今井総理秘書官に関して
今井秘書官はキーマンと目されているが、同氏に関する情報は多くない。そのような中で、元通産省官僚で今井氏と働いていたこともある「福島のぶゆき」前衆議院議員の話が菅野完(たもつ)氏との対談の形で本日出ていたので、今井氏関連部分をメモとして抜粋。
”公文書改ざんの重みと、国家の重みが理解できない安倍首相――福島のぶゆき×菅野完対談(後編)”2018年04月09日
----今井秘書官に関する引用開始----
福島:以前私は、メディア対策を今井秘書官から見よう見まねで教わりました。当時、通産省の大臣官房で今井さんと働いているとき、彼はこういうことを言っていたのです。「新聞は読むものではない、書くものだ」と。役人というのは、新聞の紙面を取って、書かせて世の中の世論を作って動かすのが仕事なのだ、読んではいけない、書くものだと常に言っていました。
一週間のカレンダーを見ながら、「この日、この新聞の一面が空いているから、ここにこのネタを出して書かせよう」といったことをやっているのをずっと見てきたのです。それで、おそらく向こうは、私がそういうのを見ながらやっているのを薄々感づいているのでしょう。それで、私を潰せば森友の問題はなくなると思った。だから私が落ちたあとに、また情報を小出しに出し始めましたよね。
ただこれは、私が自分のことを買い被り過ぎかもしれないし、そうではないかもしれない。しかしながら要注意人物だと思われていたのは確かだと思います。
----今井秘書官に関する引用終了----
安倍総理の評価も的確。
----安倍総理に関する引用開始----
菅野:それは他の先生からの質問でもそうですよね。安倍さんは、安倍昭恵さんと言われると顔色が変わる。福島さんは短い期間ながら、安倍首相のそばではたらいていましたが、安倍さんが小泉政権で内閣官房副長官をしていたころを思い出すと、安倍さんはどんな人だったのでしょうか。
福島:すごくいい人だと思いますよ。自民党が野党時代も、安倍さんと一緒に勉強会もしていましたし。
菅野:その時は、福島さんは与党議員としてですか。(福島氏は当時政権を取っていた民主党議員)
福島:そうです。安倍さんの周りに誰もいなくなって離れていったときに、それこそ櫻井よしこさんや藤原まさひこさんと一緒に勉強会をしていました。
菅野:福島さん、極右じゃないですか(笑)
福島:だから日本会議のメンバーだと言ったじゃないですか(笑) そういう勉強会を一緒にしていましたが、安倍さんは本当に優しくていい人でした。ヒットラーのような男だと思う人もいるかもしれないけど、一言で言ったら坊っちゃんです。安倍さんと友達になって、彼を嫌なやつだと思う人はいないと思います。ただ、(安倍総理は)何かが決定的に欠けているのでしょう、総理大臣としての何かが。おそらく国家を背負う重さをまったく自覚していないまま、でも本人は国家を背負っている気になっているという……
菅野:それは悲劇ですね。
----安倍総理に関する引用終了----
なお対談相手の菅野氏も、昨年籠池氏のスポークスマンのような立場にあったりして、森友問題で重要情報を持っているので追記として記す。
以上
[追記]
本日国会で太田理財局長が、昨年2月20日に理財局から森友学園に対して口裏合わせを依頼したこと認めた。どんどんボロが出て来ているが、同じく2月20日には近畿財務局から籠池氏に「身を隠してほしい」と依頼したという話も昨年から出ていた。次はこれを認めざるを得なくなる可能性も高い。
それに対して、菅野氏は以下記事のように、財務局からの依頼が実際に有ったことを明確につかんでいる。しかし昨年は菅野氏も信用できない人物にされて、菅野氏の話も有耶無耶にされたが、ようやく真相が明るみに出そうになってきた。
----昨年2月20日の動きに関する引用開始----
こうして並べると、財務省側の隠蔽工作が「2月17日の国会答弁」を起点としていることは疑いの余地はない。むしろ2月20日に行われた「口裏合わせ」と「籠池の逃避行」を「2月17日国会答弁と関係ない」と言い張るほうが無理があるだろう。
そして2月20日、森友学園側がとった対応の内容も注目に値する。財務省からの「口裏合わせ」を拒否しつつも、籠池の逃避行には応じているのだ。これはつまり森友学園側から財務省に対して、「嘘はつかないが、黙ることはできる」という意思表示ではないのか? そしてもしそうであるならば、森友学園側の対応は「社会人の流儀」としては極めて正しいとは言える。いかに中央官庁からの依頼とはいえ事実を曲げることはできない。エビデンスのないことを言うことはできない。しかし、学校建設プロジェクトの一員として「余計なことは言わない」ことはできると、森友学園は判断したのだろう。
----昨年2月20日の動きに関する引用終了----
”政権の「佐川主犯」物語に終止符! 一年前のある発言から明らかになる「綻び」”2018年03月18日
----酒井弁護士関する引用開始----
「酒井弁護士は籠池氏に電話で何を話したのか?」
同日夜、酒井康生弁護士は、報道各社に対して「本日、菅野氏の報道各社に対する発言において、籠池理事長夫妻から聞いた話として、『財務省の佐川理財局長から「しばらく身を隠してはどうか」ということを代理人弁護士を通じて言われた』という趣旨の話があったようですが、事実誤認でありますのでその旨お伝えいたします。佐川理財局長とは面識もありませんし、話をしたこともありません。また、財務省の他の方からもそのようなことを言われたこともありません」とのファックスを送達し、「佐川理財局長からの指示で身を隠していた」との籠池証言を否定してみせた。
酒井弁護士が迂闊だったのは、酒井氏の言う「2017年3月15日午後4時30分」、籠池氏の隣に、私と私のスタッフと扶桑社の担当編集が座っていたことを想起しえなかったことだろう。
我々は「2017年3月15日午後4時30分」に酒井弁護士から籠池氏にかかってきた電話の内容をつぶさに聞いている。酒井弁護士が電話で「佐川理財局長本人からの指示じゃないって言ったでしょ。佐川さんの部下のシマダさんからの指示だと言ったでしょ」と発言したのをしっかりと聞いている。繰り返すが、その発言を聞いたのは私だけではない。私のスタッフ、扶桑社編集部員も同時に聞いている。
酒井弁護士がメディアに送達したファックスの内容は、あきらかに架電内容と相違する。しかもあたかも依頼人の方が嘘をついているかのように主張する文面をメディア各社に送達するなど、酒井弁護士のやり様は、弁護士にあるまじき不誠実さというしかないだろう。さらにはテレビ中継を見ていたならば「籠池氏は菅野の事務所の中にいる」ことは誰でも理解できるはずなのに、隣に菅野とその関係者が居合わせることを想起せず大声で電話で話すなど、迂闊という他ない。酒井弁護士はなにをそんなに焦っていたのか。
ともあれ、メディア向けに公表したファックスの内容ではなく、籠池氏に対して内々に酒井弁護士が架電で伝えた内容にもとづいて考えれば、理財局は、国有財産企画課の嶋田賢和課長補佐の口から、籠池氏の代理人であった酒井弁護士に「籠池を隠せ」と命じたことになる。
----酒井弁護士関する引用終了----
追記以上