東京都 各種集計 (8月16日更新版)
東京都の公開データから分かることも多いので、陽性者数の各種集計を一覧添付。なお②は本日で8月10日の週の集計が完了したが、増加率が「0.77」となり、減少に転じたという重要な変化が見られた。
①「報告日別新規陽性者数」(保健所からの報告日別)
→正式モニタリング項目・・・毎日公表
②「週間集計表」・・・①をベース(増加率のグラフも添付)
③「確定日別新規陽性者数」(陽性であることを医師が確認した日別)
④「発症日別による陽性者数」
→発症日不明者(検査結果が陽性であっても症状がない、発症日を覚えていないなど)は入っていない
⇒それぞれの集計には特性が有り、特に「データ確定」までの期間が異なる
■①&②・・・発表時に確定
■③・・・1週間程度
■④・・・2週間~10日間程度
⇒また「感染推定日」で考えると、①は検査やデータ収集にかかる期間などにより、平均して約2週間程度前が推定感染日と言われている(②も同様になる)。④は平均潜伏期間を考慮して約5日前が推定感染日になる。③はハッキリしないが、原理的に①②と④の間になる。
また、②は①と同データを使用するが、曜日ごとの比較が見易いメリットと集計結果は1週間ごとになるデメリットがある。
各集計のメリット・デメリットを理解して感染状況の把握に役立てる。
なお、④は確定まで一番時間がかかるが、「検査数の影響を受けにくい」というメリットが有り、その理由の概説は以下。疫学調査の基本である「エピカーブ(流行曲線)」に近くなるので、最終的には④で見ることが確実になる(更に発症までの平均潜伏期間約5日を考慮した「推定感染日」で考えることが感染状況の正確な把握につながる・・・「推定感染日」を横軸に取ると「発症日」でのグラフが約5日間前にシフトする形になる)。
(注:この説明図の①~③は、上記の附番とは別の意味になる)
-------------各種集計-------------
①「報告日別新規陽性者数」
②「報告日別新規陽性者数」の週間集計表(増加率はグラフも添付)
③「確定日別新規陽性者数」
④「発症日別による陽性者数」
以上