FIVo— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
これは外国が日本にかけてくる圧力かもしれないし、もしかしたらIOCか日本当局が米豪加の五輪委に「外圧」をかけさせているのかも知れない。いずれにせよ、パンデミックに照らして、オリパラ開催が無謀である事は自明。日本が堂々と中止宣言を出せば、人類は必ず諒とする。https://t.co/jPNy8AXqQe
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) 2021年1月22日外国人は一般に、〝あの〟日本が間抜けの筈はないという買い被りもあって、日本政府には当然内々の準備があると推測する。ここで「その事実はない」と主張し、この先、世界相手に、公式発表をどう切り換えるのかな?米国のTVなんかに遠慮は要らない。堂々と中止を宣言すべし。https://t.co/zmv2Klg3Ev
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) 2021年1月22日
■補足で「ダバディ氏ツィ」を引用
外国の人の方がよく分かっているhttps://t.co/4wzIhdcXHv
— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
<五輪中止になったら日本にとってどれぐらい巨大ダメージか>
→仰る通り、途方もない巨大ダメージ
もはやカッコつけて斜に構えて「五輪なんて」とか言ってられる状況じゃない
その認識ないなら日本の知識人はまさに「反知性」@hori_shigekiそうですね、、、KY というよりも、五輪中止になったら、日本にとってどれぐらい巨大ダメージかをよく理解しているはずです。それゆえに、その悪夢を想像したくもない、méthode Couéですよ。
— フローラン・ダバディ Florent DABADIE (@DabadieTV) 2021年1月22日
改めて考えるとトッド氏に意見を聞くというのは今の状況にピタリ合う。
— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
ずらす検討の対象国のフランス人だし「現代世界最高の知性」という評価の素晴らしい人https://t.co/iVJz5bMN32
日本の知識人はあてにならないから、日本政府が水面下でトッド氏にアドバイス依頼が一番適切かも。@hori_shigeki
そういえば堀さんは「エマニュエル・トッド」氏とお知り合い。
— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
「パリをずらして2024年に日本を入れて貰うのは、パリ市やフランス政府は受け入れないだろうか?」と是非見解を聞いて頂きたいところ。
更にトッド氏個人は「日本としてどうすべきと思うか?」が一番お聞きしたい。
どんな意見だろう。
(以上は当方が行ったツィと引用RT)
(2)堀氏からツィがあった
①誰が「カッコつけて斜に構えて『五輪なんて』と」言ったの?
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) 2021年1月22日
②パンデミック下で五輪を強行するリスクこそが「途方もない」。それを直視しないのが「反知性」です。
③そもそも、ダバディ氏が言っているméthode Couéは完全に否定的な評価を示す言葉なのですよ。自己催眠も同然だという意味です。 https://t.co/bGzxQFxXPs
(3)回答させて頂こうと思い、まず前提確認のため、堀氏が仰る「中止宣言」における「中止」の内容をお聞きしたら、その後返信が無い状態になっている
トッドさんに意見を伺って頂くの一番いいのでしょうけどね。
— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
堀さんと同様の意見になるでしょうかね。
ただすぐには難しいでしょうから今後順次回答させて頂きます。
さて続きですが、水掛け論になる部分も出て来ると思うので、最初に論議の前提を明確にしておくために以下1点についてお考えをお聞かせ下さい
— kensyou_jikenbo (@kensyou_jikenbo) 2021年1月22日
■堀さんの言われる「日本が堂々と中止宣言…」は、日本として「延期開催も求めない」完全中止ですか?
