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嘘について

片山氏が犯行を認めて取り調べが行われている。また弁護団にも引き続き様々なことを話しているだろう。
当方は片山氏が基本的には真実を語ろうとしていることは間違いないと考える。ここまで来たら隠しても仕方がないから、洗い浚い話そうという気持ちになっていると思う。
ただし、先日書いたように性的な面や生い立ちなどにおけるデリケートな内容などはまだ全部語らないかも知れないが、時間をかけた取調べや心理鑑定などによって徐々に明らかになっていくと思われる。

そんな中で懸念もある。片山氏の発想は常識から乖離したような部分があり、それに関しては嘘か真実かの見分けが難しくなることもあるだろう。
当方が考える例として以下の様なことがある。(江川氏傍聴メモ被告人質問より)
――(真犯人メールの)タイトルが長いが 
 犯人らしく、とんでもないインパクトがあること書いた方が犯人らしさを演出できるのかな、と思った

本事件の犯人像は、犯行声明メールやラストメッセージから見て、基本的に冷静沈着な人物が考えられたのではないか。
また、片山氏自らラストメッセージで犯人像について<そもそもこれまでの行動・言動は、プロファイリングの面で犯人像を絞り込ませないための工夫を入れています。 >などと書いている。
それに対して「とんでもないインパクトがあること書いた方が犯人らしい」という想定は、全く逆効果で「とんでもない矛盾」と言わざるを得ない(笑)

実際当方は異様に長いタイトルを見て違和感を感じたし、多くの皆さんも同様だったのではないかと思う。
また、タイトルが長すぎて迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があったという点も、大事なメールであるのに余りにも無頓着。(実際にsatoru氏受信メールは迷惑メールになった)る)
片山氏自身は一生懸命考えてやった結果だろうが、それでこれほどの矛盾があるとすると、嘘か本当なのか判別に困ることになるだろう。

更にもう一つ例を挙げると、江川氏記事で上記に続いて述べられている次の内容がある。
――本文の最初で「タイトルはウソです」とあるが(何故か) 
 自分のやったこととバレるとは思わなかったが、それ自体が脅迫罪になることを防ぐため

犯行予告ですぐ否定しても犯罪になっている例がある。
調べてみると話題になったところでは「小女子(こおなご)」事件で、「小女子を焼き殺す」と書き込んだ人物はすぐその後に「小女子ってのは魚のことです」と書き込んでいた。
しかし、判決は執行猶予付きながら懲役1年6ヶ月だった。
片山氏は犯行予告関連の事例には当然詳しいはずであり、すぐ後に「ウソ」と書けば問題無いと思ったなど本来は全く考えられないことである。
結果的に片山氏が真実を話していても、それが嘘のように受け取れてしまう場合が出てきそうである。
ただ細かい所は検証が難しくても、まず事件全体を見極めることが必須であり、取調べ出来るようになった検察側が改めて全体像をどのように構築するか注目される。

以上