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東京都の各種集計と分析用グラフ等1

(1)発症日別集計(平均潜伏期間5日で推定感染日に換算)の推移

・・・データから見て(推定感染日で)12月30日頃に(一旦)ピークに到達していたことは確実

■1月14日分

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■経過:1月9日~13日分の未確定期間の推移(ピークに至る推移を示している)

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■その前の経過:1月3日~8日分の未確定期間の推移(急増していてグラフ形の変化が激しかった)・・・その後は前掲の1月9日分以降のように、グラフ形が段々とシンプルになって来ている経過が、ピーク到達を表していると想定される

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(2)仮に(1)で一旦ピークになっても、第3波では11月中旬にも一旦ピーク状になったが、その後以下図のように次の増加が始まって追い越した経過がある。第3波全体の見極めは慎重であるべき。

■11月中旬の一旦ピークとその後の増加

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■新たな増加が始まって、一旦出たピークを越えて行った経過

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(3)発症日別集計は毎日データが追加されていくので、直近ほどデータ数が少なく、一見すると常にピーク発生に見える。しかし都のHPはその注意を書かないまま掲載していて誤解を生みかねない(怠慢)。

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 ■発症日別集計に関する補足1:

「発症日別集計の利点」を記載した以前の記事紹介

"「発症日別集計は原理的に検査数に影響されない」理由説明"
https://kensyou-jikenbo.hatenablog.jp/entry/2020/08/21/213505

→但し「曜日による影響」が有ることは分かって来たので、明日(1月16日)記事で紹介。

 

■発症日別集計に関する補足2:

発症日別集計と報告日別集計の累計から「発症者の割合」をざっくり算出(集計までのタイムラグ等が違うと想定されるが、1か月分まとめれば概略は分るのではないかという趣旨による)

「12月1日~31日累計」 

・発症日別A=13,865人 

・報告日別B=19,245人

→A/B≒0.72(発症率約72%・・・都の検査に限定した数値となる)

 

 

(4)「発熱等相談件数」の12月下旬からの急増に着目する見方も出ている。但し、注目すべき指標ではあっても、「発症日別集計のグラフ形とは異なる部分」がある点も要注目と思われる。

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以上 (明日の資料集2に続く)