(当方は2024年にずらす交渉をすべきという意見です)
→この状態を当方で察するに、堀氏は「一回だけ返信しておく」というような手法を取られるのだろうか。一方、当方は地道に粘り強く、一つ一つ検討していく手法なので、備忘録も兼ねてまとめて書いておこうと思ったのが本記事という次第。
--------以下は回答用メモ本文--------
⓪ 「中止の内容」に関して
堀氏はツィで①~③を書いておられ、それをもとに返信させて頂くことにするが、その前に⓪として「中止の内容」について記述(前記の「前提」の話になる)。
堀氏ツィ再掲
https://twitter.com/hori_shigeki/status/1352602365497491465
<外国人は..日本政府には当然内々の準備があると推測する。ここで「その事実はない」と主張し...堂々と中止を宣言すべし>
→「日本政府の内々の準備」の中で、当然「延期検討」も行っている。
堀さんは、「その準備の事実は無いと主張すべき」と仰る。
結果的に堀さんの仰りたいことは、「延期無しの中止」と考えられ、それを「完全中止」と呼ぶことにする。
しかし、完全中止が本当に良いのだろうか。
実際においても、「日本は”完全中止”と”延期開催”のどちらを選択すべきか?」と聞かれて、真っ当な知識人なら「完全中止」と言う人は殆どいないと思う。
基本的な理由として、「今回は日本が全く悪くない」という事情がある。
それで何故「日本にとって巨大ダメージ(前掲ダバディ氏)」になる完全中止を日本から言い出すのか。
少し考えたらわかる話だから、「延期開催と完全中止」の2択で聞かれて「完全中止を選択すべき」と言う知識人は相当少なくなると思う。
続いて堀氏ツィの①~③について
<①誰が「カッコつけて斜に構えて『五輪なんて』と」言ったの?>
→前述のように日本にとって巨大ダメージの完全中止を、日本は全く悪くないのに「日本側から進んで言い出すべき」と主張するのは、「(いわゆる)サヨク系」の人々が多くなるだろう。
彼らの常とう手段的言い方として、「五輪より他にやることがある」と相対化し、自分たちは優秀で分っていると見せて大衆扇動。本音は、日本が困った方が良いと思っているのだから、日本のダメージは大きい方がいい。
例えば分かり易いのは共産党の志位委員長発言。
昨年も五輪開催にこだわって延期の判断が遅れたために、コロナ対策が遅れた。この過ちを2度も繰り返すつもりか。ここで五輪開催を再検討、中止する決断をしなければ、コロナ対策が歪められ、多くの犠牲を出すことになる。これでは五輪憲章とも根本的に反することになるではないか。中止すべきです。 https://t.co/gxd0Rkvb1j
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2021年1月21日
コロナ対策を掲げて批判している。しかし政府批判は野党の伝統であり、特に共産党はぶれずに一貫して批判という流れの中でのいつもの話でもある。
(彼らの思いの中では)「前衛党」の役割として、(一見)カッコよくスカッとした批判で支持者らを盛り上げる。
だが堀氏は、そのような立場は取っていないと思うので、驚いたこともあって冒頭に掲載した引用RTをした次第。
ちなみに志位氏は「延期開催と完全中止」の2択で問われたら、どう答えるだろう。
推察すると、そのような問いが出たらはぐらかすようにして、延期開催への明確な支持は表さないだろう思う。
だからこそ堀氏には、前述の⓪についてハッキリ答えて頂いて、志位氏との違いを明らかにして頂きたかったが、それは望めないようである。
(なお、共産党も若い優秀な議員さんも出て来ているので、硬直的な志位氏には早く後進に道を譲って貰うと、共産党も(方向性は分からないが)変わり得るかも知れない)
他にも、例として、NHKのやり方を見ていてもすぐ分かる。
世論調査の設問で目くらまし。
今回は本来「中止と開催」に2択で、更に開催の中に「今年開催と延期開催」がある。それを例えばNHKは世論調査で3択にしている。
結果的に「中止」の割合が上がる。「世論調査」と見せかけて、「世論操作」のレベル。
近年は相当収まってきたとはいえ、NHKの根深い反日左翼体質の一環による攪乱。
また、一般の人でも「サヨク思考」になじんでしまっている人は多くて、五輪関係の記事のコメント欄には、そのような人の投稿が一杯だし、Twitterにも流れている。
”行方錯綜”する東京五輪 ・・・”
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1e4924c48e7cd5b0a69f6c72949943e2e88d1f2
堀氏は、このような日本における「サヨク系」の跳梁跋扈の構図は、熟知しておられる思うので、「誰が言ったの?」などと聞くまでもないと思う。
但し、もしかして「自分が言われている?」ということで、ここに反応されたのかもしれない。
率直に言って、半分ぐらいは、そう思う部分はある。
<日本が堂々と中止宣言を出せば、人類は必ず諒とする。>
→これは「人類」まで出て来て、「カッコつけて」の部類に入るように思う。
しかし、前提として「延期開催」支持となれば、そもそもこのようなことは書かないとことになる。
堀氏は、共産党や古いNHKやサヨク系人士らとは違うと思うので、よく考えて頂ければ「延期支持」を表明されと思う。
<②パンデミック下で五輪を強行するリスクこそが「途方もない」。それを直視しないのが「反知性」です。>
→元になった人のツィはこうなっている。
<五輪中止になったら、日本にとってどれぐらい巨大ダメージかをよく理解しているはずです。>
→これは別の人の以下ツィへのリプで、「理解しているはず」なのは菅総理と政府の人々になる。
