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小池新知事と組織委員会森会長との関係

小池氏圧勝となった新都知事の課題には、選挙戦において中心争点となった待機児童問題など多々あるが、現状でまず緊急対応が必要なのは以下二つではないか。
 ①「築地移転」
 ②「五輪推進体制」

①については、現場を個人的に見た結果、「Too big to fail」の状況と思われるので、小池知事は「移転延期」を選択するのではないかと云う推測を一昨日当ブログ記事にした。

本日は②について書いてみる。小池氏にとって推進体制で一番のポイントとなるのが組織委員会 森会長との関係だろう。周辺情報では相当悪いようで、以下のような記事も出ている。
<協力が不可欠なのが、組織委の森会長だ。ただ、2008年に森氏が自民党の総裁選で麻生太郎氏(現・財務相)を推した際に、それまで良好な関係だった小池氏が立候補したのを機に「犬猿の仲」となったとされる。この日、リオ入りした森氏は空港で取材陣に「小池さんとうまくやっていくことができますか」と問われると、薄く笑みを浮かべながら「まあ、小池さん次第ですね」。お手並み拝見とばかりに“先制パンチ”を見舞った。>

最後の方の「まあ、小池さん次第ですね」の部分は、TVニュースでも森氏発言が流された。
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東京オリンピックパラリンピック組織委員会森喜朗会長は、東京都知事に決まった小池百合子氏に対し、協力を呼びかけました。
 「(選挙が)終わったらノーサイドですよ、スポーツは。五輪のため協力していくというふうになってほしい。都議会との摩擦とか、知事があまりあおるのではなく、賢明に話し合ってほしい」(東京五輪パラリンピック組織委員会 森喜朗 会長)
Q.小池さんとうまくやっていく自信は?
 「僕がですか?小池さんしだいですね」(東京五輪パラリンピック組織委員会 森喜朗 会長)
 IOC総会のためリオデジャネイロ入りした森会長はこのように述べるとともに、小池氏が選挙中に掲げた「オリンピック関連予算・運営の適正化」については、「全体を見て勉強してほしい」と苦言を呈しました。>

この森氏の対応は如何なものだろうか。TV局が付けたタイトルは「協力呼びかけ」となっているが、実際の発言は「小池さん次第」でありは、森会長の意向に小池氏が合わせてくれるならば上手く行くということを暗示している可能性が高い。
鼻っ柱の強い小池氏が、表面的にはともかく、実質で森氏に合わせるようなことをするだろうか。森氏は、都民から圧倒的な支持を得た新知事への配慮が決定的に欠けているように思う。

そして、当ブログでも書いて来たように、東京五輪を成功させるためには森会長の交代が必須と思われる。森氏の資質的問題は、今回の小池氏への上記発言でも再確認できた。
ただし、小池氏も森会長を切ると、政府とのパイプ、特に重要な五輪担当大臣と文科大臣に子分を据え、未だ総理派閥の実質的オーナーの感も有る森氏の個人的影響力を利用しにくくなる。
小池氏が組織委員会の森会長体制にどう対応していくか、攻防が注目される。

以上