「東京五輪を必ず実現する」と言い続けている菅総理の言葉を聞く海外の政治家も心配すると思われる。
— Karyn NISHIMURA / カリン 西村 (@karyn_nishi) 2021年1月22日
「五輪をやめる」といきなり言わなくても「感染状況を見ながら〇月〇日までに判断します」と言えばいい。
全く空気読めない総理だ。
総理の周りの方々は何か言うべきではないか?#東京五輪
そして<「五輪中止になったら、日本にとってどれぐらい巨大ダメージか」>なのに、堀氏は<パンデミック下で五輪を強行するリスクこそが「途方もない」>と話を変えてしまっている。
これでは意味合いが大きく変わってくる。
文学者のかたが、このような読解や改変の仕方はどうなのだろうか。
<③そもそも、ダバディ氏が言っているméthode Couéは完全に否定的な評価を示す言葉なのですよ。自己催眠も同然だという意味です。>
→この③での堀氏の解説は、②と併せて考える必要が有る。
結果的に「日本への巨大ダメージ」は概略で2種類になる。
A:今年中止することによる巨大ダメージ
B:強行開催して問題続出で失敗した場合の巨大ダメージ
⇒ダメージの大きさが、A<Bであることは自明だろう。
それで堀氏はBに目が行っておられるのかも知れない。
しかしAにおいて、今年は中止でも、「延期開催」にすればダメージが低減できる。
その方策が取れないか検討するのは政府として当然。
なお、松井大阪市長や吉村大阪府知事から、「2024年へ延期が妥当」との趣旨の発言が出て来ている。彼らは政治的勘を発揮して見抜いている可能性。
それに対して、堀氏始め真っ当な知識人の方々は、論理的に延期開催を主張をして、政府のみならず日本全体を助けて頂きたいと思う。
また延期は2024年だけでなく2022年なども可能性を探って、泥臭くても良いから徹底的に粘るべき。
但し2032年以降などでは、完全中止と余り変わらなくなるので、出来るだけ近い時期での開催模索が必須。
以上
東京都の各種集計と分析用グラフ等 2
(5)1月15日~18日に公表された発症日別データ(基本的に1日後に公表…1月17日分までを1月18日に追加掲載)
(6)発症日別集計に対する曜日の影響
本来は曜日の影響はないと考えられるが、実際は曜日による変動が発生している。(報告日別ほどではない)
■日曜日に赤線を入れてみる
曜日の影響はありそう。
また12月下旬の急増期間では、曜日の影響が殆ど消えているようで、急増ぶりが浮かび上がる。
更に説明を付加した下図で見ると、同急増期間中は曜日の影響が消えていることと、それ以外の期間では「週半ばの凸」と「日曜付近の凹」が有るように見えるという特徴が浮かび上がる。
■平均潜伏期間は5日で見ているが、厚労省の資料では以下記載
<感染から発症までの潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)といわ
れています>
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf
他に「平均潜伏期間5.2日」としている資料もあったため、5日で見た場合のグラフも作成。ピークは12月29日になる。平均潜伏期間は5日と6日で、どちらが適切かはまだ判断つかず今後引き続き検討。
以上
東京都の各種集計と分析用グラフ等1
(1)発症日別集計(平均潜伏期間5日で推定感染日に換算)の推移
・・・データから見て(推定感染日で)12月30日頃に(一旦)ピークに到達していたことは確実
■1月14日分
■経過:1月9日~13日分の未確定期間の推移(ピークに至る推移を示している)
■その前の経過:1月3日~8日分の未確定期間の推移(急増していてグラフ形の変化が激しかった)・・・その後は前掲の1月9日分以降のように、グラフ形が段々とシンプルになって来ている経過が、ピーク到達を表していると想定される
(2)仮に(1)で一旦ピークになっても、第3波では11月中旬にも一旦ピーク状になったが、その後以下図のように次の増加が始まって追い越した経過がある。第3波全体の見極めは慎重であるべき。
■11月中旬の一旦ピークとその後の増加
■新たな増加が始まって、一旦出たピークを越えて行った経過
(3)発症日別集計は毎日データが追加されていくので、直近ほどデータ数が少なく、一見すると常にピーク発生に見える。しかし都のHPはその注意を書かないまま掲載していて誤解を生みかねない(怠慢)。
■発症日別集計に関する補足1:
「発症日別集計の利点」を記載した以前の記事紹介
"「発症日別集計は原理的に検査数に影響されない」理由説明"
https://kensyou-jikenbo.hatenablog.jp/entry/2020/08/21/213505
→但し「曜日による影響」が有ることは分かって来たので、明日(1月16日)記事で紹介。
■発症日別集計に関する補足2:
発症日別集計と報告日別集計の累計から「発症者の割合」をざっくり算出(集計までのタイムラグ等が違うと想定されるが、1か月分まとめれば概略は分るのではないかという趣旨による)
「12月1日~31日累計」
・発症日別A=13,865人
・報告日別B=19,245人
→A/B≒0.72(発症率約72%・・・都の検査に限定した数値となる)
(4)「発熱等相談件数」の12月下旬からの急増に着目する見方も出ている。但し、注目すべき指標ではあっても、「発症日別集計のグラフ形とは異なる部分」がある点も要注目と思われる。
以上 (明日の資料集2に続く)
東京都 各種集計(12月13日更新版)
④A~Cはほぼ確定、Dはまだ増える可能性有り
②
以上
参考:北海道
東京都 各種集計(11月29日更新版)
④
①
②
③
⑤
以上